オクターブ奏法の連続すぎ|京極夏彦4周目

今練習してる曲の私のパートが、オクターブ奏法でスライドするのが多くて、そればっかやってると、おさえている左手の小指のほうが痛くなってきた。

特に弦が古いまま練習してたので、滑りがわるく、あるとき「ひっ」となった。

摩擦で一瞬熱くなって、指が切れたようなひやっと感?w

これ怖いんですよね。。。

弦交換すればいいのですが、タイミング逃し、明日からまたちょっといないし、来週戻ってきたら弦交換しよう、と思いました。

さて、このところまた、京極夏彦のシリーズを読み返してます。

写真はすいません。どこぞの借り物です。

右に行くにつれ分厚くなって行くのが、とてつもなく嬉しい。「塗仏」は2冊に分かれてますが。

京極夏彦さんの大ファンですが、といいつつ、他のをたいして読んでなかった。

というわけで、これまで読んだことがなかった「巷説百物語」シリーズを読んでたのですが、これがめっちゃ面白かったので外伝まで全部読んだ。

人の世のどうにもならないこと、あちらを立てればこちらが立たずの難しい状況を、妖怪とか怪異のせいにして丸く収める「化け物遣い」の話。百鬼夜行シリーズは、すでに現実離れした怪異かという状況で「憑き物落とし」する話なので、いわば逆の切り口になってるわけですね。

巷説百物語シリーズは、海外ドラマで、詐欺師集団が、依頼人からの頼みで復讐・・・というか痛い目に合わせて一件落着、という「レバレッジ」というのがあったんですが、それにノリが似てる^^ 江戸時代版アナログ仕様なレバレッジみたいな。

巷説百物語の方が全然ライトで、漫画とか映画にしても良いものになるんじゃないかと思った。実際なってるっぽいですね。百鬼夜行シリーズはだめ。まずあの面白さを映画フォーマットにするのは無理だと思う。実際映画になってるの見たけど、全然ダメだと思った。漫画フォーマットはまあ、吉川英治の三国志くらい小説と全く同じにする気力があればいいかもしれないけど。。。でも漫画とは思えない字数になるだろうなあw

さて、ちょっと巷説百物語ロスな気分だったのですが、こうなると、メイン(?)たる百鬼夜行シリーズを読み返したくなりました。

というわけで4回目の「姑獲鳥の夏」。

やばい、面白い。4回目だと言うのに今回が一番面白く感じた。

日本的怪談のゾクゾクとするような怖さ、人間社会の心の機微や隙間や歪みと怪異の関連性、探偵小説的な謎の解明のスリル、魅力的なキャラクターと、もう圧倒的としか言いようがない。

目もくらむほどの膨大な知識量、構成の緻密さ、筆力、、というのでしょうかね。すごすぎ。

で、早速、シリーズ中一番好きな次作「魍魎の匣(はこ)」にすすみ、後半にさしかかってきたのですが、やはりこれも激オモシロイ。

前になんか書いたな、これの話。

これだ。

うん、今見返すと、そんなにペダルは「みつしり」と詰まってないですね。これでは「匣の中の娘」のあの男は納得しないに違いない。

ペダルとペダルの間に隙間がある。その隙間に嫌なものが入り込んでしまう。もっと密着させなくては安心できない。充満させるんだ。どうしてこう隙間だらけで皆んな平気なのだらう。その隙間に悪いものが湧いてしまう。。。

という感じでw

さて、この百鬼夜行シリーズ。外伝が出てたのを知らなかった。今回は全作読み返したから外伝も行こうと思います^^

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