APIがあらたにギターペダルを2種類発表しました。
EQペダルのTranZformer GTRと、コンプレッサーのTranZformer CMPです。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_XFMRGTR_2_l-800x666.jpg)
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_XFMRCMP_2_l-800x659.jpg)
プロフェッショナルレコーディングギアの大ブランドであるAPIは、これまでにもギター用ペダルをだしてました。TranZformer GTです。当時、あのAPIが?!とおもって好奇心沸きすぎて初期版買いました。
最初の感想では、うーんまあどう使うかな、、、という感じで煮え切らなかったのですが、最近愛用してまして、常時接続中です。
しかしこのペダル(ペダルというのか?)は、巨大で重くて、エフェクターボードに入るようにはできてませんw
まじで高貴なペダルでありまして、他のエフェクターなんかとそんな狭い箱に並べるなんてあり得ないでしょ、といわんばかりの大きさ&重量。一緒くたにするな、という気位の高さに痺れます。
もちろん9Vの電池などでは作動しません。専用のまたクソ重いACアダプターが必須でして、これもまた庶民と同じ食事などしない、というAPI様の高貴さのあらわれなわけです。
しかし!
今回登場した2つはもっと庶民の心を持った、民に寄り添ったAPI様のようです。
TranZformer GTRペダルのOverdriveスイッチが気になる
さて、庶民の気持ちも大事だと理解したレコーディング界の大物API様は、TranZformer GTを見るからにギターペダルなものに改良してくれました。今度はちゃんと汎用的な9Vセンターマイナス電源で動作するようです。18Vも可能なようですね。
しかしEQとコンプを分割して別々のペダルにすることになり、単に前のモデルを小型化したわけじゃないあたりがプライドというかなんか、、、なんでしょうねw
それぞれ分割したのできっとそれぞれ高機能化してるでしょう。
ではEQからみてみます。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_XFMRGTR_2_l-800x666.jpg)
真ん中の3連のミニスイッチの左!Over Driveとクリーンブーストモードがあるじゃないですか!
私の所有するTranZfomer GT(ややこしい)でもGAINノブはあってワクワクしたのですが、このGAINはギターサウンドのオーバードライブ用には作られてなかったんですね。
しかしこれは明らかにギター用。気になりますね。ここで、マニュアルを読んでみます。
https://www.apiaudio.com/docs/manuals/GTR_user_2021-04-22.pdfおお、やはり歪ませる回路のようです。API2510オペアンプを使った歪みってどんなだろう、、、興味深い。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/802ec0f0e6ab1b0cf9ad1d6adb72f7d3.png)
そしてアウトプットも一般的なアンバランスドに統一です。しかし、、、
しかしまたやっぱり独自な筐体だな、これ。斜めってますね。
やはり貴族たるAPI様は、民と交流すると決意したもののエフェクターボード内でもどうしても目立つ感じにするのは譲りませんでしたね。
TranZformer CMPペダルは大幅進化
コンプは大幅にできることが増えてるようです。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_XFMRCMP_2_l-800x659.jpg)
APIのコンプレッサーでよくあるように、OLDとNEWの2タイプ選べて、アタックとリリースもSLOW/FASTを選べるようになってますね。
はやりのパラレルコンプレッション用にWET/DRYノブもある。
インプットとアウトプット独立で、SUTAINがコンプのスレッショルドになるのかな、きっと。
これは、、、
高機能なんですが、個人的には微妙なスペックと感じました。
レコーディングギア的な方向にふってパラメーター増やしてくるなら、Origin Effects のCALI76みたいにどれくらいリダクションしてるのかわかるGRメーター的なものをつけて欲しい。そうでなければ、TranZformer GTのようにプリセットから選ぶくらいで良いんじゃないかなあ、、、と思った次第。
API Selectシリーズ
この2つのペダルは、API Selectというシリーズに属してるっぽいのですが、公式ホームページにもたいしたことが書いてなくてよく位置付けがわかりません。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_T12_1_l-800x231.jpg)
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_T25_3_l-800x207.jpg)
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_SR22_1_l-800x147.jpg)
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_SR24_1_l-800x147.jpg)
2つのペダル以外は普通にラック機材ですね。真空管マイクプリアンプに真空管コンプ、2chコンプレッサーに2ch EQが発売されるようです。
例えばEQでみると価格は$1,295のようです。一方で、通常のAPIの2chEQである5500は$2,995。
![](https://nico-blog.com/wp-content/uploads/2021/08/prod_5500_1_l-800x72.jpg)
たしかにかなりの差はありますね。まあじゃあやっぱり廉価版、、、ということなのかなあ。それともAPI500シリーズをシャシー無しで運用できるよ、的なものなのだろうか。しかし電源等も考えると、API500シリーズよりも廉価であるともいえるわけです。
なんとなく、プロにも機材好きのハイアマチュアの両方にとって半端な気が・・・
いや、まあこういう機材は音次第ですし、APIが出す以上そんなに悪いものであることはないでしょうから、レビューを今後注目したいと思います。
個人的には特にこれ欲しいかも、、、というのはないかな。ギターペダルは気になりますが、とはいえTranZformer GTあるから買うことはないと思いますが。
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