前の記事に書いたように、ヒルクライム時にもう少し筋力を使ったほうがいいんじゃないか、と思い始めました。
フィッティングによるポジション変更とペダリング指導のおかげで、フィッティング前と後で全然使ってる筋肉の部位が違う感触があります。お尻や太もも裏に負荷がかかり、今までより楽にパワーが出る感じがします。
・・・これをヒルクライムでやれば、いままでよりちょっとは登れるようになるんじゃないか、、、(ゴクっ)
というわけで、比較的手軽に絶景が見れるという入山峠に向かってみました。
後編はこちら。
尾根幹でプチレースというか部活の練習気分を味わう
入山峠は高尾山口あたりからアクセスすることになります。自宅からだと、玉川サイクリングロードをまっすぐ行って、、、というのが最短距離になると思います。
ただそれだと獲得標高が物足りないか?というヒルクライム弱者の割には生意気な考えのもと、尾根幹経由で高尾山口、そこから入山峠にアクセスすることにしました。
これでだいたい往復120km。獲得標高1100mのコースとなりました。
さて、往路の尾根幹。あくまでメインは入山峠なので、ウォームアップというか、流して登るつもりでした。
・・・が、しかし。
途中で抜かれた若者ローディーに再度追いつきました。ですので追い抜いたのですが、その後、彼は加速しバーミヤン坂のすこし手前あたりで再度抜かれてしまいます。
そしてそのままバーミヤン坂でじわじわ差をつけられ、その後のダウンヒルで信号1つ分差をつけられてしまいます。完全に千切られた。
が、しかし。
その後またじわじわ追いついてしまいました。そしてついに後ろについたと思ったら、再度、加速!
これにはじわじわと離され、結局ついていけなかったのですが、しかし気づくとまたじわじわと追いついてますw
今度こそ追い抜けるか、、、というところで再加速!
ということを繰り返しまして、ちょっとしたレース気分、、、ではないなあ。なんか部活の先輩にしごかれてるみたいな状態にww
おかげで想定以上に尾根幹で頑張ってしまった。。。やばい。
はやくもかなり消耗したww
尾根幹頑張りすぎて途中で引き返そうかと半分くらいマジで考えた
そんなわけで尾根幹でかなり消耗してしまいました。。。
この日は最初はいい感じに曇りだったのですが、だんだん日が出てきます。結構早い時間に出たとは言え、尾根幹での頑張りと日差しにより、かなりバテてきた。
さて、事前のルート作成によると、入山峠頂上が、自宅から60km強くらいのはずです。峠の入り口まであと20kmくらいです。
風景的にはどんどん田舎道、山道っぽくなってきます。
ミニ尾根幹みたいな感じで割とアップダウンもあって、地味に体力を削ってきますが、コンビニ休憩で食べたかき氷パワーで身体の奥の熱が取れたのと、自分のペースで走れているのでさっきまでの疲れはなくなりました。
そのうち、どうやら高尾の駅を越えたようで、そろそろかな〜と思ったところで、コンビニ発見。ローディーがちょいちょい集まっています。
・・・
・・・
・・・
ピンときた。
これがラストコンビニだと。
そう、ここから先はダンジョンの入り口なのです。
魔の二股
勘はあたり、結果的にこれがラストコンビニでした。その後は一気に山道っぽい風情に。
川沿いの道をひたすら行きます。この川の水がすごく綺麗で、水遊びしてる中学生くらいの子達や、釣りを楽しんでる人もたくさん。午後、あんまり暑くなったら自分も川にどぶんとつかろうかな、、と思いつつ先を急ぎます。
途中の看板で「和田峠」という文言を見る。
ん・・・?和田峠・・・?
東京近郊のヒルクライムのスポットを調べた際に見たことあるぞ、この名前。
たしか、激坂として有名な気が。。。
後で調べるとやはりそう。Googleストリートビューですが、ここを左に行くと、大ボス「和田峠」に至ってしまうようです。。。
一見なんてことない二股の道。
左に行くと普通に地獄なのかあ、、、と思うと恐ろしいですねww
いずれは挑戦したいけど、まだ早すぎる。もっとレベルをあげてから左折したいと思います。
入山峠に挑戦
さて、魔の二股を真っ直ぐ行ってしばらくすると、ついに到着しました。入山峠の入り口に。なにげに、ここまでもちょいちょい登ってた気がする。
肝心の入り口ですが、、、
通行止め・・・?でもよく見ると「通行注意」とあります。乗り越えてきましょう。
でもその前にちょっと休憩。
しかし、こちらには全然ローディーがきません。私の前に、2名のローディーさんがこの入り口を乗り越えてるのを見かけましたが、それくらいです。車もあまりきません。
みんな、あの魔の二股を左折して和田峠に行ってるのでしょうか。。。
さて、ここで入山峠がどんな峠なのか、スペックを確認。
どこからどこまで、、、というのは諸説あると思いますが、まあバリケードのある入り口から、絶景ポイントまでの2.6kmがメイン区間だと思います。こんな感じです。
2.6kmで221m登り、平均斜度は8.5%という数値上、わりと恐怖な攻撃力を持っています。そして上の画像の標高の変化を見ると、ほぼ同じペースで登ってるように見えます。
大丈夫か?これ?
ともかくスタート。
序盤からいきなりきつい
スタート地点から結構斜度ありそうに見えるのですが、最初は4~5%くらい。しかし最初の左コーナーを曲がるとすぐに斜度が上がり始め、入山峠の奴、初っ端から即10%攻撃を繰り出してきます。
路面も苔むした路面になっていきます。この辺も10%区域ですね。
つづら折りをいくつか超えると一旦斜度が6%くらいに落ち着き、ほっとするのも束の間、再び8%、9%、10%と上がっていきます。
なるほど、、これが平均斜度8.5%ということか・・・!普通にツライ^^;;
その後、1〜2%になる区間が一瞬あります。ここは完全に休憩ポイント。ドリンクを飲んだりします。でも決して長い区間ではなく、すぐその後ふたたび6%くらいまで行きます。
初っ端のきつい感じが一旦落ち着き、しばらくすると前方の視界が開けてきました!
これはテンションあがります!!
おお!すごそう!あの先の景色が見たいです!
向かいの山になんかガードレールらしきものがありますね。あっちの山にも峠道があるんですね。なんと言う峠なんだろう。
かなり開けた場所まで登ってきたので、脳内では80%くらい終わった感じになったのですが、これが罠だった。
見晴らしのいいコーナーを右にいき、まっすぐ、緩やかに左にカーブして登りになっていきます。あれ、結構距離あるな。ギコギコギコ。ペダルを回します。
ギコギコ
ギコギコ
ん・・・?
あれ・・・?
まさかあっちの山って。。。
・・・
・・・
・・・
ここ、さっきの矢印のとこだわ、、、間違いなくww
いつの間にか向かいの山を登ってます。まじか。
のんきにあっちの山は何峠だろう?とか言ってましたが、入山峠でしたww
まあでも山頂っぽい雰囲気も出てきたので、最後ひと登りしておわりだろう。まだそんな楽観的な気分でいました。
この時点でまだ半分くらいだった
もう終わりに近いだろう。。。そう思って耐え忍んでいたのですが、どうも様子がおかしい。
終わりそうな雰囲気がなくなってきた。
そうしてもまたつづら折りを折り返していくと、、、
またも右側が抜けてくる。あれ、、、これさっき通ったところの上か?
この前後で再び10%超攻撃が繰り出され、かなり瀕死。
でももう今度こそ山頂近いはずなのので終わりは近い。。。近いはず、近いはず。。。
足ついて休みたい衝動に駆られますが、耐える。もう終わるはず。。。
ついにトンネルが・・・!事前情報ではトンネルを越えた先が絶景ポイントだそうです。あと一息!
来い!
おお〜〜〜〜!
良い!
トンネルを登り切ると、斜度も緩み、右にこの絶景を見ながらサイクリングという感じで進めます。しかしもう限界だし写真撮りたいので一回休憩。
いやー、きつい・・・!
事前情報では、「楽勝ではないけど、そこまで大したことはない。それなのに絶景なのでお得な峠」みたいな雰囲気の情報が多かったのですが、普通にまた瀕死になりました。
とはいえ、足つきなしでクリアできた。
動画も貼っておきます。
後半はこちら。パンクの瞬間ですw
本当の峠の頂上はまだ先でしかも結構長い
さて、この地点は頂上ではありません。峠の天辺はまだ先にあるというのは事前情報通り。割ときつい坂もあるらしいです。
ただ予想外だったのは、、、
意外に距離が長いこと。1kmちょっとあります。。。
最初こそ、見晴らしの良い山頂の天空回廊を楽しくサイクリング、、、って感じでしたが、再び山にはいります。そして油断した心にとどめを刺すように再び10%超え攻撃を繰り出してくる。
しかしそんな入山峠もついに終わる時がやってきた。
入山峠クリア!
いやー、疲れた。。。
もうなんか疲れ過ぎて自転車捨てたみたいな写真になってますねww 立てかけると入山峠の文字が見えなくなるからなのですが、右側の壁に立てればよかった。
ちなみにここ、なんの眺望もありません。ただ頂上なだけの地点なので、やはり入山峠はトンネル先までで終了ってことでいい気はします。
フォーム改善効果はあったのか?
さて、最初に書いたように今回はよりパワーをかけて登ろうとしていました。それも踏む意識よりも、ペダルに体重を乗せていく感じ、そのために膝を上げていくが、それは骨盤、股関節から行い、左右の切り替えを背中の真ん中辺でやるイメージ、、、という感じでやってました。
まあ必死な状態でどうなってたかわかりませんが。。。動画見るとダンシングしてないのにだいぶ揺れてるところがあるのは、上体が無駄な動きをしてる証拠な気がしますorz
ただ、今後はヒルクライムはGo Proは首からかけるやつじゃなくて、自転車に固定しようと思います。
さて、大体ヒルクライムポイントのセグメントのリーダーボードを見ると、自分は下位20%くらいになります。
都民の森でも土山峠でも牧馬峠でも下から数えた方が早いグループになります。3000人が挑戦したセグメントであれば、そのうち2500位くらいになるイメージ。(直線系ではなくあくまでヒルクライム系の経験則)
さて、入山峠の結果は、、、
え????
1323人中318位?!
ヒルクライムにおいて、かつてない好成績。
今までの感覚からすると、1323人中1000位とか1100位くらいになるイメージですので、予想外に良かったので嬉しい!
やはり以前よりは良い方向に進んでることを実感。
いやあ、これは嬉しいな。
入山峠の坂・戦闘力は?
さて、新たな峠をクリアできましたが、その手強さはどんなもんでしょうか。
登り切った後の瀕死度は高かったのですが、今思えば、これまでよりパワー出して走れたからかもしれない。冷静にコースだけのことを振り返るとどうだろうか。
距離は2.6kmしかなく、最大斜度は13%でダンシングじゃないと乗り切れないほどのキツいところはない。それに走っていて変化に富んでおり、飽きにくい。
うーん、牧馬峠と同じくらい、、、な感じかなあ。
牧馬峠のほうが斜度はキツいのですが、牧馬峠(道志側から)はなんと言っても途中に休憩区間が多い。なんならちょっと緩いダウンヒルも入るので、そこで大分休憩できます。
一方の入山峠は、そういう区間が一瞬しかなく、基本的にはずっと7〜8%で一定して登ってる感じがあります。
う〜〜〜ん、、、
それぞれ1回ずつしか走ってないので難しいが、ほぼ同じと考えます。
というわけでLv.10。
最初から最後まで、常に一定の攻撃力で襲ってくるタイプ。途中道が開けてきたところで、そろそろ終わりかも?という幻想魔法を掛けてくるが、2回目、あるいは初回でも事前のリサーチが十分であれば恐るるに足らない精神攻撃ですね。
また苔むしていて落石も多い。実際何度か後輪が空転しましたし、パンクのリスクは高い気がします。
しかしそれらを帳消しにする景色の素晴らしさがあるので、どっちが楽しいかと言ったら入山峠のほうが断然楽しい。頂上付近の景色を見ると、本当にこんなところに自転車でこれたんだ!という驚きや感動がありますね。
ロードバイクの冒険感を満喫できて、すごく楽しかったです。もっとも登り切った時は瀕死で、もう2度と坂道は登りたくないと思いましたが。
本当のアドベンチャーはこっからだった
さて、ここからあきる野市側にダウンヒルして武蔵五日市に出て帰る予定なのですが、、、
真の試練はここからでした。
入山峠の冒険感はここから本格化しますw
あまりに長くなったので後編へ続く。
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