Kemper ダイレクトプロファイリング

Kemperは、これまで見てきたギター関係の機材では、最もすげえ!と思い続けているものです。

これ、本当に驚異的な機材です。

これまでこのブログでも記事書いたり動画作ったりしてきましたが、DAW等の録音後では、本物アンプのマイク録音とKemperではほぼ有意の差を見出すことが困難です。

下記の記事を参考にしてください^^

→ Mark Vの本物とプロファイル比較
→ ボグナーの本物とプロファイリング比較

さて、現時点においてデジタル系ギター機材では無敵感のあるKemperですが、さらに強くなったっぽい。

昨日の記事のようなことを書いたので、久しぶりにKemperホームページを見たら、重要なアップデートを見逃していたみたいです。

どうもバージョン3から「ダイレクトプロファイリング」という機能が追加されているようでした。

これまでのKemperは、

プリアンプ → パワーアンプ → キャビネット → マイク

というシグナルチェインをキャプチャーしていたわけです。

で、スタジオで、JCとかのリターンに突っ込んで使うわけですが、この時「キャビネットオフ」というものにしていたわけです。

でも、もともとのプロファイルがキャビネット+マイクを通した音を録ってるわけなので、擬似的に「キャビネット・オフ」とかしても、ちょっと、、、なんか違う、ということになっていました。

PAを通してモニタースピーカーから出せばいい音で聞こえますが、いわゆる「録音後」の音をスタジオで弾いているわけで、目の前のギターアンプが鳴ってるのとは良くも悪くも違います。

何回も書いてますが、楽器屋さんでKemperを試す時は、この点が誤解されるポイントです。これでKepmerを過小評価する人が多いとおもいます。

目の前で音を出して、あ、やっぱ真空管アンプとは違うねー。まだまだだねー、で終わってしまうことが多いでしょう。

比較の対象が違うのです。

Kemperの出音は、本物の真空管アンプの「録音した音」と比べなければなりません。それだと上の記事や、Youtubeにいろんな人がアップしてますが、本物とまず区別つきません。

Keplerをギターキャビネットで鳴らすのは、「マイク録音した音をギターアンプの突っ込んだ音」という意味です。なので、本物アンプを鳴らしたのとは全然違うものになります。

まあ、理屈はそうなのですが、実際の問題として、目の前の出音が本物ギターアンプと違う、大きく劣化するというのはKemperのウィークポイントです。

これを解消するには、ギターキャビネットの影響を無視したプロファイルを作ればいい。

・・・という機能が、今回のダイレクトプロファイリングなわけです。

まだ試してませんが、すごい期待。

マニュアルから。

これがいままでのプロファイリング。

アンプからキャビが鳴ってそれをマイクで拾ってプロファイリングしています。

新しいダイレクトプロファイリングは下図。

アンプからのスピーカーアウトをプロファイルしています。
ただし、間にDIをかませています。これは、スピーカーアウトの信号をラインレベルに下げるため。

そしてキャビも駆動するように、と指示があります。
なんでだろうと思ったらこんな説明が。

ヘッドのみをプロファイリングするのに、なぜ同時にキャビネットをドライブする必要があるのでしょう?

確かにスピーカーからの音はキャプチャーしないのですが 、接続されたスピーカーのインピーダンスの複雑な動きが、それに呼応する真空管パワーアンプの振る舞いを解析するために必要なのです。上述のような接続によって、実際のスピー
カー・キャビネットに対する真空管パワーアンプの反応をキャプチャーすることがキーとなります。これによって、プロファイラー内蔵の D クラス・アンプや外部のソリッドステート・パワーアンプでキャビネットをドライブしても、真空管パワーアンプをドライブするのと同じ状況が再現できるのです。従ってプロファイリングの際には、必ず実際のスピーカー・キャビネットを接続しておく必要 あります。代用負荷としてパワーソークやアテニュエーターを接続したの では、
適切なプロファイリングができません。 

むおお。。。すげえ。Kemperの技術者たちはすげえ。かっくいい。

とにかく、ダイレクトプロファイリングだと、キャビネットとマイクの要素がプロファイルから排除されます。DIの影響はでちゃうかな・・・?

ともあれ、
プリアンプ+パワーアンプだけがキャプチャーできることになります。

これにクセのないパワーアンプで駆動すれば、スタジオ等で本物のギターアンプと遜色ない出音が出るのでは?!
マニュアルでもソリッドステートのパワーアンプ推奨なので、だったらJCでいいんじゃないか?という話になるわけですね。

もしこれが良いクオリティだとすると、昨日書いたようなパワーアンプとか不要ですね。JCでいいわけですから。

試したい!
これは試したい!
今すぐにでも試したい!

自分でプロファイルしなくても、いろんなユーザーが公式のフォーラムにダイレクトプロファイルのデータをアップしてくれています。

これをダウンロードして、とりあえずスタジオのJCで鳴らしてみればいいわけですよね。
即座に試してみたいです。

ライブ用の音作りが全く納得いかないので、今日の夜にでも個人練習で機材一式持ち込もうかと思ってたのですが、、、Kemper試したくなってきたなあww

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