ある先生は、打突の機会についてずっと教えてくれています。言葉でも実際の稽古に置いても、その機会を捉えることに特化した稽古をしてくださって、それのおかげで徐々にわかり始めてきた、というのがあります。
その先生に最近指摘されているのは、機会そのものではなくて、打突のフォームについてです。やはりなんとか相手よりも速く打とうとする気持ちから、顎が上がり、身体も浮き上がるような打ち方をしてしまいがちです。
以前より顎は上がらなくなってきたような気が自分ではしてたのですが、先日の稽古ではずいぶんそこを指摘されました。お互いに攻め合って相面、という稽古を繰り返す中で、先生が「スピードあるから自信持って!力抜いて!」と呟くのが聞こえて脱力を意識したところ、2〜3回、これまでとは違う感触で打てました。
自分の身体的動きとしては、スピードに劣ると思ったのに、実際は完全に相手の面を捉えることができました。それに、視界がぶれなかった。
やっぱり今まで全力でここ!というところで打ち込んでいるときと、全然視界のクリアさが違う、とおもったのです。これは初めての感覚。
多分、顎が上がらずに平行移動できたんだと思います。また、どうしても力の入りがちな両腕もこの時はうまく脱力できていたのではないか、、と。
この感覚の再現をめざしたい。
一方で、数日開いた稽古65回目。
久しぶりに稽古をお願いした30代半ばの方なんですが、この方は相手に打たせて余したところを引き面、引き小手、というのを得意にされています。
このところの稽古に自信を持っていた私なんですが、最初のうち結構打たれてしまいました。これは、要は勝って打ってるのではなく、打って勝とうとしてるから、、、攻め崩せてないのに打ってるからですね。先生たちにかかっているようにできていない。雑になってるのがわかります。
ということで気持ちを切り替えて、じっくり攻めようとするも、相手は応じるのが得意なだけあって、なかなか崩れません。そうこうしてるうちに結構間合いが詰まってしまいます。自分の打ち間より遥かに近い。私の剣尖もさほど強く押し返してこないまま間合いが詰まるので、これは、、、突いたらがつっと入っちゃいそう、、、
結構誘惑に駆られましたが、まあこの日は我慢しました。
自分に今必要なのは、地稽古で当てっこをすることではなく、真正面から相手を攻め崩してまず面をしっかり乗って打つことです。次に前にでる小手。
そこから立て直したのですが、この時の稽古では完璧に捉えたのは1本くらいでした。
うーん、悔しい。。。まだまだ攻めの力が足りない。それになんだかんだでやっぱり打たれてると悔しいし、、、
年末近づいてきましたが、最後まで稽古頑張りたいと思います^^
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