ストライモンをアウトボード的に使うのは、実は昔もやってます。
しかし改めて興味が湧いてやってみました。今回、一味違うのは、
リアルタイムにギターを弾きながらエフェクトをかけ、ギターのドライ音とエフェクト音を同時に別々のトラックに録音する
ところがミソです。
接続方法とDAWの設定
接続はこんな感じ。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/59ab84a521991c8e053086c9f0e3b189.jpg)
まずインターフェースからのOUT(ここでは7/8)をストライモンのINPUTにつなぎます。通常数字が若い順にLRの順なので、7をLに、8をRに入れてますが、これであってるのかよくわからん。
とにかくインターフェースのOUT7/8から出る信号がストライモンに入力されます。
ちなみにストライモンはLINEレベルに対応してるということなので、オーディオインターフェースから直接繋いでます。これが普通のギターペダルだとこうはいきません。レベルが違いすぎるのでリアンプボックス等のDIが必要になると思います。録音済みのギターシグナルをリアンプする時もそういうのが必要ですね。
でも、ストライモンは多分・・・大丈夫。もし違うぞ!ということであれば、ぜひコメントでご指摘いただきたく。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/60f74a841b8d9ca24fb5e66224951991.jpg)
DAW側はこう言う感じ。
一番左の、Gtr DryというトラックがまずOXからのギターサウンドの入力を録音します。で、OUTPUTは通常Streo Outになっているのですが、これをLINE7/8に出力するようにします。
これでさっきの接続を見返すと、OUTPUT7/8はストライモンのINPUTにつながってます。そして、ストライモンのOUTPUTはインターフェースのINPUT7/8につながってます。そこで、右のトラックのINPUTをLINE7/8にしておきます。これで、ストライモンから出力された音を録音することができます。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/DSC00522.jpeg)
この時、ストライモン側のMIXを100%にしておきます。これで、原音が混ざらず、エフェクト音100%が出力されます。
これで、ドライなギター音とエフェクトのみを同時に別々のトラックに録音することができます。
それになんの意味があるか?
・・・
・・・
まあ、外部アウトボードでエフェクトかけるなら個別に録音しておいたほうが混ざり具合を後から調整できるので良いでしょうね。
さらに言うと、ギター弾いてる時はエフェクトかかってるけど、録音はドライ、というのは意味がある。
ディレイとかリバーブとかは後でDAW上で調整したくなる気がするから。でも弾く時にドライだと感じが出ないというのはままある。DAW上のエフェクトでリアルタイムモニタリングをすると、レイテンシーの問題でエフェクト切れちゃう場合もあります(あるいはめっちゃレイテンシー大きくなる)。
というわけで、この方法には利点があると個人的にはおもっています。
その設定でやってみた動画
クリーンサウンドではしつこいくらい長いテールのShimmer。H9はBlackholeです。歪みでは、ブルースカイがプレートで、H9は同じ設定だった、、、気がします。どちらもリバーブわかりやすいように強めにかけています。
ステレオにおける左右の音量差?
Bluesky Revebで試したのですが、Wet100%をモニターしてたら気づきました。
なんか左右の音量さが大きい。なんで??
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/88edfcdb4c595240a5c11e05bb46c3e6.jpg)
明らかに右が大きい。なんで・・・??
ケーブルの長さが違ったり種類が違うのを使うとこうなることがあります。まず最初にそれを疑いました。
案の定、揃ってなかった、、のですが揃えても改善しない。OUT側のケーブルが同じCAJで長さは一緒ですが、微妙にちょっと違うのでその差なのだろうか。
H9だったらどうだろう、と思って試してみる。H9のソフトにはINPUTとOUTPUTのメーターという便利な機能があったので確認すると、なんと、ほぼ左右均等。
あれ?
ひょっとしてBlueSky Revebのアウトプットって左右均等に出ないの?
そんなバカなと思い、さらに検証するもH9では大体均等だ。
そこで、Bluesky Reverbの設定をいろいろ変えたら衝撃の事実が発覚した。
Bluesky Reverbのステレオ出力は設定によって左右音量差がある
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/7a41b3e274a62fae861e20403974d827.jpg)
これはPlateです。この設定ではRが大きく出力されます。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/b7697f96c5f88d8c45aa4883e3534bba.jpg)
これはRoomです。多少左右に揺れるのですが、基本的に音量は同じ!
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/d31f37fedc07efff16681c9df33233a1.jpg)
なんと、なんとSpringではL側の音量が大きくなります!!!
いやあ、これは驚いた。こうなってたんですね、そもそも。
その後も検証すると、やはりケーブル差も多少あるようですね。
H9をアウトボード的に使う際の注意点
H9もステレオイン・ステレオアウトの機材です。しかし通常、ギターはモノラルしか使わない。しかしH9はこんな素敵ソリューションを提供してくれています。
スイッチャーに組み込む際にこれは実に重宝しました。
しかし、アウトボード的に使う際にはこの機能をOFF、というかノーマルモードにしないと使えないです。
なぜなら、
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2020/09/5b82ed11ccae6161ecaf9c21b5c88a1e.jpg)
読めないか。。。
つまり、プリ/ポスト設定では、アウトプットの片方はドライシグナル、片方はウェットシグナルを出すようになっているからです。
つまりDAWで受けると、ステレオの左はドライ、右はウェットが録音されます。
これは流石に使いにくいです。ノーマルにすればストライモンと同じようにエフェクトのかかり方をウェット100%にすれば大丈夫です。(ドライ音とちょうどよくかかった音を別々にとると言うのももちろんできる)
DAWではこの仕様は使い道がないのですが、たとえばアンプを2台鳴らす想定でいくと非常に気が利いてますね。実際説明にはそう書いています。
つまり、ドライ音を鳴らすアンプとウェット音を鳴らすアンプを分けるということです。これ、別の方法ですが以前、ギター師匠のminamiさんがスタジオでやってました。物理的にキャビネットが2台あるということもあり、非常にステレオイメージというか、音像が広い感じで良かったです^^
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