大げさなタイトルにしてしまいました。。。結論的には大したことない話なのですが。
株式投資についてですね。事業とか不動産はまた別です。
私自身、そうとう紆余曲折を経てきたのですが、ようやく「知ってること」が腹に落ちてきて、スタイルを確立しつつある、、、気がします。
一般的にこうであると言えるほどのものではないので、あくまで個人的な考えのメモということでご覧いただければと思います。
誤解してたリスク管理
自分のポートフォリオのリスクコントロールのために、株式と債券とコモディティをバランスよく入れて、、、というのありますね。
私の場合、それこそ一時は海外のプライベートバンクの一任勘定まで利用して、まさにそういうのやってたわけです。地域も通貨もアセットクラスも分散されているのです。全体としては、ややアグレッシブ、くらいの感じで。
これの無駄に気づかなかった。。。
自分のイメージでは、こういうのを賢くやると、株価上昇の果実は取れて、下落のリスクは抑えられる、というイメージだったのです。
イメージでは上がるときはより上がり、下落リスクは抑えられるイメージなんですが、そう都合よくはないわけです。
実際は、ボラティリティ(価格の変動)を抑えるというだけの効果しかないのがほとんどだと思います。要は上下ともに揃ってゆるやかになるだけ。
そしてリーマンとかコロナのような異常事態では、株式が下がったら上がるはずの債券も容赦なくたたき売られますので、容赦無く下落します。まあ多少のクッション効果はありますが、一方で回復もまた鈍くなります。
なんだかんだで評価損に人は弱い
含み損が大きくなると精神的には厳しいです。しかし狼狽して叩き売るまで損失は確定しない。評価損は長くホールドする自由がある個人投資家の場合、本来損ではないのです。
とはいえ、暴落した株価が二度と元の水準に戻らないということもありますね。私も実際喰らいました。一番ひどかったのはITバブル時の日本オラクル株。
30年たってもどうにもならないですね。。。会社の中身とは関係ないと思いますけども。
次に喰らったのは日本国内のリーバイスの株。たしかリーマン時に暴落して、その後10年以上塩漬けてましたが、ついに米国本社による合併があり、安く手放すほかなくどうにもなりませんでした。
個別銘柄はほかにも倒産ということがありうるので、これは明らかにリスクです。
こうした真のリスクはなるべく避ける必要がありますが、それと株価の短期的な変動というものを、どうも混同してるところがあったなと今になってみれば思います。
アセットクラスの分散はブレーキでしかない
これから資産を増やそうとする個人投資家にとって、ポートフォリオの価格変動を小さくする手立てなど、単なるブレーキでしかないと今は思っています。
こうした分散ポートフォリオというのは、あるイベントが起きた時に、価格の下落率を抑えるクッション効果はありますが、それと引き換えに上昇も鈍くなります。これは理屈の上からもそうだし、実際に20年くらいそういうのをやってきた経験からもそう思います。
こういう分散というのは、ボラティリティが抑制されるのと引き換えに、時間を消耗している、といういい方もできるかもしれませんね。
一方で、とにかく今ある資産の額面を、可能な限りそのまま防衛したい、変動をとにかく抑えたい、というニーズもあると思います。そういう目的であればこの限りではありませんけども。
話を戻すと、資産を増やそうとしているにもかかわらず、なんだかんだで「リスク分散された賢い運用」という雰囲気のもとに、この「リスク分散」の罠にかかる人は多いんじゃないかと思っております。まさに自分。あれ?自分があほなだけなのか・・・?
まあ人には寿命がありますし、本当にお金が必要なときが急に発生して、その時は巨額の含み損で資産が半分になるけど叩き売るしかない、というケースもありえます。
だからリスクが分散されたポートフォリオそのものはちゃんと意味があります。
が、繰り返しですが、リーマンショックやコロナみたいなときはとはいえ容赦なく下落するし、資産形成期においては、この手の安定性って邪魔でしかないかなと個人的には思います。
やはりいろんな意味で投資は若いうちからやるのが有利ですね。
・・・で若いうちからやってるのに大したことがないというのはやはりあほということか。。。
株式100%フル投資でいいと思う
というわけで振り返ってみると、自分の場合、フルに株式100%でいいはずだった。
ずいぶん余計なことをして貴重な時間資源を浪費してしまいましたorz
なにはともあれ、金融投資で資産を増やすなら株式100%が最も低リスクハイリターンとすら言える。
理由は他のアセットクラスで株式ほどの成長を示すものがないから。そして歴史的に株価は右肩上がりであり、世界全体が成長するという前提において今後もそうだろうから。
こういうのは学問研究の世界でもいろんな成果が出てるので、理論的に突き詰めたい人は勉強してみるとよいと思います。
ちょっとこの記事が長くなりすぎて雑になってきましたが、本題が終わらないのでとりあえず先に進みます。
何を買うのか
個別銘柄は上に書いたように、バブル評価されすぎて、二度と元の水準には戻らない、とか、競争環境が変わって弱くなる、最悪倒産する、というリスクがあります。
これは実際のリスクですね。
そのために個別銘柄の分析とかが必要になるわけですが、さて、専業のトッププロを出し抜けるのか。
・・・無理。自分は無理。
それにこれまで20年くらいいろいろ試してきたのですが、結局、主要インデックスに勝てるアクティブ運用ってなかなかないです。
そして個別銘柄は倒産するかもだけど、インデックスはなくならない。どんだけ含み損を抱えようとも長期では歴史的には負けなしですね。S&Pであれば、どのタイミングで買ったとしても負けなしです。
そういう意味では、現実的に考えられるリスクとしては運用会社の倒産とかでしょうかね。
インデックスにもいろいろあるけど。。。
代表的なのは、アメリカの株式市場の指標であるS&P500とかダウとかでしょう。日本だったら日経平均とか。
全世界株式(MSCI)みたいなのもありますね。
まあざっくり世界全体の成長に賭けるということで、MSCIみたいなのもいいし、アメリカとヨーロッパと日本とかをバランス組んで、、とかインデックスを買うといってもいろいろ方法はありそうです。
私自身がどうしてるかは後ほど。
インデックス投資の弱点
インデックス投資はいろいろ欠けているものがある気がします。
まず、つまらない。
基本、定期的に積み立てる、あるいは買ってほっておくだけなので、なんも面白くない。
あと、S&Pであれば、歴史的には年平均7~8%のリターンがでます。これだと、複利計算すると約10年で元手が2倍になります。
やっぱ10年って長いですし、大きな資産を得ようとしたら2倍くらいじゃ足りません。10億が20億になったら十分かもしれませんが、10年かけて100万が200万になってもなあ。。。というのは正直あると思います。
というわけで、より賢い活動のもとにインデックスを上回る利益を上げる、という目標、探求欲にかられるのですが、インデックス投資の場合そもそもインデックスに追随するのが目的なので、インデックスを上回るというロマンが欠如してます。
くりかえしですが、インデックスはつまらんし、物足りなくなって他にもいろいろやりたくなるという誘惑が強いですね。
まとめ
当面の結論とスタイル
さて、私の現状の方法です。
現状の株式投資は、S&P500のETF(VOOとかIVVとか)に95%。ほぼ全力といえます。
残りの5%程度を個別銘柄に投資しています。個別銘柄をやってるのは、楽しみのためと勉強のためです。あとは、若干の色気ですねw インデックス上回る可能性を一部だけでも持っておきたいという色気。
あとはバイ・アンド・ホールドです。持ちっぱなし。配当金はすべて同じものに再投資です。
しかしながら、現在の過剰流動性がもたらす将来の大きなバブル崩壊は避けたい、という野望をもっています。
これはまさに野望であり、かなり難易度たかいですが、回避の可能性を高めるためにも、個別銘柄の選択や小さい勝ち負けも繰り返して、市場に触れ続けている必要があると考えています。
自分のスタイル確立のためには試行錯誤が必要だった
個人投資家はインデックスで良いんじゃないの?!という話はもちろん知ってたんです。
ですが、それより良い方法がある、という考え方を振り払って、ほぼ全力インデックス買いで「自分は」良いんだ、と腹から納得するまで20年かかりました。
これは痛い目にあったり、イタイ目にあったり、そしてまた痛い目にあったりする中で、自分なりに勉強し、国内外の金融機関も使い、いろいろ試してきた結果であります。
結果論だけ言えば、20年前にこの境地に達してれば、結果的にはウハウハでしたねw ギターもっと買えた^^
ただ、もし過去にそうしたところで途中で売ったり、暴落で売ったりして、結局、理論値的なパフォーマンスは出せなかったに違いありません。
結局、投資において成果を上げようとすると、価格が上がっても下がっても手放さない強い握力が必要だし、取引にあたっては一貫した哲学が必要になると思います。
これらは知識と経験のミックスで鍛えられるスキルである気もしてるので、結局のところ自分の性格、能力ではこういうパスを通るしかなかった、、、と思ってます。
そう思えば、特に失敗したとおもってくよくよする必要もない。
もっと賢い人なら最初から確信をもって実行できるかもしれないですね。
後悔してること
この5~6年くらい完全に投資に興味失って勉強しなかったことです。
これはもったいなかった。
投資を引き揚げていたわけではないですが、レポートもろくに見ず、何の勉強もせず。。。
この時期も、それ以前と同様、いろいろ試行錯誤したり勉強してたりすれば、、、と思いますね^^;
結果的に、この良い時期に微増程度で過ごしてしまったのはまじ後悔してますね。。。よく言われる話ですが、退場してはいけない、ってやつですね。
人には薦める気はないです
私は米国の主要指標に100%全力投資が最も良いと思っていますが、とくにそれを人におすすめしようという気はないです。
結局、自分で考えて、自分で選択して、自分で経験しないと、上述のスタイルや哲学といった、いわば「投資家力」みたいなものが育たないので、なにをどう買おうがあんまり関係ない気がします。
自信をもって言えるとすれば、やるならなるべく若いうちに(今日が一番若い)始めることと、退場しないこと、くらいかなあ。
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