そろそろ買えるかも?!と思うと遠ざかる。それがA.ランゲ&ゾーネ

私が機械式腕時計に興味を持ち始めたのは、多分ですが、就職してからです。ですので年齢でいうと22歳とか23歳とかでしょうか。

カルティエのパシャCのブラック文字盤に憧れて、ボーナス出たら頑張って買う!と決めていたのを覚えてます。当時赴任していた名古屋のコメ兵で買いましたw

ずっと愛用してまして、今でも持っていますが、次に2本めの時計を買ったのが30歳くらいだったでしょうか。その時購入したのが、ジャガールクルトのマスターコンプレッサー・クロノグラフ。もちろん今でも持ってます。

マスターコンプレッサーを購入したのは、銀座のアワーグラスなのですが、たしかその時はまだ店舗が8丁目にあったはずです。購入したときか、その後、革ベルトがだめになって交換しに行ったときか、正確には覚えてないのですが、待ち時間の間に店内を見て回って初めて知ったブランドがありました。

それがA.ランゲ&ゾーネ。

もう色々好みすぎて、以来、アップルウォッチを除くと欲しい時計はすべてランゲであり、実際に買ってるのもランゲのみ、という偏った人間になるわけですが、初めてランゲを知ったこのとき見たモデルで一際印象深いモデルがありました。

それが「ダトグラフ」。

このクロノグラフにとんでもない衝撃を受けました。

だって、これですもの。。。

ダトグラフの衝撃

・・・

・・・

やばい。

これはやばい。

裏から見えるムーブメントの凄さに絶句しました。なんだこれは、、、すごすぎる・・・!

「街じゃないですか?!」と店員さんに言ったのを覚えてます。写真だとわかりにくいのですが、スチームパンクな都市を上空から見てるみたいな、ものすごい立体感。ムーブメントが何層にもわたっていて、厚みのある機械がとにかく美しい。

価格はちょっとはっきりとは覚えてないのですが、初めてダトグラフを知った時は、685万円とかそれくらいだった気がするのです。その後、すぐに750万くらいに価格上がった気はしますが、ひょっとしたら最初から750万くらいだったかなあ、、、このあたりははっきりとは覚えてないのですが、いずれにせよ、当時の自分には購入するなんて想像もできないほどの高額な時計でした。ただ、その価格も仕方ないか、と素直に思いました。

あれから20年以上経過したわけですが、やはりムーブメントの美しさ、見た瞬間のワオ!度においてこの時計を超えるものが今のところなく、やはりいつかは欲しい憧れの時計でもあります。

また、ランゲ1タイムゾーンというモデルも憧れでして、これもそうそう手が届くような価格ではないわけです。当時なんて全然買えないので価格も覚えてませんが、、、

仕事がすこしずつ拡大していくなか、店に眺めに行くたびにorz

さて、ジャガールクルトの時計はほんとに気に入って愛用していましたが、心のどこかにランゲ1タイムゾーンとあのダトグラフがあるわけです。しばらくするとツァイトベルクも憧れランキングに入ってきました。

さて、ジャガー・ルクルトは皮ベルトなんですが、夏でも冬でも関係なくガンガンに使用しているので、3年くらい立つと革ベルトが完全に駄目になるんですね。で、そのたびにアワーグラスにいって革ベルト交換するわけです。

そうやって数年おきに店に行くわけですが、時間の経過とともに、仕事も運良く軌道に乗っていきました。そこで思うわけです。

「もうちょっと仕事が大きくなったら買えるかも?」と。

もちろんその時は無理ですよ。でもあれがこうなって、あれもこうなってこれくらいになったらイケるかな?とか思うわけです。

そして革ベルト交換のついでにお店でみると、、、

そのたびにもれなく値上げしている。

ダトグラフでいうと、あれ?700万くらいだったと思うのに800万に?あれ?800万くらいとおもったら900万に?

と、常に見るたびに価格が上がっているのでした。。。

購入の難易度が変わらない。それがランゲ様。

自分も成長している。

そう、自分も成長しているはずなのに、ランゲ様もすくすくと成長されるので、結果的に、購入の難易度がずっと変わらないのです。

それから時計については長い空白期間があるのですが、なんとかランゲ1ムーンフェイズが買え、そこから自分のオデュッセウスや妻のリトルランゲ1などを購入することができたのですが、こうなるとかつての憧れ。ダトグラフや途中から加わったマイ・スーパーヒーローであるツァイトベルクとかが視野に入ってくるわけです。

そろそろいけるのでは・・・?

ランゲ様の成長より自分の成長のほうが速いんじゃないか。そんな風にも思ったのです。

しかし甘かった。

世の中コロナによる金融緩和、そこからのインフレや、嗜好品に対する変化などなどが重なり、ランゲ様は一段の飛躍を遂げられていまして、自分の知ってる時計の価格は1.5〜1.7倍くらいの感じになっていました。。。

素のツァイトベルクが1500万超と聞いたときに、ほんとにビビりました。

え。。。それってストライキング・タイムとかの価格では・・・?え?素のモデルでそんなに・・・?

そろそろイケるかも、とおもった自分の甘い考えは木っ端みじんにされたのでした。

ダトグラフとツァイトベルク以外にもう欲しい時計ない(いまのところ)

やっぱりパテックフィリップをみると、綺麗だなー、やっぱいいなー、と思いますし、ロイヤルオークもみればブレスレッドめっちゃきれい!となります。

でもいざ買う!となるとやっぱりそこまでは欲しくないかな、と思ってしまうのですが、ダトグラフとツァイトベルクはやっぱりいつかは買いたい。

問題は、買えるかな、買ってもいいかな、と思う価格よりも常に高い、、、というところなわけです。

いつかランゲ様の成長を追い抜いて、よしイケる!となりたいものです。

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