BJFEのペダルの記事をここのところ書いてますが、今度は最も有名なペダルと言っても良いであろう、Honey Beeについて。
久しぶりに弾いて思った感想と、Heney Beeの後継機、Sweet Honey ODと系統違いのローゲインODであるJan Rayと比較して動画にしました。
ギターはPRSのCustom24で弾きました。アンプはフリードマンのBE-100でOXにつないでいます。
Honey Bee ODとは
Mad Professorの大ヒットペダルである、Sweet Honey Overdriveの元となったペダルです。
BJFEのフォーラムによると、Honey Beeは2002年の12月4日にリリースされたそうです。このペダルはもともと、出力が弱目のハムバッカーを搭載するフライングV用に設計されたそうです。
なんですが、設計者のビヨン・ユール氏は、このペダルのダイナミクスの広さをアピールするためにレスポールでデモすることを好んだそうです。
ローゲインなオーバードライブでピッキングやギターのボリュームに対する追従性が高いです。ピッキングで表情がつけられるような人はすごく弾いてて楽しいと思います。
コンプレッションは少なめだと思いますが、Natureつまみを左いっぱいにすると、急に低域が出てくるポイントがあるのですが、その辺に設定するとコンプ感というかちょっと潰れた質感がでます。そのポイントを外すと、ローコンプレッションな感じです。低域はあまり出るペダルではなく、全体的に音の重心は上にいくかなあと思います。
少し鼻にかかるような成分もついてきます。ダイナミクスの幅広さと相まって、たまに、名前のとおりHoney的な甘さを音に感じる瞬間があります。このなんとも言えない甘さを感じる時が、このペダルすっげえいいな、と思う瞬間です。自分では使いこなせてないってことなんですが、意図的にこれをフレーズに混ぜることができたらさぞいいだろうなー、なんて妄想しています^^
シリアル40番台と700番台の違い
実はHoney Beeは2台持っております。最初に手に入れたのが、写真上の個体。これがシリアル700番台です。
下が最初期の1台とも言えるシリアル40番台。
塗装が結構違います。700番台は、現在もたまに再生産されるHoney Beeと同じテイスト。
一方で40番台はもっとどろっとした感じで、より蜂蜜感が出てますね^^
背面の絵も結構違います。まず40番台から。
裏蓋の絵は、蜂蜜のツボと飛び回る蜂ですね。
音の違いは若干あります。40番台のほうがダークなのと、Natureつまみを左いっぱいにすると、急にローが出てくるポイントがありますが、あの辺の変化が40番台のほうが極端です。
あと700番台のほうがやや音に厚みがあるような気もする。
Sweet Honey ODとの違い
動画でも同じフレーズ弾きました。動画だと違いがわかりにくいのですが、自分で弾いてると割と違いを感じます。
まずSHODのほうが全然ブライトでオープンサウンド。歪み方の質もすこし柔らかい感じがします。
SHODのFocusノブは、Honey Beeよりも滑らかに効きます。Honey Beeのように左いっぱいで急に低域がブーストされるとか右全開で急に音が曇るとかもないです。
音の明瞭さの観点でもSHODのほうが輪郭がはっきりしており、やはりSHODのほうが洗練されていると言えます。
しかしどっちが好きかと言われると悩む。自分的にはどっちも好き。
Jan Rayとの違い
これは狙ってる音が全然違うので、ぱっと聴いて違いますね。
弾いてて特に感じたのはローの感じです。Jan Rayは設定にもよりますが、ローがでますし、そのローはあまり歪まずに芯が残ってる感じです。
Honey Beeよりも全然ワイドレンジになっており、比較すると歪みの粒も細かく柔らかいです。
やはりBJFEは独特の手触り・・・
BJFEは本当にユニークなペダルです。
良くも悪くも、好きも嫌いも、とにかく他のものに似てない、というのが良い。
Honey Beeに限らずですが、BJFEのペダルのEQの利き方は、通常のペダルのようにハイパス/ローパスフィルターぽい感じと全く異なります。
Mad Professorになると、このクセの強ーい感じが丸められて洗練されてきます。ですので使いやすくなります。
しかし、このクセが薄まると独特の魅力もまた薄れる気もします。
なんだろう、名物料理をその本場で食べるのと東京で食べるのとの違い、みたいな?w
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