トム・マーフィーといえば、ギブソンギターのエイジングスペシャリストですね。私が初めて名前を聞いたのは1999年だったとおもいます。
99レモンは、99年製のヒスコレなんですが、仕様に大幅リニューアルがあったモデルです。そして多分はじめてエイジド・モデルがラインナップされたんじゃないかなあ。。。
そのエイジド・モデルは「トムマーフィーによるエイジング」という言葉があって、そこで初めて知りました。
楽器屋さんにいってもつるつるの新品しかしらなかった当時。エイジドモデルを初めてみた衝撃はやばかったです。
なんだこれ、めっちゃかっこいい・・・トム・マーフィーすげえ!となりました。
以来、ギブソン・カスタムショップ製のフラッグシップラインに「トム・マーフィー」の名前はセット であったとおもいます。ただ、あまりその関係性はよくわかりませんでした。
社員なのか外部委託なのか、いまいちよくわからない。まあ、どうでもいいことではあるので、そんなに気にしてたわけではないですが、フェンダーのマスタービルダーともちょっと違そうだし、なんなんだろうなあとごくたまに思ってました。
しかししばらく前に、カスタムショップの一部門としての「マーフィー・ラボ」になるという発表がありました。これでクリヤーになりましたね。
そしていよいよそのマーフィー・ラボが手がけたギターが出荷されるよ、ということらしいです。
上のギブソンのページ内の動画なのですが、取り出して貼っておきます。
トム・マーフィーさんってこんな人だったんだ。。。
すごい勝手に、めっちゃお爺さんだと思っていた。
大変失礼ながら、マーフィーラボとか作っても、マーフィーさんがあと数年しか働けなかったらどうするんだろう、、とか無根拠に心配してましたwww
イメージでは70代後半のおじいちゃんを勝手に想像してたのですが、いや失礼しました。なんでそんなこと勝手に思ったのかなあ。
さて、マーフィーラボ。
エイジドの基準は4段階に整理されるようですね。ウルトラライト、ライト、ヘビー、ウルトラヘビーと。
手法そのものはこれまでといきなり大きく変わるわけではないでしょう。これまで通り、少しずつ改善・改良していくんでしょうけども。
わざとなのか技術の差なのかわかりませんが、一時期、特に2010年代中盤くらいは、マーフィー・エイジドとハウス・エイジドのクオリティの差は結構あったと思います。クラックの入れ方や細部の仕上げの気の使い方において相当な差があったと思うんですが、最近はどうなんだろうなあ。
さて、うちにもトム・マーフィーエイジドのギターが1本あります。Joe Perry 1959レスポールです。
これはマーフィーラボでいうところの「ウルトラ・ヘビー・エイジド」に分類されるでしょうねえ。
本物の9-0663と同じような傷がついてるそうです。ほんとによくできてます。やはり本物ヴィンテージとは塗装の艶感がどうしてもちがいますけどね。まあそれは時が経つにつれて、どんどんいい感じになっていくでしょう。
さて、このJPはさらに実機っぽい雰囲気を出すために、ギタ友にお願いしてチューナーチップのエイジド加工までしてもらいました。
それを今でもつけているのですが、一方で、一時期、友人に譲ってもらった「本物のシュリンクしたペグ」をつけたこともありました。
ペグが本物になると、なんかこう一気に全体にヴィンテージ感が出たんですよね。これすごい気に入ってたのですが、、、
当たり前のようにペグが粉々になりました。。。
いやあ、ほんとに残念。このルックスで通したかったな。。。
しかし使ってわかりましたが、本当にシュリンクしたペグに実際的な耐久力はありませんw
さて、このゴールドトップはマーフィーラボの加工ってことですね。いやー、かっこいい。ここ1〜2年の新色、ダブルゴールドという塗装は私はかなり好きですね。すごいいい感じだと思う。
マーフィーラボ製の個体が入荷するようになったら、改めてじっくり眺めてみたいなーとおもいます。
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