五段合格!!

いやー、嬉しい!

五段審査に挑戦し、無事に1発合格できました!

3週間前の模擬審査の失敗から挽回

この模擬審査会が本当に良いところなしだったんですね。。。完全に空回りしました。

この日が本番だったら確実に不合格の内容でした。我慢できず、溜めが作れず、がしゃがしゃした剣道になっていました。有効打突も取れませんでしたし、本当に良いところなし。

ここから稽古量を増やして、とにかく自分から仕掛ける、崩す、ここに集中して稽古をしました。

しかしそうするとやはり打たれるリスクが高まります。それに攻めよう、攻めようという意識が強すぎると、やはりどうしても起こりが見えやすくなってしまうようで、そうすると、相手にとってイージーになるだけです。

ここが難しく、いまだにわかりません^^;

ただ、稽古量を増やして攻め続けた結果、諸先生方からの講評の内容が変化してきましたし、自分なりに少しずつ手応えをつかみつつある中で審査当日を迎えました。

立ち合いについて

一人目。とにかく初太刀を取るために自分から強く攻めて打ち切る!

これを強く意識して審査開始。

大きな声で気合を入れて、その気合いを下ろして行って丹田に貯めるような心持ちで構えていくと、結構落ち着くことができました。

初太刀は絶対に取りたいですが、そのためにはしっかり自分の態勢を整えたくもあり、急いで間を詰めないようにしました。蹲踞から立ち上がると、ひかがみが張っておらず、しっかり踏ん張れてないのを感じて修正。

交刃の間から少しずつ一足一刀の間に入ってきました。この間、相手の攻めのプレッシャーはあまり感じず、自分が圧せているように感じました。あとは、相手の起こりをしっかり捉えるのみ!すこし相手を広く見るように意識します。

すると相手の打ち気を感じ、前に出てきたところを上に乗った!

右が私です

よし、初太刀をとりました!

その後の攻防では、十分に合気になる前に相手が打ってくるような展開になったため、応じて打つ感じになりました。

有効打突は数本とっているのですが、応じている展開だったので、最後に自分からもう一つ攻め崩して打ちたいと面にいったところ胴を返されて終了。これはちと不用意だった。。。

さて二人目。ここも初太刀を取りたい!

向かい合うと、一人目よりも技前の攻防にうまさを感じました。集中して向かわないと打たれそうです。触刃の間あたりから自分がいつでも打てるような間合いの入り方、攻め方を意識しました。

そして一足一刀に自分から先をとって入る際に、今までよりも強い気持ちでくっと入ったところ、相手の打ち気を感じました。しかし上から面にのれる感じではなかったため、そのまま前に踏み込んで小手!

これがバコン!とめちゃくちゃいい音と共に決まりました。そして態勢も崩れず、我ながら良い小手が打てたとおもいます。

その後は、お相手も取り返さなければならないということで、先に打ってくる展開が多く、それに応じるような技が2本くらい続きました。これも有効打突だったと思います。

そして応じるばかりだと攻めがなくて待ちと思われるかもしれない、、、というのがあってここから自分の攻めを強くしていきます。攻防の中で結果的に近間に入り過ぎてしまいましたが、相手のガラ空きの面をしっかり打つことができました。

さて、立ち合いは内容的には2回ともお相手を完全に上回った内容だったと思います。自分なりに手応えを強く感じました。

果たして実技は無事に合格!形も滞りなく行え、五段合格することができました^^

四段と五段の違い

自分でつらつら思うに、三段までは自分の技がどうか、という審査だと感じています。相手がどうこうではなくて、自分がちゃんと技を出せるかどうか、というところです。

四段からは自分の技を出す前の攻め、つまり相手との駆け引きというのを問われてくると感じています。自分勝手に打つだけでは合格できない審査になります。

審査の基準はいろいろなところで先生方がお話しされているのでそれらを見ていただくことにして、私が自分なりにこうではないか?と考えていることがあります。これはあくまで私見ですのでその前提でご覧いただきたいのですが、それは、

四段審査のポイント

相手にプレッシャーをかけて先に動かす。その先に動したところを打てるかどうか

これが三段と四段の違いだとおもっています。四段はこれができなくてはいけないと思っていて、しかもこの事は剣道の質を大きく変える違いだと感じています。

打突の機会に対する理解と実践が必要です。自分が5年前リバ剣したときはこれが全然わからなかった。

これがわかってからのほうが、剣道が面白くなりました。それに、上達の速度が上がった気がします^^

それに試合や地稽古での結果も如実に良くなっていくと思います。この相手を動かす、引き出す感覚はブレイクスルーで、これを体得している人としていない人では、はっきりとした実力差が生まれると感じています。

がしかし!

この引き出して打つ、動いたところを叩く、というのは非常に一本が取りやすいので、そればっかりになりやすい、という罠があります。

いわゆる待ち剣というのでしょうかね。

そして待ち剣では五段は合格しない可能性が高い(特に男性)と思っています。ここに五段のハードルがあると今回思いました。

自分なりに今回感じた五段合格のポイントはこれです。これも完全に私見です。自分はこういうつもりで稽古した、ということですね。

五段審査のポイント

自分から攻め、仕掛け、崩して打てるかどうか。

五段を受けるのは四段を受けて4年以上経っている人たちです。

ですから基本的に全員、上に書いたように相手を誘って、その技の起こりを捉えることができる人たちです。その中で、あえて自分から先に動いて打つというのは結構難しいです。

四段は「後」で勝てば良いけど、五段は「先」で勝てねばならない。ここがハードルだと思います。それに五段はだいたい25%前後の合格率。四人に一人くらいと思えば、頭ひとつ抜けている力が求められるということでもあるとおもいます。2回の立ち合いで相手をはっきりと上回る必要がある。

つまりしっかり有効打突を取らねばなりません。

相手に完全に攻めを効かせられてないと打てないです。攻めが半端だと出鼻や応じ技の餌食になります。これが難しい。

まだ全然体得できてないのですが、ここはテクニックというより結構本気度、みたいなところかなあ、となんとなく思いつつあります。

本気で打とうと思って前に出ると、やはり動いてくれる。本気で打つわけではなくポーズで前に詰めるだけでは、相手もあまりプレッシャーを感じない様子です。細かいテクニック的には、こないだ先生に教わったように右目につけるようにすると動かせやすいとかは感じましたが、まあそういうことよりも本気で前に出てくる「感じ」のほうが効く気がする。

本気で打とうとして前に出るからには、本気で打つ準備とセットです。本気で打つ「ふり」ではないので、実際には徹底は難しい。混ざってしまいます。そしてビデオ見てる限り思ったより動きの目が粗い。

ですから、この本気で打とうと思って前に出る攻めを、もっと小さく、解像度高く実践できればいいな、というのが五段審査終えてビデオ見返した感想で、当面の課題としようと思ってます。

ビデオ見返したら改善点ばかり目についた

さて、同じ区、同じ会場で受審していた剣友にビデオを撮っていただけたので、これを見返してみると、、、

・・・

あれ。

もろもろ自分で思ったほど良くないぞ?となりましたw

ひかがみの張りがたりない(とくに前半)

まず、ひかがみがやはり自分が思ってる以上に伸びてない。これは審査が進むにつれ良くなって最終的には気にならなかったのですが、一人目の立ち合い前半はひかがみの張りが足りないせいであんまり構えが良くみえません。

後半はまあそんなに気にならないかな。

顎が上がるのをもう少し抑えたい

うーん、やはり顎上がってますね。それに踏み込みも上に向かう力があり、もったいない感じが自分でしました。

顎を押さえて、もっと純粋に前に踏んでいけば、さらに打突の速度と精度は上がると見てて思いました。

ギリギリの間合いの攻めの動きが存外に大きい

一足一刀から打ち間にはいるギリギリのあたりの動きが、思ったより目が粗い。解像度が低い、という印象。

高段の先生などがくっと少し動くと、こちらはめっちゃ動揺させられるわけですが、あのイメージでやってるのに、ちょっとした微妙な動きではなく、はっきりとした大きい動きになっていて、なんというか粗い。「荒い」ではなく「粗い」感じです。

ここをもっときめ細かに、解像度上がることができれば一回り強くなれそうな気がしました。

面型がダサい。。。

この1〜2年これが気になってるんですよね。。。審査なので着装が重要ですから、あらためて気をつけてるのですが、なんかどうもよくない。

しかしいまさら型はなかなか戻らないですね。

リバ剣した際に買ったので5年かあ。物見の位置が気になってからもはや2年くらい経っていることを考えると、もう買おう。買っていいはず。

5年前とは体型が随分変わったので、面だけでなく、道着も含めて一回見直した方が良さそうです。

袴もずり落ちすぎるので、最近、一枚おってから履いてるのですが、これだと、袴が前下がり後ろ上がり、、、になりにくく、どちかというと、後ろ下がり前上がりにも見えてしまって、これも着装上よろしくない。

六段目指して頑張る

これで四段、五段と共に1発で合格することができました^^

この勢いで六段も、、、と思いますが、そう甘いわけがありません。受審できるのは5年後ですが、いまからちゃんと考えながら課題をもって取り組まないと合格はできないでしょう。そう考えると5年は長いようで短いかもしれません。

まあ、課題は多いですが、とりあえずはめでたい!

引き続き楽しく稽古していきたいと思います。

コメント

  1. いつも ありがとうございます

    またおやまあ です

    今日の一枚で…違いますね
    (変換に出て来て😆)

    ご昇段おめでとうございます
    nicoさんのブログを読んでいると
    課題、考えていること、感じていることが
    とても似ていると感じています

    それ故に、稽古出来ることが
    今からとても楽しみです
    ( ≧∀≦)ノ

    昇段後すぐって…
    強いからなぁ…🤣
    負けないように頑張ります(笑)

    • nico nico より:

      コメントありがとうございます^^
      私もまたおやまあさんの記事を読んでいて、同じように感じていました😄
      稽古ご一緒できるのを楽しみにしています!
      またおやまあさんの稽古にはならないかもしれませんが、ご指導ください!!