昨夜は、ライブ直前の最終練習でした。
各自いろいろあるんでしょうけれども、なんとなくバンドの演奏の一体感が増して来て、良い感じになって来た気がします。
ミスとかそういうのはない方が良いですけれども、個人的には、各楽器の接着感みたいなもののほうが気になるほうです。これが出てくると弾いてて楽しい。
・・・まあその後の録音聞いて凹むところまでお約束なのですが、直前になってそこそこやれそうな気がして来た、というところで楽しいしホッとしました^^
・・・で、今日の本題は、戦艦「三笠」ですわ。
「カズオ・イシグロ」モードから抜け出て以来、「日露戦争ものモード」に突入しておりました。
とりあえず「坂の上の雲」を5回目だから6回目だかを読了し、例によって感動し、そこから「ポーツマスの旗」とかで小村寿太郎の和平交渉の困難さに思いを馳せたり、他にもいろいろ読んでました。
で、今回は特に海戦というものに興味を引かれ、当時くらいの海戦の戦術的な物とかをいろいろ読んでいたのですが、こうなるとやはり一度、連合艦隊旗艦であった「三笠」を見たいと思い、今日下の子をつれてドライブがてら横須賀へ。
東郷司令官と三笠がお出迎えしてくれます。
むおお。すげえ。
この大砲をぶっ放してたわけですね。。。
もっとも今の三笠は、戦後の事故で一度沈没。その事故は日本海海戦よりもダントツに多い死傷者を出すなど惨事に見舞われました。その後も、ダンスホールが建てられたり妙なことになってましたが、その後、いろんな方の尽力によって復元。
弾込め。
こうやってる最中に、敵艦の砲弾が命中して戦死された方も。。。
日本海海戦の有名な絵ですね。
息子も、連合艦隊司令部の幕僚に加えてもらいました。息子の後ろに、なにやら一心にメモなのか計算をしている秋山参謀の姿が。「坂の上の雲」の主人公の一人ですね。日清日露戦争を通じて、連合艦隊の作戦を立案した中心人物です。
名文家としても知られ、日本海海戦を打電する無線に、かの有名な「本日天気晴朗なれども波高し」を最後に付け加えたのは秋山真之であるとされています。
「三笠」の艦橋。
東郷平八郎は、砲弾が飛び交う中、「司令室に入ってください」という加藤参謀長の意見を断り、最後までこの艦橋上で指揮をとったと言われています。
左前方が、東郷長官の立ち位置。その左後ろ手前が秋山参謀、右に加藤参謀長、伊地知艦長がそれぞれ位置していたそうです。
ここで世界戦史に残る「東郷ターン」が指令されたわけですね。
ここから左前方に、旗艦クニャージ・スワロフを先頭とするバルチック艦隊が見えて来ていたわけか。。。感慨深い。
周囲に落ちたロシア砲弾の水柱によって、艦橋は水浸しになっていたと言われています。微動だにしなかった東郷長官の靴のあとだけが濡れていなかった、なんていう伝説もw
地下の船室の方は、いろんな展示がされていました。
三笠の精巧な模型。欲しい!!!
乗組員の名簿。
東郷長官と幕僚たちの写真。
東郷平八郎直筆の書。
バルチック艦隊との決戦前に、戦闘開始を示すZ旗が掲げられ、同時に乗組員に伝えられた有名な檄文。
「皇国の興廃 この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」
これも秋山真之の起草によるもの、、、という話もあります。その他、名文と名高い東郷大将の「連合艦隊解散の辞」も秋山氏起草だそうです。
「天気晴朗なれども・・・」「皇国の興廃・・・」の暗号電報とその翻訳文です。
何気にこの当時、日本は日本製の高性能無線機をもっていて、これも随分日本の海軍力に貢献したようです。
この当時、まだ戦艦は日本で建造できなかったので海外から買ってたわけですが、その周辺では着実にものづくり日本が進んでたんですね。「三笠」はイギリスのヴィッカーズ社製だそうです。
日本海海戦は、世界中が注目したかつてない大規模艦隊同士による決戦であり、かつ、戦力的に優勢だったロシア艦隊相手に、日本は戦史上極めて稀な完全勝利をおさめるわけです。
その長官たる東郷長官はネルソン提督と同様、世界的な軍事的英雄です。というわけで、遺髪なども保存されてるようです。というか、乃木将軍とならんで東郷神社に祀られて、いわば神になってしまいましたからね。今では考えられないけど。。。
東郷長官の使用済み軍服なども。
面白かったのはこれ。↓
写真だとよくわからんかもですが、VRで、東郷ターンを体験できる、というコンテンツ。
まさにあの艦橋に立っている設定で、左を向くと東郷指令長官がいます。で、左斜め前方にはバルチック艦隊が。
どんどん近づいていく中で、東郷長官が右手を高く掲げ、そして左に振り下ろします。敵前大回頭「東郷ターン」の始まりです。
おおお、こんな感じの位置関係で、こういうタイミングだったのか!と大興奮。ロシア艦隊を右に見ながら、砲弾が飛び交う様がすごい。
今まで図とかはいろいろ見て来ましたが、いまいち具体的にどうなのかよくわからなかったのですが、これはわかりやすい。
どの程度リアルなのかは知りませんが。
そしてもう一つ。ゲームで体験する日本海海戦。↓
史実同様、東郷ターンを決めるべく取り舵いっぱいしますw
その後、バルチック艦隊と撃ち合いになるのですが、相手の旗艦スワロフの動きを見ながら舵をとっていく感じ、、、なのですが、最初は負けたww 「距離が近すぎて被害が甚大だ」というメッセージ。
もう一回!
2回目は引き分け(優勢でしたが敵戦艦を全滅できず)。
いまいち何がよくて何が悪いのかよくわからん、、、と思っていたところ、下の息子が2回目でバルチック艦隊を撃破して勝利。
むう、、、意外な提督の素質がwww
というか、自分は勝てなかったので悔しいw
これもゲームではありますが、日本海海戦の雰囲気が掴みやすいので、VR同様、非常に良いコンテンツだと思いました。子供も興味持ちやすいですしね^^
最後にこじんまりとした売店による。
そこでゲットしたのがこれ。
Z旗キーホルダー。
ちょうどキーホルダーを探していたのです^^
知らなければどっかのヨーロッパ車のロゴのようにも見えるw
こんなキーホルダー買ったりすると、えらい軍国主義的に思われそうな気もした。
が、自分自身は別に軍国主義でも右系でも決してないんですが、当時、日本の独立をかけて戦って来た明治の英霊たちには敬意と感謝、それからすごいことを成し遂げたなという尊敬の念と誇りを感じています^^
帝国主義時代の人に向かって、「お前らは帝国主義的でよろしくない。全て間違いだ」と言ったところで、それは正しいだろうけれども、全く意味がないことだともおもってます。もしいまタイムスリップしたとして、戦国時代の大名にむかって「封建制度はどうかと思う。結局、何百年後に自由民権主義になるので、大名はやめて普通選挙にしましょう」といっても通じるわけがないですねw
帝国主義時代に戦争反対なんてしてたら、ロシアの影響下で中国のように半植民地状態に置かれていただろうし、少なくとも北海道は租借という形で取られていても何の不思議もない情勢だったとおもいます。
とはいえ、そうなったとしても、第二次世界大戦後の民族自決の潮流の中で、そのうち日本も独立したであろうし、香港同様、北海道もそのうち返還されたのも間違いない気もします。
そうなってたら、アメリカ相手に戦うような慢心やムードもとても育たなかったでしょうね。そういう意味では日露戦争の勝利は良かったのか悪かったのかわかりませんが、実際、そんな大所高所から考えられる人間なんんて存在しないですよねw
今だって北朝鮮がミサイル撃ったらみんなピリピリするわけですから。。。あと何百年後かに宇宙人艦隊が地球を攻めてくるので、日本とか北朝鮮とかアメリカとか国家などどうでもよくて、「地球」で団結するしかないので、全ての国家間の争いはする価値がありません。国家主権とかやめましょう、なんとか島とかも欲しいところにあげちゃえばいいんです。とかいってもはあ?ってなるのと一緒な気がします。要は現実性がゼロなわけです。
その時その時のベストを尽くすしかないわけです。
だから、日本の独立維持のために戦った先祖の偉業は素直に讃えるべきだと個人的には思っています^^
・・・まあ、政治系の話って、人によって問題意識も違うし、同じだとしても何を論点にするか、解決のスコープをどのレイヤーに置くか、議論の前提となる知識の量も全く異なるのが普通なので、議論してもあげあしどりばかりで基本的になにも一致せず、お互いもやもやするだけなので書かないのが良しなのですが、すっごいこの人軍国主義だな、と思われるのもなんなので一応書いてみました^^
とりあえず言えることは、Z旗キーホルダーが気に入ったということと、来週ライブです!ということですw
【ライブ告知】
2/24 新大久保Club Voice バンド名「ぱちもん」15:50演奏開始!
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