パチモンライブで大活躍だったH9。
素晴らしい。
同様のペダルとしては、strymon MOBIUSあたりになりそうですが、H9はもっとマルチユースですね。
MOBIUSは、モジュレーション各種がまとまっていますが、H9は、モジュレーション各種+ディレイ+リバーブといった感じで守備範囲が広いです。
そこに、先日Crush Stationという歪み系が加わったことで、ますます手広くカバー感が高まっています。
これがCrush Station。
約20ドル。
ひと昔前なら1800円くらい。
今だと2400円くらいか。
あー、、、円安って嫌ですね。もちろん恩恵がある分野もありますけど、私の場合は仕事でも個人でもマイナスだらけ。
全体的に貧乏になった気分になります。まあ、実際そういうことなわけですけど。
海外になにかを売る仕事を見つけるか。。。
まあ、ともあれこのCrush Station。おもろいですね。
オーバードライブ的なものからファズまで幅広く出てきます。
単体で聞いてデジタルっぽいかどうかってよくわからないのですが、真空管アンプにつなげると、気づくことがあります。
BOSSのOD-1Xでも感じたのですが、通常のアナログペダルより「すっきり」してる気がする。
濁らないというか。
よく「分離がいい」というのが良いペダルの形容詞としてあると思いますが、そういう感じです。
例えば、アンプがDirty Shirleyの場合、アンプ自体が常時軽く歪んでる感じなので、ペダルでゲインをあげると濁って飽和する感じがします。
ブースターセッティングなら、どんなペダルでもおおよそ問題なく使えますが、ゲイン上げていくと、歪みの種類によっては飽和して奥に引っ込む感じになります。
名機と名高いBJFEのDyna Red Distortionとかこれの典型です。
いろんなペダルの組み合わせ動画はこちら。
→ 9月のペダル比較
RIOTなんかもDSと組み合わせると引っ込みます。
SHODやTS808のようなローゲイン系のペダルは非常によく合う。
デジタル系の歪みは、、、というか、OD-1XとこのH9のCrush Stationに関してはゲイン上げても割と大丈夫。
これを「デジタルの特性」というのは言い過ぎでしょうね^^;
デジタル歪みって、恐らくですけど、帯域ごとに歪み量変えたりして分離感やすっきり感出してる気がしています。具体的には低音が膨張しないように処理してる感じがする。
これが、ブーミーなアンプに合わせてもいける理由なんじゃないかと。
DSはブーミーじゃないですが、JPもローがごつっとでるギターだし、DSもローは分厚い。なので厚めの音がするペダルはわりと合わない。
脱線しましたが、このCrush Station。
そういう意味で整った音も出るのですが、非常に汚いダーティーな音も出てきます。
特に良いなと思ったのは、EQでトレブル、ミッド、ローとあるのですが、ミッドに関しては周波数を変更できるつまみが付いています。
パラメトリックEQ的なんですが、これ、非常に有用だと思いました。
自分でいつかペダルを設計するなら、この機構をいれる。
操作としては難しくなるのですが、結局、ペダルの音作りしてて、
ゲインをあげる
↓
ジュワッとして音が太くなってくる。
↓
太すぎてブーミーになる
↓
ローやミドルを下げるとちょっと違う
ということが自分の場合よくあって、それをもってギターやアンプとの相性としてしまう部分があります。
つまみをいじって、いい感じの帯域が動くのが相性がいい、と。
まあ、そういうことだと思うのですが、ミッドのつまみで可変する領域を変化させられると、この辺の相性問題を緩和できるんじゃないかと。
普通にミッド下げると美味しい成分も減ってしまって、なおかつブーミーさが減らないようなときは、ミッドの周波数を低めに合わせると、濁った部分だけ引っ込むとか、そういう感じにできるので。
実は、Sharkのワージーはそんな感じの仕様になってます。
単純にミドルカットといっても、どの辺カットするかをいじれるので調整のしがいがあります。
まあ、ややこしくはなるのですが、汎用性という意味では高いのかなと。
Crush Station自体はまだ全然、つまみいじり経験が少ないのでまだなんとも言えないのですが、eventideらしく高品質で、第一印象は良い。なんとなく平坦で物足りなくような気もするけど、デジタルだからと偏見もってるせいかもしれないw
あ、一点。ファズっぽいセッティングでギター本体のボリュームを絞っても変化はほぼなし。
これは大きなマイナスですね。
オクターバーの機能も内蔵されており、とにかくつまみが膨大でいろいろできるので探求しがいがあります。
今後、ぼちぼちと試していきたいと思います。
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