長期PER推移を調べるのにトライ

株価が過去どうなってたかというのは調べるの簡単ですが、PERがどのように推移しているか、というのは意外に見つからないですね。

いろんなブログを読んで勉強させていただいているのですが、こちらのサイトで公開されているような分析をやってみようかと思い、取り組んでみました。

複利のチカラで億り人|米国株で資産運用
「資産運用、アーリーリタイア、節約術」の...

長期PER推移を調べるには

株価はどこでも長期のトレンドをパッとみることができますが、PERがどういう水準で推移しているかというのは、なかなかみることができません。株価だけではなく、PERが相対的に低めであれば、割安なタイミングを探す指標のひとつにできそうです。まあ、ホントは過去の経緯とか関係なさそうだけど、企業競争力や環境が

これを知りたかったのですが、どうやって手に入れるのかなあと思っていたところ、上記サイトでそういう長期の推移を使ってらっしゃるのを見つけることができました。まさにこれです、やりたいのは。というわけで真似っ子します。

まず長期のPER推移を出すのですが、用意するのは、

  • 株価推移データ(Close)
  • 希薄化後EPS (Diluted Earnings per Share)

です。この辺も完全真似っこです。一部違うのは、上記サイトでは、1日の終値(Close)を使っていましたが、私はAdjusted Closeというのがあるのをみて、そっちのほうがいいのかな、と勝手に思いまずは計算してみました。

どっちを使う?Adj CloseとClose

するとこんな感じに。

しかしAdjと普通のCloseはどれくらい違うのだろう?グラフを重ねてみました。

当然ながら推移は同じですが、実数がかなり違いますね。これはだいぶ判断が変わってしまうのでちゃんと考えなければ。

まず、Adjustment Closeの定義を知らねばならない。調べたらこんなのができてました。

Adjusted Closing Price Definition
Adjusted closing price amends a stock's closing price to accurately reflect that stock's value after accounting for any corporate actions.

要は、キャッシュで取引されている株の現物の値段がClosing Price。しかしそこから配当が1.5ドル出されてるとすると、株そのものの正味の価値はClosing Priceから1.5ドル引かねばならないよね、ということを説明している。他にも分割やら、なんらかの権利付与のオファーとかいろいろと株そのものの値段に影響を与えるファクターはあるので、それを差し引く、と。

すると、株式そのものの価値になるので、長い期間のパフォーマンスを分析するような時には良く使われる、とある。

うーん、、これ、自分の目的にはCloseでいい気がしてきた。まず、CloseでのPER推移から割高割安の目安は出る。

その上で、Adjusted Closing PriceとClosing Priceの差が大きい時は、割高に見えてギリギリ買えるゾーンとか、割安に見えて実は割安ゾーンからは逸脱してる、、というようなことが言える、、、ケースがあるのかもしれない。

この辺は今後の勉強課題として、まずは通常は、現在の価格、つまりNot Adjustedな価格でPERが算出される以上、シンプルにCloseを使うことにします。

Yahoo Financeからヒストリカルデータをダウンロードする

米Yahoo! Financeでは、過去の株価推移などを簡単にダウンロードさせてくれます。素晴らしい。たとえば、今分析しようとしてるAtmos Energyだとここからダウンロードできます

ここからPERとかPBRとかその他、自分の知りたい指標がダウンロードできれば手間はかからないのですが。。。まあ一手間かけるから見えてくるものがある、と信じてまずはやってみます。

希薄化後EPS (Deluited EPS)のヒストリカルデータ取得にトライ

ひろめさんのサイトでは、米SEC公式ホームページから数値を取り出したとある。

こんなページになる。いかん、、、萎えそうだ。。。しかし頑張る。

必要なのは、Non-GAAPでDeluitedなEPS。これらについては、上記サイトの説明がわかりやすいのでもうリンク貼ります。読みやすく懇切丁寧でほんと素晴らしいサイト。

米国株に出てくるEPSの種類|GAAPとnon-GAAP/BasicとDilutedの違いを解説
米国株のEPS(1株あたり利益)には計4種類の組み合わせが存在します。PERの種類ごとに何が違うのか?どんな意味があるのか?についてゼロから優しく解説します。

さて、決算資料は、Form-8K、Form-10Q、Form-10KというSEC Filingに載ってるようです。なんかめっちゃたくさんありますが、とりあえずどんなものかみるためにクリックしてみる。

・・・これ、決算資料じゃない。。。

しかも字も小さい。老眼化が始まってきたのでちとつらいぞ、これは。

しかし上記サイトのひろめさんは、non-GAAPで希薄化後EPSなどはFrom-8Kにしか載ってないというようなことを書いてらっしゃったので、しばらくFrom-8Kで決算が載ってるものを探す。

・・・がない!

少なくともAtmos Energyに関しては、From-8Kでの決算報告は見つけられなかった。

どうしようもないので、Form-10Qをみることにする。ちなみに私は、比較的英語はできる方ではありますが、とはいえ、こんな公式書類のようなものを英語で見ることはなかったし、決算書類も英語のを読んだことはないので大変。なので基礎的な確認だけで猛烈に時間がかかりました^^;

Diluted EPSを発見

どの書類のどれが目指す、Non-GAAP Diluted EPSか。そしてそれは正しいのかどうか検証しなければならない。言葉の意味を調べ、拾った数字をYahoo! Financeとかブルームバーグとかとにかくファイナンス系のサイトを検索して、自分の数字がそれなのか確認していきます。

起床してすぐに取り組んで、ようやくこれで間違いなかろうというのがわかったのがお昼過ぎ。そこからはAtmos Energyのフォーマットに慣れたので加速しました。

この中にある、Diluted net income per share がそうだろう、、、と。いろんなサイトで確かめました。ですが、、、まあ、これは後述します。

4Qの資料がない。。。

読み方がわかってきたので、さくさくエクセルに落としていきます。2000年6月とれた!はい次、9月は・・・

無い。

ここでまたいろいろ調べたりして時間とりすぎたので、とりあえず拾って行こう、と。まずは拾って行こうということで上のように進めていったのです。

どうやらAtmos Energyは9月決算のようです。しかし肝心の4Qの四半期資料がない。あるのは、本決算だけ。

しかし厄介なことに、この本決算のForm-10Kはフォーマットがまた違うのです。知りたいことがどこにあるのかついに探せなかった。

いや、多分どっかにはある、、、どっかにはあると思うのですが、本決算だけあって資料のボリュームも凄い。セクター別の業績について細かく知ることができるのですが、今はいらない。

結局、仕方ないので売り上げとか配当とか、本決算の内容から、前3四半期の合計を引き算することで4Qの数字を作ることにしました。諦めてその作業を開始したのが20007年から。だからせっかく2000年からのデータを取ったのですが、グラフは2007年12月からです。

苦労の末つくったAtmos EnergyのPER推移

はい、そういうわけで昨日本当に丸一日かかって作成しました。。。次やる時はもう少し速くなると思います。実際、取得するポイントがわかってからはかなり加速したので。

で、眺めるとそうですね。。。

長期的にPERは上がり続けてますね。2017年に急落していますが、実はこのタイミングではEPSは過去最高だったのです。にもかかわらず株価が落ちていたのはなんででしょうね。まだ原因わからないのですが、そういう意味ではひょっとしたらここは買い時だったかもしれません。これについては後述。

PER的な割安・割高の基準は?

PERだけで割安・割高の判断はできませんが、といっても目安はあると思います。PER的な割安はどうでしょうね。

またまたひろめさんにならって四分位でPER基準を出すと、

最大値26.2
最小値10.5
中央値16.4
割高20.7
割安14.1
PER推移の値を四分位を出す

この切り上がっていってる推移からして、PER14なんてのはちょっと考えにくい状況ですね。2007年の急落でも割高ということになります。(PER的には)

しかし、事業内容的には安定そのものなので、人口増やエネルギー需要増にあわせて緩やかに成長していくのが普通の動きだと思われると、ものすごい事故とか圧倒的な代替エネルギーとかが登場しない限り、そんな極端な株価の動きはしなそうです。

株価と重ねてみました。

全体的に期待に応えつづけてるんだな、ってかんじでしょうかね。PERが上がっても緩やかに株価はそれをフォローしていってるように見えます。

やはり特筆すべきは2017年12月のPER急落ですね。データを見てみると、株価もちょい落ちてますが、それよりEPSの急増によるものです。

日付DEPS配当株式数年間EPS株価
2016/12/11.080.451052843.7374.15
2017/1/13.7376.18
2017/2/13.7378.29
2017/3/11.520.451059353.7378.99
2017/4/13.7381.02
2017/5/13.7383.31
2017/6/10.670.451063643.7382.95
2017/7/13.7386.76
2017/8/13.7388.04
2017/9/10.460.453.7383.84
2017/10/13.7387.24
2017/11/13.7392.29
2017/12/12.890.4851085645.4385.89
2018/1/15.4382.90
2018/2/15.4380.49
2018/3/11.60.4851117065.4384.24
2018/4/15.4386.89
2018/5/15.4389.21
2018/6/10.640.4851118515.4390.14
2018/7/15.4391.87
2018/8/15.4392.23
2018/9/10.30.4855.4393.91

PERがグラフ上急落しているのは、2017/12/1に「年間EPS」が3.73から5.43に跳ね上がってるのが大きそうです。株価が落ちてるのもダブルで効いています。

計算上、四半期ごとのEPSを合算して年間EPSということにしてるので、不連続の値がでてしまうのは仕方ない。ただ、2017年12月の四半期報告はEPSが前年の1.08から3倍弱もの大きく跳ね上がりだったのです。

2017年12月と言われても、いまなんかぴんとくるものがないのですが、過去のニュースや会社に何があったのか紐解いてみたほうがよいかもしれません。ただ、普通に数字だけ見てると、EPSが3倍に伸びたタイミングなので、ここは明らかに買っていいところと思われます。

がしかし、2007年からのPER推移ではそれでも割安圏とはいえなかったわけです。

最大値26.2
最小値10.5
中央値16.4
割高20.7
割安14.1
PER推移の値を四分位を出す(2007年から)

一方で、2014年くらいからで四分位を出すとこんな感じです。

最大値26.2
最小値14.8
中央値21.0
割高22.8
割安17.5

まあこれならあの急落場は十分な割安ゾーンだったと言える。

というように、どこまでの範囲で見るかでまるっきり結論が変わっちゃうので難しいですね。

ただ、このように長期的にPERも成長している場合、なんらかの理由で企業のこれまでの成長が鈍ったり、天井が見えたあたりで株価は激しく落ち込む可能性があります。

Atmos Energyの場合、カバーしてるエリアの人口増やエネルギー需要増に応じてじわじわ成長はするでしょう。コロナがあろうと天然ガスは必要なので、売り上げや利益がそうダメージ受けるとは思えない。

金利上昇とかそういうのでダメージはあるでしょうけども、まあある意味、債権的なのかもしれませんね。配当貴族銘柄でもありますし、株価の上昇というよりは配当が増えていくのを見込んで買う、という感じなのかも。

5月6日現在のPERは22.59。高めです。コロナショックで落ち込んだ際にPERベースで18倍くらいまでいったので、そこならよかったかもしれませんね^^

まあPERだけで判断できませんが、上記はあくまでPER的には、、、ということで考察してみました。

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