平本蓮ドーピング疑惑。えらいこっちゃ

超RIZIN3の朝倉未来vs.平本蓮 が1ヶ月を経てえらいことになってますね。

SNSを拝見してると喧々諤々なのですが、なんか双方話噛み合ってないな、という印象もあります。あまりな大事件のために、なんか自分も意見を言いたいな、、、という気分にもなりブログ書いてみることにしました。

まず自分のスタンスを書いてみます

自分の考えを言うと、

「RIZINの検査結果がシロなら、平本選手は「シロと扱うしかない」。

しかしそれは平本選手の疑いが晴れたということではない。できれば音声データ流出後すみやかに自ら潔白を証明する行動を積極的に平本選手に取ってほしかった。それをしないのはクロだからでしょ?と強く感じる。

ただ、平本選手がそうしないからといって「クロ扱いするのはアンフェア」だと思う。なぜならシロかクロかはRIZINの公式検査結果がすべてだから。RIZIN主催の大会でRIZINが検査も含めたルール運用の主体なので、RIZIN公式検査以外は関係がない。だから、もしRIZINの現行ルールで問題ない結果であるなら、競技としては問題はなかった、ということになる。

でもだからといって、それで良いのだ、とはならない。これだけの疑惑がある状態のままでは、今後、平本選手の試合にワクワクできない。木村ミノル同様、負けたらざまーみろ、と思うくらいのものに成り下がる。それがとてもとても残念。

朝倉未来にああいう勝ち方をして強さに期待を持ち始めた選手だからこそ寂しいしつまらない。そんな状態のままにしないでほしい。

RIZINの運営にはここまでの疑惑に発展した以上、異例ではあるものの平本選手に追加検査をすみやかに要求してはっきりさせてほしかったのが本音。

この問題のせいでいますぐにRIZINを観なくなるわけではないけれども、こういう問題は少しずつ熱を奪っていってついにはコンテンツ全体が死んでしまう。だからRIZINには検査体制の見直しを早急にして欲しい。UFCも面白いけど、RIZINはRIZINの良さがあって、より良いコンテンツとなって長く楽しみたいと思ってるから、今回の問題は放置しないでくれと強く願う。」

です。

要は、検査がシロならそれで仕方ないけど、それだけだと今後ずっと疑いは残るので平本選手の試合にワクワクできない。なんでそんな状態をRIZIN運営は放置するんだよ、むかつくわー。せっかく毎大会楽しみに観てるんだからなんとかしてよ!!!て感じかな。

RIZINの検査結果がシロならシロでしょ、というのは「平本擁護派」だという言説の違和感

このトピックはいろんな論点があるわけですが、いろいろ拝見してて私が一番ひっかかってるのはこれ。「検査がシロならシロ=平本擁護派」という流れがある気がするんですよね。気の所為でしょうか。

私は

「検査がシロならシロ」

だけど平本擁護では「まったくない」です。

しかし、仮に検査結果がシロだとします。そうすると、現行ルール上何も問題なかったということなので、どんだけ疑わしくてもルール上問題はなかった、試合は成立した、ということが確定します。

だから、平本選手は今後のRIZINに出場するだろうし、出場して良いのです。

ですが、

 

そうなのですが、

 

だからといって個人的に抱いている疑いはまったく晴れません。

その状態では平本選手にはまったくノレない。

どんな対戦カードが発表されてももうワクワクできない。

どうせまたバレないようにズルするんだろ?と思ってしまうからです。

なんでそんな事になってしまうの?!と考えると、そういう状態を放置してるRIZINが悪いのは明白で、RIZIN運営に腹が立ちますね。

音声データや告発の信憑性はなんとも言えません。でっちあげでもなんでも嵌めたもの勝ちになるのも違いますが、少なくとも今回の件のインパクトからすれば、平本選手にとってはアンフェアな部分はあるとは思いますが、とはいえ、RIZINは速やかに追加検査を要求すべきだったんじゃないかな、というのが自分の意見です。

(追記:そもそも契約にそんな条項がないだろうから要求することはできても強制はできないのは大前提です)

ロジックと気持ちの違い

この辺の、運営のロジックとしての考え方と、ファンの気持ちのありかたのすれ違いバトルがこの動画に集約されてる気がします。

まずロジックとしては細川バレンタインさんの言い分に自分も同意です。どこからどこまでが同意、というのを定義するのは難しいのですが、フェアネスの考え方とか平本ではなくRIZIN運営に働きかけるべきでしょ、というのはまったく同意見ですね。ただ、バレンタインさんの他人のこきおろしかたは好きではないですね。そこまでやるともう目くそ鼻くそみたいな感じになっちゃうような。これも御本人の性格+マーケティングで自覚してやってらっしゃるのだろうとは感じるし、極論でスタンス取るから面白いってのもありますけども。

一方でジョビンさんの主張についてですが、自分も同じような気持ちはあるので共感できます。

もしドーピングしてたらと思うと、平本選手に対する怒りを感じるし、自分で男らしくはっきりさせろよ!という思いもあります。

でも、ジョビンさん的な意見、主張はやっぱりどこまでいっても感情論の話だよなとは思います。すごく共感するし、同じ気持ちな部分は多々あるけど、だからといってこの主張を平本選手に押し付けるのはやはり無理があるとは思います。この正義の主張を受け入れられない平本は悪!クロ!というのは強引すぎるし(気持ちはわかる)、やはりこれはRIZIN運営側に要求すべき事柄だろうなと私は思います。

格闘技の醍醐味は真剣勝負であること。だからドーピングはダメ、、、だけども

平本選手の今後を考えると、どうなんでしょうね。

もうだいぶ時間が経ってしまって、いまさら検査しても検出できないのでは?という話がある以上、もはや手遅れ、、、という感じがします。永遠にドーピングマンとして認識され続けるでしょう。(もし平本選手がシロを主張し続けて何もしない場合)

ただ、勝ち続ければいつか忘れられるかもしれない。。。でもまあ秋山ヌルヌル事件のように、「ズルしたやつ」と思われ続けるのは間違いないでしょうね。それは平本選手にとって損だと思います。まあでも実際にクロなら認めるよりはマシなのかも。

だって、興行ですからね。試合と試合に至るストーリーが楽しめるものになれば、今回の件は今回の件として、引き続きやっていけそうな気もします。

マクレガーなんかもUFC離脱時期にめっちゃドーピングしたっぽい身体になってますよね。で、今度チャンドラーと試合するときはもちろん陰性で試合に臨むでしょう。つまりルール上はOK。でもめっちゃ疑わしい。

ドーピングしてる、、、であろうマクレガーは以前のマクレガーほど好きではないし、尊敬の気持ちも薄れます。

でも、それでもマクレガーが試合するとなったら観たい!というのが正直な気持ち。マクレガーがドーピングしてるかどうかなんて結局はどうでも良くて、彼が再びオクタゴンのなかでどんな戦いをするのかをシンプルに観たいと思ってしまいます。

平本選手も、マクレガーのようにファンに思わせることができれば、今後もまあ問題なくやっていけるのでしょう。木村ミノルも、こんなひどいやつが負ける所を嘲笑ってやりたい!という意地悪なニーズがあるから試合に出れるのです。

プロの格闘家は試合にでてファイトマネーをもらう仕事なので、悪役でも負けるところを見せる役でも、試合に出れる以上は仕事として成立しています。

結局、自分の中にも競技として公正を保って欲しいと思っている部分と、面白ければなんでもいいや、という部分が両方あることは事実。

そのへん突き詰めるとなんともやりきれない気分にもなりますね。

でも本当に究極のエンターテイメントは、達人同士の正々堂々の真剣勝負。

やはりドーピングを許すべきではないし、イタチごっことはいえ、ある程度大多数がこれなら不正はできないよね、と納得できるレベルまで引き上げる努力を団体にはして欲しい、ということに尽きますね。

もう起きてしまったことはどうしようもない。。。もはやどうなったとしても、平本選手が真実、クロでもシロでももはやケチがついてしまった。それがただただ残念です。

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