注目の超RIZIN3 メインイベント、朝倉未来vs.平本蓮は、平本選手の衝撃的な1ラウンドKOで決着!一時代が終わった。。。
印象に残った試合のみ書いていきたいと思います。
朝倉未来 vs. 平本蓮
立ち上がり、両者ともにいい感じで動けています。まず、平本選手がベタ足を止めてステップを踏んでいるのが印象的。これまでと違う、とまず思いました。
朝倉選手のミドルキックがファーストコンタクトだと思いますが、まずは攻め合いというところで拮抗しました。朝倉選手はがんがん行くと言ってましたが、これはうかつには行けない感じですね。
やや平本選手の圧が強めではありますが、朝倉選手も返しており、まずは互角。
平本選手がスイッチしながらのワンツーを出してきます。やはり今回の平本選手は戦い方が違う。自分から仕掛けてきます。
朝倉選手もある程度押し返すことはできていましたが、やはり打撃の速度が全然違うので、危ない。個人的には早めに朝倉選手にタックルに行ってほしいと感じました。しかし距離が遠く、タックルチャンスはまだありません。
平本選手のワンツーの入りが惜しい感じになってきた、、、と思ったら、平本選手が左右への素早いステップワークから左ストレートを撃ち抜く!朝倉選手はもう癖だと思いますが、平本選手が前に出てきた当たりで重心後ろにそらして相手の打撃を余してからの左のカウンターを狙いますが、平本選手はすでに角度を変えており、しっかり踏み込んだ強烈な一撃をあてます!!
その直後も朝倉選手が打ち合いにきたところ、ワンツーがカウンターで入り、朝倉選手は後退させられます。しかしまだ目は死んでる感じではないです。
追撃する平本選手!そしてYA-MAN戦でもそうでしたが、ここでまた癖になってる右のフックを出しますが、もう完全に「待ってました」状態でしたね。平本選手は追いかけて圧をかけたあと、一回しっかり溜めを作っています。余裕を持ってフックを見切ってしっかり体重を乗せて再度左を打ち抜き、ダウンした朝倉選手を追撃してパウンドアウト。
文句なしのKO勝利でした。
朝倉選手にやってほしかったこと
やはりレスリングの展開に持っていってほしかった。
最初の左ストレートで腰が落ちたあと、打ち合いではなくしがみつきにいってほしかったですね。あそこで打ち合いを選択したのが直接的な敗因と感じています。MMAなので、あそこはしがみついて一回流れを切るべきだと感じました。
あれだけ連打を畳み込まれて後退した時点でも、目が飛んでる感じはなかったので、「打たれ弱くなったのでは?」という疑惑は正しくないと感じました。足もふらついてなかったし。
その後平本選手が詰めてきたときに手癖になってる右フックではなく、逆に平本選手に手を出させてタックルに行ければ、、、ただもうあの時点ではふらついてはないとはいえ相当強烈な打撃をまとめられたあとなので冷静な判断は無理だったかもしれないし、本人も記憶はないかもしれないですね。手癖が出てしまった、ということかもしれません。
個人的には長いラウンドをしっかり観たかったです。平本選手をテイクダウンできるのか?トップキープできるのか?平本は立てるか?スタミナは?
戦前にあった様々な見どころを見るチャンスがなく、それがなにより残念でした。
平本選手が自分からの攻撃でKOしたのは大きい
今回、平本選手は自分からの仕掛けでKOしました。これはここ数戦とは本質的に違う部分だと考えています。
後述する久保選手もそうですが、テイクダウンディフェンスと寝てから立つ技術が一定以上に高まると、本来持っているストライキングの技術が活きてくる。。。平本選手もああいうふうに攻撃できるからには、ある程度やれるという自信があったのだと思います。
こうなると強いですね。今後に超期待です。
ただ、結局テイクダウンディフェンスもグラウンドも見せてないので、実際のところ、本格的なグラップラーや柔術家と対戦したときにどうなるかが見えませんでした。今後が楽しみです!
斎藤裕 vs. 久保優太
個人的にはこの試合の驚きが一番大きかったです。斉藤選手のタックルや打撃をほぼ完封した試合内容は強いの一言ですね。
通常のタックルディフェンスのムーブの手前でさばいているのがなお良いですね。手を伸ばして頭、首や肩を押してスペースできたところをいなす、という感じで全く危なげない身のこなしでした。
その上で自分の距離で遠距離の打撃を当て続けて、ついには斎藤選手からKOを取るとは本当にすごい。
久保優太も次戦がめちゃくちゃ楽しみになりました。
所 vs. ヒロヤ
ヒロヤがやや優勢に落ち着いて戦っていて、カーフも効いていたのでこれは後半フィニッシュするかなーと、わりと安心して見てました。
と思ったらばこーーーーーん!とストレート一閃!
なんとなんと所選手のKO勝ち。
いやー、ヒロヤ選手応援してたのでとっても残念。。。
扇久保 vs. 神龍
これはほとんど差がつかない試合でしたね。3ラウンドでは明確な差はなかったように思います。
ただ、あえてどっちかにつけろと言えば個人的には扇久保かなー、という印象。
どっちもダメージもないし、ジェネラルシップもアグレッシブネスも同等。ただなんとなく打撃のクリーンヒットが印象深いのと、ギロチンが一応形になったかなあ、、、というくらいの感じです。
トップコントロールは神龍でしたが、上からの攻撃で見るべきものはなかったように思います。
うーん、これは、、、
引き分けじゃない?
引き分け以外の判定は全部違和感残る。
と思ってしまいました。
その他の試合をまとめて
新居すぐる vs. 摩嶋一整
摩嶋選手が上とるとめっちゃ強い!安定のトップコントロール。
ベア・ナックルファイト
征矢貴の勇気にはほとほと感心します。すごいな、まじで。
ただ言おう。ベア・ナックルはもうあんま見たくないです。あれだけの技術を備えた選手同士が素手でやるのは危なすぎる。見てらんない。
鈴木博昭 vs. YA-MAN
YA-MANファンの私としては嬉しい勝利!熱い試合でした!YA-MAN最高!
RENA vs. ケイト・ロータス
ケイトは打撃でRENAとわりと良い勝負しましたね。それだけにタックルにいかなかったのが残念。
タックルいってテイクダウンできたら勝てたんじゃないかなあ、という印象。
芦澤竜誠 vs. 皇治
前戦とほぼ同じ内容の印象。皇治はいつもどおり気合を見せてくれてダウン取ったときなんかは興奮しましたが、うーん。。。
マニー・パッキャオ vs. 安保瑠輝也
いやー。。。
安保はボクシング上手かったし素晴らしかった。
でも言いたい。
パッキャオが悪すぎる。。。
序盤、パッキャオが前にでながら連打を繰り出すところで、ん???????ってなりました。
全然足がついて行ってない。
その後も、パッキャオらしいキレのある動きはあまり見られず、テクニックは感じさせる部分はあったものの、とにかくキレがない印象。体格差があるから仕方ないのかもしれないけど、体幹のブレというか弱さみたいなものも感じてしまった。
正直、同じエキシビションでもメイウェザーとはだいぶコンディション違うな、と思ってしまいました。
大大大ファンなのでめっちゃ哀しい。。。こんなパッキャオ見たくなかった。
9月にバリオスとの王座挑戦が決まったという話ありますが、これは無理でしょ。。。というか、この出来見たらタイトル戦どころか現役復帰自体がなくなる気がしてしまいました。
キックボクサーの台頭なるか
YA-MAN選手、久保選手、平本選手とキックボクサーの台頭!といった印象でした。
3人共次戦がめちゃくちゃ楽しみです!とくに、久保、平本の両選手はレスラーや柔術家との試合が見たい。
UFCでアデサニヤが出てきて、その後、ペレイラが活躍しているように、今後RIZINもそうなるのでしょうか?!
キックボクサーのMMAアジャストが成功するといいですよね。MMAしつつも打撃でKO!というのがやっぱり格闘技の醍醐味というかド派手なので見てて面白いです。その強力なストライカーにクレベルやサトシみたいな柔術家、太田忍やアーチュレッタみたいないかついレスラーが対抗していく、という図式がやはり面白いので、3選手にはぜひともこのまま頑張って欲しいです。
朝倉未来選手のファンなので今回の敗戦は残念です。個人的には負けても引退する必要なんかないと思いますが、朝倉選手も並大抵の覚悟ではああいう発言はしないので引退しちゃうのかな、、、とは思います。
一時代の終焉、、、そんなことを感じさせる超RIZIN3でした。
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