ファイザー スピンオフによる取得単価の調整について

事前のニュースを完全に見過ごしていたのですが、米ファイザーが特許切れ医薬品事業を行う子会社アップジョンをスピンオフし、同業のマイラン社と合併。あらたにViatris(ヴィアトリス)という新会社になったそうです。

これに気づいたのは、ある日、ネット証券会社の保有株式一覧が見慣れないものになっていたから。

ん??一般預かりになっている??そして、VTRSってなんだ?買った覚えないけど。

SBI証券を使ってるのですが、問い合わせしてみると、ファイザー はスピンオフがありましたので、、、ということでした。どういうこと?

なんでVTRSがもらえるのか

というわけで慌てて調べる。「ファイザー スピンオフ」とかで検索するといっぱい出てくるのでここでは内容は割愛します。

ともあれ、

スピンオフにより、新会社VTRSが出来たわけですが、既存のファイザー 株主には、1株につきVTRS(新会社ヴィアトリス)の0.124079株が割り当てられます、と案内に書いてあります。

なんか株をくれるということらしい。

スピンオフって話は聞きますが実際自分が関係したことないので何が起こるのかよくわかってません。新会社の株もらえてラッキー、、、なのか?いやでもどう考えても無料でなんかをくれるはずなどありません。

つらつら考えてみるに、新会社VTRSはもともとファイザーの価値の一部だったわけですから、既存株主はその価値分を受け取らないとフェアではない、ということかな。

つまり、ファイザーの価値の一部であったアップジョン事業(スピンオフしたところ)が新会社VTRSに占める価値を計算し、その分に相当するVTRS株をファイザー 株主に配布する。一方のファイザー株は、アップジョン事業分の価値が減損するので、それは株価という形で調整される。

という意味かな、多分。一応これでコンセプチャルには辻褄あう気がするのですが、違ったら誰か教えてくれると大変ありがたいです。

一応、なんでVTRSもらえるのかは勝手ながら納得した。(間違ってたらすいません^^;;;)

取得単価がゼロ?なんで一般預かりに?

さて、問題はこれ。

VTRSの取得単価が0です。

まあ、無料でもらいましたからね。

でもこれだと、利益をどうやって計算するんでしょう。一般預かりってことは確定申告必要になると思うのですが、その場合、コストはどう計算するんだろう。

たしかにVTRS自体は無料でもらいましたが、元を正せば、それはPFE(ファイザー)購入資金の一部であったはずです。だから無料ってことはないはずです。

SBIのヘルプとかをみると、スピンオフが起きると「一般預かりになります」「取得単価の調整しません」とあります。

うーん・・・?なんで?単価の調整して欲しいんですけど。。。

他のネット証券会社も大体こんな感じのようです。マネックスが多少違うみたいなのをどっかで読みましたが、口座持ってないのでそれ以上追ってません。

一般預かりになった理由は、単に証券会社が単価の計算をしてくれない結果にすぎない気がしてきた。ということは計算が非常に煩雑なんだろうか・・・?

取得単価の計算方法を考えてみる

上で書いたように、スピンオフ後のファイザー と、スピンオフした部分を合算すれば、その価値は元々のファイザーと同じでなくてはおかしい。

これをベースにとりあえず自分で考えてみる。

単純化して、仮に100円で購入したPFE1株に対して、新会社VTRSの株を1株くれたとする。こうなった場合の取得原価はどう考えるべきか。

この場合、新会社VTRS1株は、PFE1株と同等のバリューがある、、、ということだとおもいます。だとすると、取得原価は、スピンオフ後で、PFE=50円、VTRS=50円とすればいいような気がする。

繰り返しになりますが、スピンオフ後のPFE1株+VTRS1株の合計は、元々のスピンオフ前のPFEの価値と同等である、と考えられるはずだから。

だからこの場合、スピンオフが実行されると理論的には、PFEの価格は1/2になり、これで辻褄があう・・・はず?

さて、実際に起きたことは、ファイザー 1株に対して、0.124079のVTRS株の分配なので、上の理屈でいけば、元々の取得原価を、1:0.124079に分割すればいいのではないか。

新会社の価値総額におけるPFEスピンオフ事業の割合というのはあると思いますが、それは新会社設立時の株価で調整されているはず。今回は、元々PFE株の保有量に応じてアップジョン(スピンオフ事業)株が分配され、そのアップジョン株が1:1でVTRS株に変換されているので、ある時点のバリエーションを基に、全織り込み済みで割り当て数を決めているんだと思います。

計算してみる

まず私はPFE 55株がありまして、割り当て数は1株あたり0.124079。

すると、割り当て数量は6.82435株となります。

うん、もらった書類と合致している。書類では最後切り捨てられて、0.8243株となっています。

さて、0.8243株は端数なので、これは売却処理されます。0.8243株を$13.18で売却。単価は$15.99。手数料はかかってないようです。ちなみに為替が102.8800円なので、受け取り金額は¥1,355。

結果的に、私のPFE55株は、スピンオフ後に、PFE 55株+VTRS 6株+$13.18となったわけです。

これらの取得原価は、当時PFE株を購入した時の原価と本質的にイコールであるはず。

さて、PFEは一体いくらで買ったのか。記録によると、手数料込みの単価は$34.53。55株あるので、$1899.15が取得原価。(厳密には数回に分けて計110株を買っており、ダウから外れたニュースが出た時に半分売っている。取得原価はSBI証券の表示なので正しいと思う)

さてここから、よくわからなくなってきた。。。とりあえず、初志貫徹で、1:0.124079で原価を割り振ってみます。端数があるとわからんので、一旦、端数含めて計算します。

こうすると、PFE 55株=$1,689.51648。VTRS 6.82435株=$209.633516。となります。1株に直すと、

PFE単価=$30.7184815。 VTRS単価=$30.718459。おお、、、同額。

VTRSは現在株価が$16.90ですから、取得原価が30ドルだと、-44%くらいになります。めっちゃマイナスなんですけどww

さて、これであってるんだろうか。

この計算後、再度ざっと調べてみたのですが、価値の分け方などの大枠の考え方は合ってるっぽい。が、単純に株式分配数割合で計算するだけでいいのかどうか、今一つ自信ない。資産分配の割合が同じなのかどうか特にどこにも書いてないから。。。今回のスピンオフはなんとか法でやるとありましたが、その中におそらく計算方法は記載されてる気がしますが、みてません。。。

ただ、SBIからの正式な書類にこれ以外に資産分配割合について必要な情報が書いてない以上、1:0.124079で全て包含してる気はする。ですが、特に自信はない。次回の確定申告時に税理士や税務署に聞いてみることにして、また追記します。

長期保有では買い付けの記録は超重要

さて、この計算をするにあたってファイザー の取得原価を出そうとしたところ困った。送られてくる紙は全部捨ててしまった。米Yahoo Financeとかに記録は別途つけてますが、そんな自分で入力できるものは証拠っぽくないし、SBI口座も一般預かりになり、自分で編集できてしまいます。

ちなみに取得価額がわからなくなるとどうなるのかと思ってググったらやばかった。

税務署によれば、売却価格の5%を原価とすることができる、とあったのですが、「できる」もなにも、売価の5%が原価ってめちゃくちゃ懲罰的な課税ではないですか。。。

長期保有すればするほど、危ないですね。ネット証券で閲覧可能な期限をすぎてしまうと、たしかな証拠がなくなり、とんでもない課税をされる恐れがあります。同様に為替も記録が必要ですね。

今回、郵送された書類は全部捨てちゃったので、仕方ないので、はSBI証券の取引履歴を全部スクリーンキャプチャしときました。

さて、上の計算が間違っていたとしても、PFEの取得原価が幾らかさえわかっていれば、再計算可能なのでそう怖くないですね。詳しくは税理士とかに税務署と確認しながら計算して貰えば良いでしょう。

後日、SBI証券からPFEの取得原価が記載されている書類が交付されました。これとスピンオフ時の交付書をとっておけば大丈夫な気がする。

IBMもスピンオフ予定

あんまり気にしてなかったのですが、スピンオフめんどくさい。

たしかIBMもクラウドサービス部門のスピンオフがあったはず。IBMも若干ですが保有してるので再度調べたところ、2021年末までに完了させる予定だとか。

まあまだ先だからいいか。。。とりあえず、取得原価は間違いなくわかるように証拠はとっておきました。

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