稽古37回目は、出稽古です。八段の先生が4名参加される合同稽古会で、午後には模擬審査までおこなってくれるという夢のような企画で、お誘いいただき本当に感謝です。
さて、稽古は八段の先生に一人だけかかることができました。参加人数も多いし、「せっかくなので」ということで皆さん大量に並ぶことも辞さないので、一人が限界でした。
このところどうもバランスが崩れてきてる感じがするものの、自由稽古の調子はよく、いろんな方と稽古しても結構いい感じで打てていました。ただ、審査稽古前に疲れ切るとまずいということでほどほどで切り上げ。
さて、肝心の審査稽古。ある程度年齢順に並びます。1組ずつ講評をいただけるシステムで、本当にこれは貴重な機会です。
さて一人目。
攻めていきますが、どっしりしていて構えを崩さないですね。このタイプは面に行ったところを胴に返してくるパターンが多いです。まず自分からは打ってこない方が多いので、割と近間まで入ってしまって竹刀を殺して打っていくつもりでやったら、案の定、胴を抜かれました。。。
その後、有効打突奪えず。あららら。。。一人目でやらかしてしまった。
さて、二人目。
結構打ち気にはやっているようなので、これは引き出しやすいかなと気楽な気持ちになったはいいが、どうにも有効打突がとれない。タイミング的には完全に上に乗った面も、入り込んだコテもあるものの、有効打突にならない。で、タイムアップ。
・・・
これはまずい。いいところなし。
八段先生からの講評では、「姿勢はいい。気合もいい。でも合格で加点するためにどこをとりあげたらいいのかわからない。」七段先生2名からは「もっとはっきりとぐっと相手に圧をかける攻めが欲しい」「有効打突がないので目立たない。有効打突がないというのはどこか余計な力が入っている。」ということで散々。
これが本番なら確実に不合格です。。。
正直、五段審査は自分としても絶対大丈夫だという自信があったのですが、ここ2週間くらいで揺らぎはじめています。。。
それは攻めて相手の反応をみて動いたところを打つ、というところから、攻めてそのまま崩して打つ、というところに重点をシフトしようとしている過渡期だから、と自分では思っています。
これは所属区の八段先生にも最近言われていることだし、この日の模擬審査でも「ある程度入ったところでなんにもしないで相手の動くところだけ打とうとする人はただ待ってるように見える。これではいけません。自分から攻めるというのが大事」と事前に訓示されていました。
だから、自分から仕掛ける方にトライしているのは正しい方向性だと思っていますが、攻め崩すことができずに、勝手に打ってしまっているところがたくさんあって、立ち合いでは以前より後退してしまっているところがあると自分では分析しています。
これを乗り越えればひとまわり強くなるはず、、、と思っていますが、一時後退してるので気持ちが焦っています。
この日も、結果的には全然我慢が効かなかったのでしょう。上で書いてるように、相手が胴を狙ってるのはみえみえだったので、自分で書いているようにもっと入り込んで相手の竹刀を殺してしまえばよかったし、あるいはもっとじっくり攻めれば良かったと思います。
周りからは、すごい緊張しているように見えたようで、いつもと全然違う、とほぼ全員に言われましたorz
自分では緊張は感じてなかったんですが、まわりからはガチガチに見えたようで、だとすると、多分そうなんでしょう。
自覚ないまま緊張して身体が硬く動きが鈍いって、かなり最悪です。。。どう対処したらいいのやら^^;
とにかく本番直前に本番さながらの審査稽古を体験できたのは良かったです。最悪な部分を出し切ったと思えば、あとは残された時間、前向きに稽古を積むのみです。
やはり最近どうも視野が狭くなっていたようで、模擬審査前の自由稽古では、意識的に視野を広げるようなことを何回かしました。やってみると気付くのですが、たしかに相手の手元とまではいかなくても、相手の前面にフォーカスしてる感じがありました。
遠山の目付けといいますが、相手の全体をとらえるようにすると技の起こりがよくわかるようになります。それは何年か前に気付いて実践してたつもりだったのですが、このところまたぎゅーーーっと視野が狭くなっていたようです。
先週、所属道場の館長先生に指摘され、この日意識してみたらやはり正しいご指摘だったようです。
ほんとに剣道は一つ課題をクリアしても、しばらくするとそのクリアしたはずの課題がまたやってくる感じですね。難しい。上達のプロセスは螺旋階段を登っているような感じです。
今週末は、所属道場に出稽古にきてくれる方がいるのでまた審査稽古があると思います。技は、審査までの短い期間には上達しないとおもうので、とにかくメンタル。気持ちを練り上げていきたいと思います。
コメント