【成功!】完全フルオリジナル自作ペダル【動画あり】


前回、LEDをつけて喜んでましたが、大幅な進歩を遂げました。



そう、フルに自分で設計した回路を元にペダルを製作し、完成したのです!

以前の記事に、7つの傷を持つ男(心に)さんからいただいたコメントから着想を得ました。どうもありがとうございました^^



いただいたコメントから、SPICEという実に香ばしいペダルを知り、「あ、こんなんでいいんだ」と精神を開放してもらったことにより、今回のオリジナルペダル完成へと至りました。

SPICEについては、検索したり、下記のリンクの記事などを参照頂ければと思います。

HONDA SOUND WORKS “SPICE” | 【○八】マルハチBlog
数々のロックミュージシャンから熱い支持を受けるHONDA SOUND WORKS(現Far East Electric )。そのHSWの中でも特に有名で、...

よし、、、それなら私もいっちょ、繋ぐだけで音の角がとれ、良質なヴィンテージのようなまろやかな音色が得られるペダルを作ろうじゃないか。


さっそく回路設計に入る。

・・・

これについては、過去の記事をご参照ください。

→ ペダル個体差の記事

・・・

まあ・・・

とにかくオリジナル回路ですわw

だって抵抗値とか自分で計算して決めたし。




厳密な回路シミュレーションによるとこうなる。

ちなみに、回路図やシミュレーションは、Circuit Labというサイトを利用しました。
→ Circuit Labのページ

ブラウザ上で回路図がかけてシミュレーションまでできるというサービスです。素晴らしい。あんまよくわかってないけど、それでも使えました^^

さて、この回路図によるとカットオフ・フリークエンシーは796Hz。

非常に低い位置にあります。
これは、まずは試作なので、つないだ瞬間に効果がわかるように、あえて激しく設定しています。

さあ、回路図の通りに部品を載せます。

配線は裏でやります。

空中で美しく十字を描いてハンダ。

・・・ひどいですねww 
とりあえずだからいいのです。

しかし、ペダルであるからには、シールドを差し込むジャックが必要です。

わかりにくいですが、黒いケーブルをハンダしたところ。

これはステレオジャックというものです。
入力にはステレオジャック。
出力にはモノラルジャックを使います。

理由は、ステレオジャックの構造を利用すると、シールドを入れた時だけ電源が流れる、というふうに作れるから。

・・・だそうです。

まあ、今回の私のペダルは、電源などという下世話なものは必要ないのでどっちでもいいのですが。

ww




配線のおわったステレオジャック。


・・・しかしなんですね。
ペダル作ろうとすると回路のほうに目が向きますが、地味に回路とスイッチどうやって繋ぐの?とかで引っかかります。


正直、ジャックのどこになにつなぐのかよくわからんかったので、google先生に聞きまくりました。


で、これを回路のどこにつなぐのよ、、と。



まあ、、ここだろう。


ジャックのあとはすぐに抵抗R1につながってるので、ジャックとR1を直結すれば良い。

ですので、赤いケーブル(TIP)と、抵抗R1の足をハンダでぐにょっとつなげる。

先の回路図を見ていただくと、今度はアンプにつなぐアウトプットが必要。
アウトプットは抵抗の線が伸びてそのまま繋がってるので、図の通り配線。

これはアウトプットのジャックのほうです。
繋がってるのは抵抗R1のもう片方の足です。

ちょっとわかりにくいですが、写真上の青のラインが抵抗R1の足です。
黄色い線がコンデンサーC1の足。

青と黄色の線が交差しているのは下の回路図上の赤丸の部分です。

自作してみるまで気づかなかったのですが、こうした回路図と実際の配線はちょっとちがう、、、というか実際の配線のほうが考えることが多いというか。

これはまた後で書きましょう。

さて、下向きの三角はアースを示しています。
コンデンサからアースに繋がってるので、アースのラインをコンデンサにつなげます。

はい、黄色い線の先に、黒いラインが繋がっています。

今回、赤が信号ライン。黒がアースというように分けています。

はい、全部つなげた。

赤丸で囲った部分がポイントです。

なにげにこういうのがわかりにくいというか自信がないです。

アースは入力のジャックにも出力のジャックにも必要、、、ですよね?

で、ジャックを通ってギターに通って、弦に触れている人間の手から地面(アース)に逃げている、、、と思われます。

ですので、アースは全部ここで一緒につなげたのですが、これ正しいですか??

もう一回。

この接続は正しいのでしょうか??

地味にこういうのわからない。。。

というわけで、完成した我が人生初のエフェクター。

電源もないのに繋げるだけで「音がまろやかになる」魔法のペダルです。

シールドもつなげた。
さて、、、いよいよテスト演奏です。

アンプ接続よし!

さて、動画ですが、

前半は、エフェクターなし。
アンプはKemperで、私のDirty Shirleyをプロファイルしたもの。
普通にかっこいい音がします。

そして次がエフェクトを通した音。

ではどうぞ。

うひょ!

うひょひょひょひょひょ。

狙いどおり、音がまろやかに!!!

wwwww

我が人生初のエフェクターが正常に動作している!
感動。

・・・

しかし、、、

なんかハイが落ちすぎてるな。もっとも800hzで落ち込むとなるとこうなのか。。。

設計では200Ωなのですが、、、

あれ、、、なんかついてる抵抗がちがう?

このカラーコードってのが読めないのですが、今ついてるのは、どうも2Kオーバー。

つまり2000Ω以上?

設計の10倍の抵抗がついてる、、、のか?

写真の下のやつのほうが近いようです。

ちょっと小さいですが、2kΩとかで計算すると、カットオフ周波数(-3dbになるあたり)が60hzとかになってます。

ほぼギターサウンドの下限に近い。

ミックス時にギターとかは50hz下からバッサリ切るとかあると思うのですが、それに近い。

これはまろやかを通り越していますwww

最後に、シンセサイザーの音を通し、DAW上でEQの動きを見てみます。

サウンド的にはちょっと不快かもしれないので、音量は下げめで見ていただきたく。

まあ抵抗は付け替えるとして、重要なのは、予定どおり「エフェクトがかかったこと」ですw

エフェクト音時は音量が下がるのですが、DAW上でノーマライズしています。

エフェクトオンのほうで、低音がより出ているように見えるのは錯覚というか、単にノーマライズで音量が持ち上がっただけ。念のため。

しかし、これノーマライズしちゃいけなかったかな。。。まあ、いいや。

さて、、、抵抗を付け替えて、どんなサウンドでもあのSPICEのように「ヴィンテージのまろやかさ」(注)を与えるペダルとなるべく調整しなくては。。。

(注)SPICEというペダルの実際の効果は持っていないのでしりませんし、とやかくいいません。ただ、かなり笑えたのでこんな風に書いています。「ヴィンテージのまろやかさ」とかいってますが、単にローパスフィルタでハイがカットされるだけなのはわかっていますので、冗談として捉えていただきたく^^

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