御殿場から山中湖に向かう籠坂峠をクリアしたことで、「5%が長く続くこと」に対する耐性が高まったことに気づきました。
そこで思ったわけです。「都民の森いけるんじゃない?」と。
前回、ほんとに体力の限界までいき、まさに瀕死になった恐怖の都民の森。登りが20kmもの距離にわたって続き、しかも最後の方がキツいという鬼属性を持っています。
しかし自分もあれから2000km近く走ってレベルアップしたこと+新ホイールRapide CLXによって5%耐性が大幅に高まった今、「都民の森」をもう少し速く楽にクリアできるんじゃないかと!!
都民の森にくわえて今回は風張峠まで行こう!
さて、武蔵五日市駅までは車で行くことにします。自走しようかなと思わなくもなかったのですが、やはり都民の森を舐めてはいけない。。。
さて、檜原村役場までアップがてら走る。いよいよスタートです!
前回、1時間23分でしたので、その時になんとなく「1時間をきる」というのを目標にしました。根拠は特にないのですが。
その後、ちょいちょい調べると「1時間切ったら脱初心者」みたいな意見をちらほら見かけました。というわけで、今回、1時間きりを目指します。
檜原村役場から20キロ強。まあ21キロと考えておきましょう。すると、平均時速21キロで1時間ぴったりです。
しかし都民の森は後半に向けてじわじわキツくなっていく凶悪属性を持ったタイプの峠です。比較的手前にも10%区間も出現しますが、一方でかなり先に進むまでダウンヒル区間もあります。
ともかく、前半結構飛ばしていかないといけないですね。しかし飛ばしすぎてバテるのもよろしくない。ペース配分わからんw
もっとも、前回の挑戦はヒルクライム初挑戦だったので、そもそも完走するのがどんだけツライものなのかも知りませんでしたから、前半はかなりゆっくり行ってたつもりです。下りでもペダルは回しませんでした。
いまやどんだけしんどいかよくわかっています。。。ですので恐怖ではありますが、今回は下り、平地ともに緩めずむしろ回していく感じで行こうと思っていました。
最初の5km
これ檜原村から5kmくらいかなあ?5%前後の登りに緩い下りが連続しています。心拍を上げすぎない程度にしっかりペダルを回していきます。
檜原村役場で、サイコンのラップを手動で押しておいたので5km毎に自動ラップが計測されます。それによると最初の5km通過が11分47。走ってる最中はわかりませんでしたが、平均時速で25.5km/hですね。
前回も気になっていたトレーラーハウスのお店。ハンバーガー食べれるらしい。よし、今日は帰りここでチーズハンバーガー食べる!
10kmのラップ
さて次の10km地点でのラップは、、、
14秒07です。あ、かなり遅くなってる。自分的には同じかちょい遅れで行くつもりだったのですが。。。
平均時速21.3km/hということでかなり落ちています。この5kmは最初よりは登り基調がきつくなり、最後10%くらいまで斜度があがるところがあります。そのせいもあってかだいぶタイム落ちました。
写真と距離があんまり正確じゃないかも、、、なんですが、まあ5~10kmあたりはこんな感じですね。
15km地点のラップ
10km〜15km区間はだいぶ山っぽくなります。右側がこうやって抜けてくると、山に登ってきたなあ、、、という感慨がありますね^^
と同時にキツさもぐっとあがってきます。
道路が赤くなってきた。。。
さまざまなローディーの血を吸ってきたのでしょう。まさに血の道路。
前回はこの辺からかなりキツくなってきました。今回は心肺、脚力ともまだいけますね。
はい、そして15km地点のラップが15分56。
うーん、だいぶ落ちてきた。
走ってる途中に暗算する余裕がなくなってきましたが、多分最初の10km地点で30分弱かかってるのでもうこの時点で1時間切りは不可能であることに気づきました。
くう。。。
あとは完走あるのみ。
そしてゴールへ。。。最後こんな長かったっけ??
さて、この辺でいっかいタレました。
一度、追い抜きした方がいたのですが、千切れはせず、10メーターくらいの間隔のままずっと後ろにいるのを感じていました。
一方で斜度は上がってきてだんだんキツくなってきた、、、しかし抜かれないように頑張っていると下手するとペース配分間違ってやばいことになるかもしれません。
すこし斜度が緩んだ際に、あーこれちょっとペース落として心拍を整えよう、、、ということでタレました。その直後に抜かれる私。。。
悔しいですが、ヒルクライムは勝負よりマイペースが大事。自分は自分のペースで登るしかないですね。一方で多少無理した方がタイム出るよな、、、と思ったり。
ただもう1時間切りは絶望なので、その点でもメンタルが弱っていたとは思いますw
九十九折を登るとまたも景色が開けます!前回はここがきつかった。。。ただ、ここまで来ればあと少しのはず。
しかし、、、
、、、
それは自分の記憶違いでした。上の写真の時点で、あと1kmくらいじゃないか、と思っていたのですが、全然そんなことはなかった。多分ここから3kmはあるかとおもいます。
あと2〜3個カーブ抜けたら終わり、、、そう思っていたのに全然終わりません。
これが疲れを加速させます。。。
あれ、こんなふうに左が抜けるところなんてあったっけ??
もう終わるとおもって終わらないほど、心を折ることはありません。
やばい。こんな場所があった記憶がないww
あ。。。これか?この九十九折でほぼ終わりだったっけ?
あ、なんとなく終わりっぽい気がする。さっきのところとよく似てるので間違えたんですね。。。おかげで最後、精神的に非常にきつかったです。。。
さて、写真前方にちょっと映ってますが、ここで電動ロードバイクにものすごいスピードでぶち抜かれました。
いやあ、速え。。。笑えるくらいの速度差w
と言うわけで到着。
タイムは、、、
1時間10分50秒〜〜〜〜〜。
前回より12分37秒速くなりました。
しかしなんだなあ、、、1時間切りってここからさらに11分速くするのか。。。しばらく無理だな、、、とも思いましたw
1時間切ったら脱・初心者といっても良いとどっかに書いてあったのですが、この分だと当分、初級クラスのままのようです^^;
やはり前回より着実に走れるようになっている!
とはいえ、確実に成長を実感しました。
なにしろ、前回は本当に瀕死だったのです。心肺の限界まで行きました。
今回はというと、もちろんキツいです。キツいですが、ちょっと休憩すれば大丈夫なくらいのキツさになっていました。
それに脚力は前回以上に余ってる感じがあります。だったらもっと踏めよ、、、ということですね。前回同様やはり心肺がキツくてパワーを余らせてる感じがまだまだします。
ただその心肺も初回チャレンジよりもかなり余裕があるので、3回目のチャレンジではもっと脚力を使うというのを意識しようと思います。
ちなみにStravaでちょうど1時間切ってるくらいの方と自分を比較してみました。ピンクの線が私とのタイム差。まあ大体勾配にそって安定して遅れてますねww
PC版Stravaではマウスオーバーするとその時点での速度差などが出せるのですが、これみて1時間切ってる人と自分との差を5km単位で見ていくとこんな感じです。
距離 | タイム差 | 合計タイム差 |
---|---|---|
5km | 1分 | 1分 |
10km | 2分 | 3分 |
15km | 2分 | 5分 |
20km | 6分 | 11分 |
最初の5kmでも1分も差がついている。10km地点もそうです。と言うことは平坦区間をもっと速く行かないとダメですね。
最後の5kmで最大の差が付きます。やはり後半きついところが遅い。ただ速度差を細かく見ていくと、要は、最後タレずに回せれば「アンダー1時間の人」と同じくらいのペースでいけるんだな、と言うこともわかりました。
・・・
これを実行するにはもう一回り地力が必要ですw
でも、6月に初挑戦して9月後半に2回目。約4ヶ月の間に、ずいぶん変わった、進歩したと思うので満足。
自分の記録と比べてみます。ピンクの線をみると、全局面で速くなっています。
距離 | タイム差 | 合計タイム差 |
---|---|---|
5km | -2分 | -2分 |
10km | -2分30秒 | -4分30秒 |
15km | -2分30秒 | -7分 |
20km | -5分37秒 | -12分37秒 |
グラフを目で読んでるので大体なんですが(最終結果は数字出てるからわかる)、これくらいの差ですね。
全局面で安定して速くなっていますし、特に最後の5kmが前回よりも全然速い。これはヒルクライム能力が向上したと言ってもいいのかな、と。
トータルは4,871位/11,198人。前回忘れたけど多分9,000位弱くらいだった気がするので大幅アップです。
一休みして風張峠
さて、タイムなんかより、何が自分の成長かって、休憩して水分補給した後、さらに風張峠に登ろうと思えることです。
前回は完全に萎えて泣きながら帰るしかなかった。。。しかし今回は正直、心拍が落ち着いたら全然まだ元気だな、、、と思えました。
というわけで、さらに登って、東京都の公道で一番標高の高い地点に行ってみようではないですか。レッツゴー。
さて、都民の森から風張峠ってあんまり情報ない気がします。「ここまで登ってきた人なら全然問題なし」みたいな記述しかありません。
ざっとしらべると4kmくらいですかね。あれ、意外に遠いな、、、という感想。ヒルクライムの4kmは長いですよ。。。
7%くらいは所々ありますし、それなりに距離があって疲れますが、とはいえしばらくすると到着。たしかに「ここまで登ってきた人なら問題ない」としか言えないかな。。。一つ言えるのは、その言葉から想起するイメージより遠い、ということですw その感じ方も人それぞれですけども。
さて、ここまで登ってきたのは最高地点に行きたいから、、、だけではありません。
あの魔界と悪名高い風張林道の出口があるはずで、そこを覗き込みたい、、、という好奇心があったのです。
最高地点到達のわずか前に「この先150m林道入り口」みたいな看板があります。そこが都内最凶とも言われる風張林道出口に違いない。。。
恐怖。風張林道を出口から覗き込む
ちょ。。。
ちょっと待って待って待って。。。
なにこのゲート。怖すぎるんですけど。。。まさに地獄のゲートじゃないですか。
風張林道という恐怖の魔界を登りきった勇者は、最後このゲートを超えることで現世に戻ってこれます。地獄の終わりを象徴する門です。
ということはこの門の向こうは人外が住む魔境・・・
ちょっと覗いてみよう。覗くだけ。
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・なにこれぇぇぇぇ。。。
まさに地獄の淵を覗き込んだような気分。
噂によるとこの風張林道。最初から最後まで激坂で、斜度が緩むところがないという話です。
最初から最後まで全部こんな調子だと思うと恐怖しかありませんね。。。それとも出口はこれでも緩んでるのでしょうか。
ともかくここには行ってはいけない。魔道です。まだ早い。瞬殺必死です。
素晴らしい景色の中楽しくダウンヒル
風張林道という地獄を垣間みて寒くなってきましたw 早く現世に戻らなければ。
さて、ここからはダウンヒル。あのトレーラーハウスのとこでハンバーガー食べる!
登ってる途中、ゴールかと思って停まりそうになった展望台です。風張峠頂上はとくに景色はなかったのでダウンヒル中ここに立ち寄って写真撮ります^^
さらに下っていきます。途中見晴らし良いところが!
あとは永遠とダウンヒルです。前回は霧で道路が濡れており、初ダウンヒルで怖かったこともありあまり楽しめなかったのですが、今日は天気も良く、さすがに自転車にも慣れてきたので快適に下れました。
籠坂峠の下りも快適だったけど、都民の森のダウンヒルもいいですねー。下ハン持つのはまだちょっと怖いところがありますが、ここぞとばかりに練習しておきます。
ハンバーガー!ハンバーガー!
あー、ハンバーガー最高。
坂は1日何個まで?
さて、これで帰る、、、のですが、なんか、、、
なんか物足りない・・・?
サイコンで獲得標高見ると、1000mくらいです。そう、いつの間にか1000mアップは余裕になっている自分がいた。
この時、タイム以上に自分の成長を実感しましたよ。。。そこで、SNS見たときにちょっと気になった時坂峠というところに向かうことにしました。
この時坂峠こそ、、、
自分史上最高に楽しい峠であり、感動レベルでいうと全米が泣いたと言えるレベルであり、全人類に推奨しようかとおもうくらい楽しかった。
自転車歴4ヶ月。クリアした峠10個くらいで言うなって話ですが。
とにかく時坂峠は、自分がヒルクライムで「良い!」と思える要素がたった4kmくらいの間にみっしり詰まっている峠なのです。
長くなったのでこれは次回の記事に。
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