最近の稽古で若干実践がすすんだものと、昨日読んだ本

現在のテーマは、

 

「左手主体の打ち」

「攻め」

 

なんですが、あれ以来若干の進歩はあり。

 

打突のフォームは、竹刀の振り上げの初動を「右手首を支点に左手を押しこむように」するのが今の所しっくりくるし良い感じがする。

 

右手首を支点といっても、実際には上に流れていくので厳密に支点ではない。あくまでイメージです。

 

で、これを練習してたのですが、そんな中、昨日読んだ剣道本にそんなような感じのものが!!!

 

 

左手を押し下げるような意識を持って竹刀を振り上げる

 

これ!

こんなようなイメージ(できてるかはわからない)でやると、その後の打突において左手主体に伸びていく感じがあります。

 

波多野先生は、こうすることで腹筋に力が加わる、、、と書いてらっしゃいますが、前回稽古の時は腹筋は正直意識できなかったw

それに私は「押し込む」といいましたが、「押し下げる」感じなのか。今度やってみます。

 

 

さて、この打突の場合、私が明確に違いを感じたのは、左手の締め、振り下ろしのきっかけ、肘の使い方、が変わるなあということでした。

 

 

 

 

この振り上がった状態のとき、左手の中で竹刀が余る。

元々は指は全部竹刀にふれてますが、この状態の時、親指〜人差し指間が一部余る感じに自分の場合なります。余るってもほんのちょっとだけど。

 

で、小指にぎゅっと力を入れて左手を締めると、スナップが効いて竹刀が前に飛んでいく。

同時に、この力に逆らわずに左手を放るようなイメージ。

 

この打ち方だと、「右手は添えるだけ」という言葉はわかる。これまでは、本当に添えるだけにしちゃうとちゃんと振るのが難しい感じでした。

 

感覚的には、左7:右3くらいでやれている。

今までは、左4:右6というイメージかなあ。

 

右利きなんで、7:3のイメージでようやく5:5くらいの力配分なのかもしれませんw

 

さて、従来の打ち方が右と言っても、試合のビデオとか見直しても、そんなにはっきりと右にかたよってるわけでもない。

でも、スローとかで見ると右が完全に伸びて左がやや余ってたりもする。素振りでこんな素振りはしてないはずだ。

 

この場合、微妙に右から竹刀が入っていく軌跡になってるはずで、そうすると、攻めの段階でせっかく中心とっていても、竹刀の運動的には一回中心を外れていくのだから無駄があるに違いない。攻めの圧力も削がれるし、それに竹刀が斜めになると、見えやすくなるので応じやすくもなってしまいそうです。

 

それに今までの打ち方は、肘が固かったようにも思えてきた。

新しい打ち方だと、振ること自体にはさほど力が入ってない感じがするのです。

 

これまでは、振り下ろしを速くするために右手を使っていたような気がしてきていて、そうなるとどうしても力がぎゅーっと入ってしまっていたり、肘が柔らかく曲がらないまま、こう竹刀が縦移動してた感じ、、、な気がする。思い返すと。

 

まだ、とっさの時には全然この打ち方が出せません。

打つ前に相当意識してないとできない。意識してても、あ、今のはイマイチだった、、というのが多いのでまだまだ時間がかかりそうです。

 

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で、次に攻めの改善点について。

 

攻めとはなんぞやとはもう高尚なテーマすぎて、とてもとても語れないのですが、自分としてはいまんところこう定義しています。

 

 

「相手の中段の構えを動かすこと」

 

 

一歩下がるでもいいし、受けの動作に入るのでもいいし、打ってくるのでもいい。とにかく、立って中段に構えた状態からなんらかの反応、変化を引き出すこと=攻めが効いた ということに一旦しています。

 

思い返すと、高校時代もリバ剣した直後は、これがまったくなかった。「自分から攻める=打突に行くこと」に近かった。

攻めとか溜めは、一種のフェイント的なものとしてしか理解できてなかった気がします。

 

しかしこの1年くらいで、攻めて溜めた結果、相手が動く、動かす、という感覚がわかってきた。

でも全然通用しない相手がいっぱいいるわけです。特に大人剣士は、飛び込んでこないものの、構えを堅牢にして応じ技で仕留めるタイプがけっこういます。そこをあれこれ工夫しているわけですが、この2週間くらいで気をつけていたのが2点。

 

一つ目は、攻めの箇所を意識するようになったこと。

 

これまで、漠然と中心線だけを考えていたのですが、ピンポイントに相手の拳の上を狙うようにしてみました。これはなんかの本に書いてあったのでw

 

あと、横から押すのをやめて、上から入るような感じに変更した。剣先で横から中心を取りに行くというより、なんだろ、竹刀の真ん中辺で斬っていくようなイメージというか。うーん、ちょっと違うな。これはまだ工夫中でなんとも言えないです。

 

 

2つ目の間合いですが、触刃の間から一足一刀の間を意識するようになった。

相手よりもなんでもいいからとにかく先に一歩入るという自分ルールを課してやってみたところ、溜めが前より長い時間できるようになり、相手の動きを見る余裕が少し広がった気がする。

 

以前と違うのは、一足一刀をスタートに打ち間に入ろう、というのではなく、一足一刀に入るところの最初の一歩をとるようにしたことです。一足一刀からと思ってると、特に先生相手だとその時点ですでに先に入られてるような気がしてきたためです。

 

で、この打突フォームの改善と攻めの改善の2つの組み合わせは、以前よりも明らかに結果、つまり相手の反応が良い。これまで崩しにくく、応じ技をもらいやすかった相手に対して優位に立てるような場面が増えたと思います。

 

 

先生との稽古では、これがまあ容易には出せないわけですが、先日の稽古では、これまでだったら身体が浮ついちゃってた打突の機会において、ズドンと腰の入った打ちができました。これはおそらく溜めがしっかりできたことが主要因であろうと思っていて、自分的には改善の手応えを感じました^^

 

 

 

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