稽古51回目。
今回はですね、レベルが上がったのか新しいソードスキルを覚えましたよ。
・・・というのは剣道っぽくないノリなのでブログ見ていただいている先生方に怒られるかもしれないのですが、なんかちょっとそういう感じでした。
なにかというと、タイトルにも書いたのですが、「上への攻め」というのを初めてトライし、それが絶大な効果を上げました。
上への攻めというのは、要は剣先を上の方向に向ける、、、ってだけなんですけどね。。。
通常、剣道の中段の構えでは、そのまま剣先を延長すると、相手の喉元にいくような角度で構えるのが一般的かと思います。
私がここで「上への攻め」と言ってるのはもっと上、多分、延長すると目かな。眉間。
その辺りに剣先をつけて行く攻めを指して言ってます。
これなんですが、実は、、、実は、、、これまで一回も意識してやったことがないものでした。
いや、なんか自分でも意外。
多分、手元が上がって小手が不安な感じだったり、剣先が上向くのって初心者っぽいから、というあたりが理由なんだと思いますが、とにかくやったことない。
一方で、下を攻めるのはたくさんやってるんですよね。
でも上は実は一回もなかった。(少なくとも意識的なものは)
で、やってみたら効果絶大でした。
お相手は、私より下手(したて)というんでしょうかね。地力は私の方があるお相手だったのですが、この方相手に上からの攻めをやってみたところ、相手がつり出されてきたので、そのまま面。
簡単に合い面を打ち勝てました。
まあ、ちょっと大げさにいうと半分振りかぶってるようなもんなので、相手が出てきたら振り下ろすだけ、というような感覚でした。
あまりにも簡単かつ完璧に面を合わせられたので、その後も継続して試します。
上を攻めた時に、相手が防御に入る場合もあり、その場合は手元が上がる瞬間にコテを抑えることもできました。
こうなると通常の中段の攻めも下段の攻めもより効果的になるので、これまでよりも格段に余裕のある稽古ができました。
むむ、、、これは・・・!
ということで次は年配の6段先生に試す。
近頃は私が6:4で優勢という感じなのですが、この日は違いました。
9:1で私が優勢、、くらいの違いになりました。
上の攻めが思った以上に効き、面が面白いように取れた。
で、こうなると中も下も効くのはわかってたのですが、あえて100%上から攻めてみました。
稽古の後半ではさすがにワンパターンすぎて対応されてきてしまいましたが、とはいえ大きな効果がありました。思ったほど出小手も取られないのもわかりました。
その後、私より上手(うわて)のYさんとの立会い稽古、地稽古でも試したのですが効果絶大で、はじめてYさんに完璧な合い面を決めました。
Yさんとの実力差が縮まった・・・と自分で思える内容でした^^
この上への攻めを突如、今回からやったのは、これまでの様々な自分なりの工夫がそこに結びついた、、、ということなんでなかなか一筋縄では説明しきれないのですが、直接的な理由は、 前回の稽古50回目に参加していた剣士の稽古をみてたことです。
その方が、ある時、相手を引き出した上で非常に綺麗なフォームで面を取ったのが印象的でした。ああ、こういう面打ちたいんだよ・・・と思ったのです。しかしあれ?今のって結構、剣先上がってたような・・・?
これを急に思い出してなんとなくやってみた、というのが実際の経緯です。
これより1ステップ前の話もあります。
今は振りかぶってから飛ぶ、、、というような意識で面を打ってるのですが、これが結構怖いので、相手の反応見るために、一足一刀でとりあえず小さく振りかぶるモーションだけやることがあるんですね。
ただ、これって攻めとしては全然効果的でない。まあ逃げの気持ちでやってることだからってのもあると思いますが。
でも攻めの一環として攻撃の前モーションを入れたいみたいな漠然とした気持ちはあったわけで、これが50回目で稽古を見ていた方の打ち方と繋がった、という感じです。
考えてみれば、上の攻めから打突、という流れは先ほども書きましたが、大げさにいうと半分振りかぶってるようなもんなので、非常に省エネでもある。それに上を攻めるのは、面を狙ってるよ、ということでありそのまま面を打つので、素直な技とも言えるかw
ただまだ自分でもよくわかってないのは、実際に剣先でどの辺を狙うと効果的かとか、ちょっと腕は伸ばしすぎてたような?どうだったかな、、、とかまだよくわかってないところの方が多いです。
ん??
待てよ?
通常の攻めでは、剣先の延長戦は喉にあるけど、別に普段、喉を攻めてる意識はないです。私は相手が竹刀を握ってる指から手首にかけたあたりに意識をやってる気がする。
で、気づいたんですが、これは剣先を下げた下からの攻めの場合もほとんど同じかもしれない。
つまり私は剣先がデフォルト状態でも下の状態でも、圧をかけているのはほとんど同じ場所だったような気がしてきた。
上下に攻めを分けるのが効果的だったという今回の学びからすると、従来の攻めはいかにも単調だったと言えるし、もっというと、実は剣先はそこまで大きく上下する必要はないのかもしれない。
同じオーソドックスな中段の構えにおいても、小手を抑えて行くような圧力なのか、剣先の延長線にある喉もとを圧迫して行くのか、という違いを出すことができれば、攻めの効果は増すのではないか・・・ましてそこに上と下が加われば・・・?
・・・とこのブログ書いてて、今おもいつきました。
いやもう実に、稽古のたびにぐだぐだブログに書いてるのは、これまでも書いてる途中に「はっ、もしかして?」ということがあるからというのも理由のひとつだったりもします。
この上下をしっかり使い分けるとすると、表、裏からの攻めにおいても意識が変わりそうな気がする。
ちょっと直近のテーマとして、これをじっくりと工夫してみたいと思います。
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