この個体にいきついた経緯

 

前回記事の中のコメントで「どうしてDだったんですか?」というコメントをいただきました。それについては長くなりそうなので記事にしてみました^^

 

 

もともと、どんピ~さんにお付き合いいただいて、000、OM、D、ギブソン、他メーカーと弾いた中で、「これがいい!」と最初に思ったのは、OMタイプでした。

 

Dは28のみだったと思うのですが、その時は、「Dは迫力はあるけど他タイプに比べると硬質で力がいる感じ」と思い、000みたいに指で弾いた時に軽やかに鳴るほうが魅力的に感じました。

 

 

そう、Dは力入れないと鳴らないような気がしたのです。低音が強く、自分で弾いてると「ぐもわーーーん」としたこもったような低音ばかりが耳につくような気がしました。(のちにそれは勘違いだとわかる)

 

 

アコギはフィンガースタイルで弾けるようになりたいと思ったので、000良かったのです。ただピックでじゃかじゃかすると、テンションの低さから、Dのように引き締まった感じはなくて、(悪い意味ではないです)ゆるい感じの音がします。繰り返しですが、悪い意味ではないです。

 

 

その点、OMは両方のバランスが取れている気がしていて、「初めてのアコギはOMタイプがいいかも」と思いました。見た目もくびれてる方が好ましいし^^

 

 

この時点ではメーカーは特に決めてませんでした。

 

 

一方で、(素人ヘタッピですが)作曲遊びでアコギをじゃかじゃか入れることもあるだろうと、少し頭にありました。そういう用途には、Dのような音の太さや強さが魅力的だなあ、、、とぼんやり思っていました。

 

 

その後、隙間時間を見つけては試奏の旅や、youtube巡りを繰り返していたわけです。

OM中心に見ていましたが、とはいえ、Dはやはりオケに入るといい感じだし、音色の張った感じがいい気もする。。。

 

 

 

Dタイプの魅力に目覚めた

 

 

OMがいいと思いつつ、Dの迫力には後ろ髪引かれてた私。。。

 

ある時60年代のD28を弾いたら、

 

 

これが迫力はそのままに、ぐもわーーーんというこもった感じがなく分離が良い。高音はちゃりーーーんと綺麗な倍音が鳴ります。

 

 

これは良い!

 

 

好みです。

 

 

そして、静かなお店で試奏すると、Dタイプでもちょっと触れただけできちんと音が出ていることに気づくw

 

 

オケの録音でも使いたいと思うと、このDタイプの芯の強い感じの音は良さそうな気がしてきてしまい、一気にDタイプが好きになってきました。

 

 

こっち方向に好ましさを感じてしまうと、000タイプは迫力不足に感じ始めてくるのです。。。000タイプには別の魅力があります。その時、どっちに寄ってしまうか、、、ということだけですね^^

 

もしこの時私が000タイプによっていたら、D28のばん!と張り出した迫力は、「硬くてドンシャリでつまらん。000のようにバランス良く豊かな響きのほうが圧倒的に良い」とか言ったに違いないw

 

 

 

 

最終的に・・・

 

D28といっても、個体差がいろいろありました。

 

 

ヴィンテージのブライトで分離良く、豊かな低音の響きも良いし、新品が持っている硬質だけど、どん!という迫力も良い。

 

 

ここはもう微妙な好みの領域なので感じ方がそれぞれになってくると思います。

 

 

で、人からオススメされたD45も弾いてみる。

 

 

 

 

素晴らしく華やかで美しい。。。

 

 

繊細なだけではなくて、強さもあるので、ある意味万能感を感じました^^

ちょっと揺れました。

 

 

その際、D28と45を交互に店員さんに弾いてもらったところ、45の素晴らしさはよくわかったのですが、28の無骨な感じにロックを感じたというか、今回、イメージ近いのこっちだなと思いました。

 

 

だんだんテーマが定まってきました。今回、ぴくっとくる個体の要素は、

 

・(特に自分で弾いた時に)ブライトな感じ。

・締まった低音

・濁りない響き

 

 

というあたりだな、と。

 

 

 

スイートでまろやかな感じ、より豊かな感じ、華やかな倍音感は、D45とか000のほうに強く感じるので、28に今回自分が求める要素ではないという整理がだんだん出来てきました。

 

それよりは迫力、芯の強い音色のほうに反応しているのがわかった。

 

 

とあるお店のヴィンテージは、非常に華やか、かつまろやかで良かったのですが、それよりは別メーカーの新品のガッツある感じが好ましかったのです。それは多分、上のような軸がぼんやりとあったからだと思います。

 

 

あとはどこでバランスするかです。ただ単に音が硬いのはもちろん嫌ですw

 

 

 

 

・・・というわけで今回の個体選択は、それに沿っている、、、はず^^

 

 

 

同時に弾いた000タイプのヴィンテージはもう素晴らしい音色で、Dと持ち替えても音量感が変わらないほど鳴っているようですごかった。ご一緒した皆さんは、こちらに心を奪われてましたねw

 

 

音色のバランスも良い。

 

傾向としては全体的にウォームでスイート。もちろん華やかさも兼ね備えています。

 

そこが素晴らしいわけだけど、ウォームさとスイートさは今回の自分のターゲットからは外れてた、、、という感じでしょうか。

 

 

そして、同時に弾き比べたGさんのD-28がやっぱり良くて、響きの豊かさは私の個体よりも優れていてとても良いと思いました。

 

 

昨夜、今朝と自宅で比べてみると、お店で体験した以上に個体差がはっきりとわかってきました。すごい面白い。

 

 

今夜できたらiPhoneでざっと比較動画撮ってみたいですが、できるかな。。。

まあ、近日中には確実にやります。

 

 

今朝早起きしてちょっとやってみたのがあるのですが、もうちょいわかりやすくしたくて^^

&nbsp
;

 

 

まあ、ともあれ、そんなわけで、今回の個体にたどり着いたというわけです。

試奏も、前半はとにかく本数をいっぱい弾きましたが、後半は個体を絞ったので減りました。おおよそ40本強ってところでしょうか。

 

 

 

 

 

アコギは危険。エレキよりはるかに危険

 

 

Dを選んだのは、Dの方が優れてるから、、、ではないわけですw

今回はこっち方向にたまたま食指がうごいただけ、、、

 

 

もしまたいつかアコギを買うチャンスがあったとしたら、今回のD28とまったく違う特性のものが好きになるはず。

 

 

おそらく000タイプで、華やかながら、スイート&ウォームで、テンション感がゆるめ(28と比較して)の音色であろうと思います。今回の個体とまさに真逆。

 

 

傾向が違うので、どっちが優れているというのではなく、ただ違う。

絶対値としてどっちの方が音がいいなんてのはないと私は思いました。

 

 

JERRYさんが、Martinはモデルごとに狙ってる音色の傾向が違うからある意味選びやすいとおっしゃってましたが、同感です。

 

 

 

 

だから、危険。

 

大変危険。

 

エレキ以上に個体の微妙な違いを強く感じるので、それだけに危険。

 

 

 

 

しばらくは練習あるのみです。

ex-11も昨夜いきなりできるようになったので、とにかくますます練習してちょっとずつでも上手くなりたいです^^

 

 

—–

コメント