RIZIN33 朝倉未来 vs. 斎藤裕 2 感想

ものすごく良い試合だった!

齊藤選手も強さを見せましたが、トータルでは朝倉未来完勝、と言って良いかと私は思いました。

1R、朝倉未来の圧が強いが、まだわからない。技術的にも互角だが、やや齊藤選手有利か。

1Rから朝倉未来は前に圧をかけています。いわゆる戸板の攻めとでも言うのか、厚みのある圧力をかけています。あの齊藤選手が下がらされています。そこを打開しようと齊藤選手は上下にフェイントを入れてきます。

相手が踏み込んできそうな要所で出す朝倉選手のサイドキックが効果的。齊藤選手はうまく中に入っていけません。

1年前だったら下がってるところを朝倉選手下がりません。こうなるとカウンターのチャンスが増えてくるでしょう。朝倉未来の技前の攻めが強い。

でも齊藤選手もいろんな角度から突破口をひらこうと試みています。間合いの攻防での不利を悟ったか、齊藤選手は上手いタックルをかけます。でも朝倉未来のテイクダウンディフェンスがうまい。

その後コーナーに押し込まれるものの、朝倉選手は倒されない。一時は逆にコーナーにひっくり返します。朝倉選手の身体のパワーを感じさせます。とはいえ、齊藤選手の組みが強い。

1Rは朝倉選手が攻勢なものの、ラウンド最後に齊藤選手の有効打。ラウンドでみると、有効打分、僅差で齊藤選手かな?

2R齊藤選手が仕掛けたところをカウンター

お互い引かない。朝倉未来はこれまでだったら下がってるところで下がらず、逆に攻めています。手数は少ないですが、圧力が強い。剣道目線で言うと、これができるのは総合的な強さが上がってると言うことだと思います。

齊藤選手はこれを打開するために、タックルフェイントや速い踏み込みを試みます。そして齊藤選手が踏み込んだところに膝!これはかなり効果的に見えます。

開始して1分。お互いの攻め合いが熱い。優勢を取ろうとしのぎあってます。

局面を打開すべく齊藤選手がニータップ!しかし朝倉選手うまく反応して立ち上がります。またもコーナーでの組みの展開。

齊藤選手がなんとか寝かせようと仕掛けてきますが、朝倉選手、うまく凌いでいます。しかし、跳ね返すのは難しそう。齊藤選手が押し込んでるだけになったと見たのか、ブレイクです。(最初見た時はまた早めのブレイクだなあと思ったのですが、見返してみるとそんなでもなかったです)

さて、このブレイク直後、朝倉選手の踏み込んでの強い左ボディフックに齊藤選手が上手いカウンターをあてました。これは結構強力だったと思いますが、朝倉選手、動きを止めることはありませんでした。朝倉選手はちょっとモーションが大きかったですね。かなり強く打ってたので当たったらすごかったと思いますが。

このカウンター後、朝倉未来が攻勢を強めます。1発いいのもらったから返さないと行けないと考えたのかもしれません。圧力だけでなく、実際に手を出すつもりで前に出ているので一気に試合が動いた感じがします。

これにたいして齊藤選手が反撃しようと強めに攻めたところを朝倉選手がすごいカウンター。これは効いた!

齊藤選手動きがとまってしまいました。これはダメージ受けました。

その後2発、3発があたり齊藤選手ダウンします。しかしフィニッシュできない!!

ここまで効かせてフィニッシュできないのは、朝倉未来選手にとってはちょっと不吉に見えました。しかし、あきらかに齊藤選手は効かされました。 

3R。フィジカルで朝倉未来が圧倒した

ここで判定なら朝倉未来勝利です。しかしそれを計算するようだと負けてしまいそうです。齊藤選手はここからひっくり返す強さがありますので、朝倉選手はさらに強く攻めていく気持ちでやって欲しいと思って見ていました。

さて、先に強い打撃を当てたのは斎藤選手!しかしたたみかけようと入ってくる齊藤選手に対して、またも朝倉未来のすごい膝が入ります。

1R、2Rから要所でこの膝が入ります。かなり効果的にみえます。あんなに思いっきり前に入ったところに膝が入るのはかなりきついはず。これは朝倉陣営が先に決めていた作戦だとおもいます。

その後、朝倉選手からニータップでグラウンドへ!しかしここは抑えきれず立たれてしまいます。その後ローブローで一旦ブレイク。

再開後、齊藤選手はテイクダウンに活路を見出そうとします。お互いにタックルに行ったように見えましたが、齊藤選手がシングルレッグ。しかい朝倉選手がロープ脇に押し込みます。3R、朝倉未来のフィジカルの強さが光ります。

残り1分を切ったところで再び齊藤選手の入りに対して膝!そして齊藤選手のテイクダウンを切って、朝倉選手が逆に上を取ります。

ここからの朝倉未来のトップコントロールと肘と膝の攻撃は強力でした。齊藤選手はダメージで少し力が抜けたかもしれません。

朝倉未来、リベンジ成功。

今回は完全に朝倉未来、完勝といって良いとおもいます。

齊藤選手も随所に素晴らしいカウンターを当て、また諦めずに局面を打開していく姿勢も迫力があり、強さが見えました。

どちらかが優勢になりそうなところをお互いが取り返し、非常にレベルの高い試合だった気がします。ただ、朝倉未来は技術だけでなくフィジカルも強かった。

立技も組みも、以前だったらやられていたところを跳ね返しました。

立技でも以前のように簡単に後ろに大きく下がらず、常に前に圧力をかけていました。だからこそ齊藤選手の強い打撃ももらいましたが、より有効な攻撃を当てることができました。2Rのカウンターは非常に鋭かったですね!

齊藤選手も朝倉選手も気持ちが強いです。朝倉選手は、昔の試合の動画を見ると、攻撃した後の隙が大きいのか、結構被弾する印象があります。それを危険だと思ってどんどんセーフファイト・スタイルになっていったと思うのですが、今回はリスクをとって攻めていたように見えました。

ただ、個人的にはもうちょっと手数が欲しいかな〜、という感想。井上選手なんか見てると、やはりMMAでもジャブって有効だと思うんですが、みんなあんまりやらないですよね。やはりMMA打撃的にはなかなか難しいんでしょうかね。

試合見直すと朝倉未来選手は結構ジャブだしてましたね^^;

朝倉未来は自分から攻撃に行けばもっと打撃を当てることができると思っています。もう少し手数が増えれば、2R、齊藤選手にヒットさせた鋭いカウンターがますます活きてくるような気がします。

圧をかけるだけではなく、相手に前に出させる、出ざるを得ないといった理由を作れればさらに勝率上がりそうな気がします。つまりジャブとかでペチペチ当てて行って、ポイントリードしていけば、2R,3R相手は前に出てくるしかありません。そうなるとまずますチャンスが広がる気がします。

2Rのカウンター前はまさにそう言う感じで朝倉未来がただ圧をかけるのではなく、打ちにいったプレッシャーで齊藤選手が前に出てきて、そこにすごいカウンターが入ったのではないかと思いました

・・・まあ素人の意見ですけども。

2022年フェザー級戦線は・・・?

こうなると、牛久選手と朝倉選手が4〜6月あたりにタイトルマッチ、、、なんでしょうかねー。

一時期盛り上がっていたフェザー級GPの件ですが、うーん、ちょっとGPって感じでもないのかなという気がしてきました。

RIZINにランク制度はないですが、上ランク同士で試合して勝った方がタイトル挑戦、という平常運転でいいのかなー、と。

金原選手ももっと見たいですね。金原 vs. クレベルとかも見て見たい。

クレベル選手はなんか揉めてるようですが、齋藤選手、牛久選手などもふくめたトップ陣との試合をぜひ見て見たいところですね。

朝倉未来 vs. クレベル・コイケ2は?

これも楽しみですね。ただ、もうちょっと後の方が良さそうです。

前戦ではクレベル選手の寝技の前に敗退した朝倉選手ですが、個人的には朝倉選手にも勝ち筋のある試合だったと思っています。

「たられば」はないのが勝負ですが、とはいえ、コーナー付近での三角締めがあることを警戒して対処し、上から1Rのように肘やパウンドを丁寧に当てていくような展開にできればクレベル選手は失速した可能性も大いにあるなと思いました。

そう言う意味では再戦は見たいのですが、すぐ次とかだとストーリー的に盛り上がりが足りない気もします。

クレベル選手はラスボスですから、もっとラスボス感を増してから再戦のほうが楽しそうです。クレベル選手には再選まであとすくなくとも2戦くらいはして欲しい。

それに1年前より明らかに朝倉選手、良くなってますからもっと力をつけてからの再戦を見たいなあという気持ちもあります。朝倉未来選手のファンとしては勝利の可能性上げてから再選して欲しい(勝手)。

来年の大晦日あたりで再選、、、あたりが希望です^^

コメント

  1. m より:

    がっちり絞りこんできたし、何よりもタックルの切り方や、そうとう鍛錬してきたのが戦いに見えましたね、

    斎藤選手がかなり大きくて寝っ転がったらヤバいかなと、観てましたが、フィジカル、テクニックとしっかり仕上げた朝倉選手に軍配が上がりましたね、

    とても見どころのある素晴らしい試合でした!!え