ペダルの音としてはこの動画の通り、って感じです。
オンにした瞬間に音の輪郭がパリッとします。巻き弦もぶりっとなりますね。
音色的にコンプっぽいパキッとした感じはでるのですが、ピッキングに対するダイナミクスは大きくて、ピッキングで音色や歪み量を分けられるようなギタリストには相当楽しいと思われます。
こういう弱クランチペダルとしては、自分の知ってる範囲でいうと、Sweet Honey OverdriveとかJan Rayあたりが有名どころです。
この2つでいうと圧倒的にJan Ray寄りです。
・・・というか、Jan RayもMagic 6系ペダルでしたっけw
ちょうど手元にJan Rayがあったので比較。
うーん、、、結構違うな。。。
3×2のほうがダイナミクスレンジは圧倒的と言ってもいいほどに広い。
Jan Rayはわりとコンプ感あるんだなあ、と比較すると思いました。
一方でJan Rayのほうがなんというんだろう。よくストラトでいう鈴鳴り感みたいなものがよく出ます。
が、張りやツヤ感というところで、個人的には3×2のほうが好きかな。
もっとも実はJan Rayが昔からあんまり好きじゃないってのもあるかもですが。
3×2は単体では歪み量足りないので、私なんかだとあんまり使い道がないんですが、じゃあ、ペダルやアンプのブースターとしてどうかというと、私の機材ではあんまり良い結果が出なかったなあという印象。
BEチャンネルのGain5くらいをブーストするのはなかなか良かったですが、ちょっとローがブーミーに感じたし、ブースターとして使うならこのペダルじゃなくてもいいかな、という印象です。
その代わり色気のあるクランチ出したければこれはすごくいいと思った。
Free the Tone String Slingerの感想
これも公式サイトの説明をみると、ブラックフェイス期狙いのペダルということですね。
まず弾いてみて思ったのは、
「上品」
「整ってる」
ということ。
特にToneノブの効き方が、よくあるエフェクターの手触りとは違ってます。
あくまで一般的に、、、ということなんですが、Toneノブって大体大味なローパスフィルターで、下げていったときに使える音であることってほとんどない気がします。
あるいは、bjfe系のように、Toneといいつつ効いてるんだか効いてないんだかわからないくらいの微妙な質感の変化だったりします。
ところが、このString SlingerのToneはなんかよくできていて、効き方が絶妙です。
Toneを上げても下げてもいい音がする。これは、DAWとかでのよくできたEQプラグインのような質感に近いものがあって、非常に好感度高い。
Tone下げ目のややダークでマイルドな雰囲気のサウンドも、tone上げ目のキラキラしたサウンドもどっちも良いと思いました。
ゲイン幅は3×2より全然幅広いです。というか3×2が狭すぎかw
Jan Rayよりもうちょい歪むかな?
さて、Jan Rayとの比較でいうと、やっぱり私の環境では、Jan Rayはスプリング感というか、鈴鳴り感というのか、しゃらんしゃらん成分が強め。そこが、「それっぽい」感じでもあるしかっこいいのですが。
一方のString Slingerは、もうちょっと芯の強い音で、Jan Rayより自然に感じる。そして、比較するとJan Rayよりコンプ感強め。
そのコンプ感は、アンプを目の前で鳴らして自分の耳で聴いてどうか、というのではなく、録音した後の音っぽいというのかなあ。
一回マイク通したらこういう感じになる!という質感があるなあと個人的には感じました。
ちなみに、コンプ感があるというのは悪口じゃないです。念のため。
これ、好みだとおもうのですが、「コンプ感=悪」みたいな印象があるのかなー、、、と思うことがありまして。
まとめ
3x2は音にハリとツヤがはっきり出るので、私だったらクリーン音を際立たせるプリアンプとして使いたい。
String Slingerは使いやすい。音は明瞭だし、Toneが個人的には超いい感じなので、クランチペダルとして今から1つ買え、といわれたらこれは有力候補だなあと思いました。
まあなにより、弱クランチで歪みとクリーンの間をいったりきたりするような、色気のある演奏ができるようになりたい、ってのが一番ですねw
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