PRSの40周年記念モデルとしての新しいドラゴンギターですが、買うかどうかも迷いに迷い、実際に買おうとしてからは買えるか買えないか微妙なところだったのですが、なんとか無事に新品でゲットすることができました!
嬉しいことに、2015年、2020年につづいて3本目のドラゴンです。
せっかく3モデルあるので比較して見ていきたいと思います。
インレイについて
今回の40thドラゴンは、35thに続いて指板上にドラゴンの姿がインレイされるスタイルです。
35thのときは、あまりインレイの全景が精細にわかる写真がなかったので自分で頑張って合成してみましたが、今回は上記の公式サイトなんかでもきれいな画像があがってますね。もっとも頭から爪先まで全部、というのはないので頑張って合成してみても良いかもしれませんが、あれ、結構撮影も合成も大変だった記憶があるんですよね。。。
インレイのデザインは引き続き、ジェフ・イーズリーということですが、35thとはだいぶデザインの方向性が違うのかなと思います。
35thはごっつい感じで超精細なインレイでしたが、今回のドラゴンはややアニメ調というのか、イラスト的なポップさがあります。
35thとの顔の比較はこんな感じです。炎のインレイも35thは写実方向なデザインですが、40thはイラスト的ですね。
それから35thをポールさんが説明する際に、「指板を白くしたかった」というようなことを行っていたと思いますが、それがこの40thで実現しましたね。この背景が白系というのは従来のドラゴンシリーズと大きく違うポイントですね。
ヘッドのイーグルはこんな感じ。デザインはプライベートストック・イーグルで、素材は何でしょうね。なとなく自然石ではない気がしますが。
30thはMoPですね。
35thは複合素材ですね。真ん中の素材が40thと同じものに見えます。
このトラスロッドカバーまでインレイワークが伸びているのかっこいいですね。そのうちヘッドまでインレイになったり、、、はしないか。デザインのパターンも付きてきたのでここらでヘッドまでインレイするというのはありなんじゃないかと思いますがどうでしょうね。
モデルはマッカーティ
ベースモデルはマッカーティですね。これは35thに引き続いてです。
ドラゴンモデルは比較的マッカーティ率が高い気がしますが、今回、40thではベースモデルが変更になることを個人的には期待していました。
5年後、45thはMIRAとかSiliverskyベースとかにならないかなあ。MIRAのデザイン、結構好きなんですよね。
トップカーブはバイオリン。35thは明記されてないような気がしますが、観た感じ、多分、同様のバイオリンカーブかなあとおもいます。
30thだけは、レトロトップという形で、彫りが深いです。勾配が強く、中心部がより狭いというのかな。
非常に見事な杢ですね。プライベートストックのギターはドラゴンに限らず、どれも素晴らしい材ですが、これも大変見事なメイプルです。
色は、Burnt Chustnutというカラーです。この色なんですが、このカラー名で検索しても40th Dragonしか出てこないので新色ですかね??
写真では従来からあるBlack Goldと同じように見えます。この色については発表当時、写真で見る限りだとあまり感心しなかったのですが、実機は結構いいですね。手持ちのギターでは持ってない色の系統なので並べてるといい感じでじわじわ気に入ってきています。
この40thで実機見て初めて気づいたのですが、気に入ってるのがここ。
バインディングなしなんですよね、このギター。
もともとPRSはいわゆるバインディングは無くて、バインディング部分の塗装を塗り分ける、という大変凝ったことをやっているわけですが、この40thはボディカラーと同色です。
他の2モデルと比べてみます。
30th、35thはこのようにバインディング部分だけクリーム色に塗装してベースカラーの色をのせないという凝った処理ですね。
40thはそれをやっていない分、手間がかかってないといえるし、基本的に安価なギターはバインディングなしが多いわけなんですが、40thに関してはトップ材が素晴らしいこともあり、デザイン的にアクセントになっていて私はむしろ気に入っている部分です。
私のPRSでバインディングないのはこのギターだけだし、この虎目がサイドにもくっきりと見えていてかっこいい。それにややギターが薄く見えますね、このほうが。
バックのメイプルも素晴らしい材ですね。見た目的には30thのマホガニーよりも良い材に見えます。カタログ的には単に「マホガニー」とあるだけですね。
30thは下の写真のような感じです。こちらは「アフリカンリボンマホガニー」とわざわざ表記がありました。
ネック材はジリコテ。ジリコテは10年くらいまえからちょいちょい見かけるようになりましたね。模様が美しい材で、非常に高密度で硬質だそうです。
アコギでのサイドバック、エレキ・アコギ両方で指板使用はままありますが、ネックというのはやや珍しい方じゃないかと思います。あるとは思いますが。
初めて40thのネック裏を見たとき、「あれ?わりとハカランダっぽい模様の出方だな」と思いました。
質感とかもちろん違うのですが、わりと似てます。
というのも私の所有ギターの中にハカランダネックがあってそれにちょっと似てます。
うーん、ネックの良い写真がない。今このギターはケースにしまっていてすぐに出ないので、過去の写真を探そうと思ったのですが、どこにあるかわからない。
いずれ写真撮ってみますが、もちろんジリコテとブラジリアンローズウッドは全然違いますが、目の詰まった感じがちょっと似てる。
音色について
これは本当にもうまだ語れない。。。
ただファーストインプレッションとしては、低音が控えめで、バランスが良い、ということです。
35thはミドルに特徴があり、かつ低音もかなりどかんと来る感じで、音全体の厚みがあります。30thは非常にブライトな音色なのですが、40thととっかえひっかえ弾いてみて思ったのは、やはり低音もかなり出ているということです。
それに比較すると40thは低音が控えめです。これはローが出ないのとはちょっとちがいます。
バランスが良いと言うのか、マナーが良いというのか、音色がクリアーで非常に使いやすい印象です。
同じマッカーティの35thとだいぶ違うのはPUにもよるのかもしれません。今回の40thはMcCarty IIIという新型ピックアップが搭載されているようですが、これがローパワー傾向でスイートな方向の音色なんでしょうか。スイートと言ってもハイにフィルターかかってる感じは全然なく、しっかりきれい高域があります。ただ、レスポール等のようにすごい高いところ、ある意味で痛いところだったりそれがかっこよさでもあるあたりは丸くなってる感じです。
これはあくまで第一印象であり、この先すこし感想変わってくるかもしれません。
45thに対する期待とデモ曲作成
上にも書きましたが、45thに関しては、とにかくベースモデルを大胆に変更してほしいですね。
個人的にはMIRAかSiliverskyにしてほしい。で、30th同様、ボディにインレイにしてほしい。
しかしSiliverskyってPrivate Stockで出てるんですかね??MIRAはPSあるのは知ってるんですが。
さて、せっかくドラゴンが3本もあるのだから、この3本をつかったデモ曲を作りたい、、、ということで制作中です。
作曲自体は40th買った日に終えて、録音は翌日に終わっているのですが、その後、1週間出張ということで作業ストップしてました。
この週末にミックスして、せっかくだから動画も撮って、、、と完成させたいところですが、果たして間に合うか。
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