ヘルステック関係をざっと調べたときに知ったのが米Cerner社(CERN)です。
病院等にシステム、いわゆる電子カルテ等を納入している会社で世界最大手のようです。山ほど特許を持っています。
電子カルテシステムのようなものは、容易に他社にリプレースするようなものでもないし、他のシステムとの連動なども考えると、長期にわたって売り上げを伸ばしていけそうな気がして興味を持ちました^^
例によってEDGARシステムでちまちま10Qを拾っていく
このページから、CERNの決算資料をポチっていきます。頑張って10年分行ってみます。
ここもざっとみたところ、Form-10Qを拾っていくのが良さそうなので、ひたすらぽちぽちぽち、、、ちゃんと測ってませんが、10年分とるのに1時間半くらいか。超疲れた。
会社によって多少表現が違うので、いちいち確認しないといけません。ただ、Atmosが本当の初めてで猛烈に時間かかったのですが、CERNはそのおかげでだいぶ早まった。ついでにBPR等を計算するために、株主資産や希薄化後発行済み株式数なども拾っていく。
CERNの長期PER推移
こんな感じになりました。四分位数をとるとこんな感じ。
最小 | 18.50 |
25% | 31.45 |
50%(中央) | 34.95 |
75% | 41.42 |
最大値 | 51.29 |
なんでこうギザギザするのか
結構凹凸が激しいのは年間のEPSの計算方法によるものです。
Diluted EPSは四半期ごとに取ってきています。一方で株価はWeeklyでとってきました。
PER自体は、年間EPSを株価で割ってますから、四半期のEPSでわると非常に高い数値が出てしまいます。
また、Atmosなんかは四半期ごとのEPSのぶれがかなり大きかったです。多分冬は暖房使うのでガス使用量が増えるからということだと思うのですが。そういうわけで、四半期EPSを4倍にして使うというのも乱暴すぎてできなかったわけです。
ですので年間EPSをどこかで定めて適用しなければなりません。ですので、ある時点でEPSの値ががくんと変わる(逆にいうとそれまでは変わらない)ので、どうしても凹凸が激しい感じがあります。
ちなみに、価格推移と重ね合わせるとこんな感じ。
青が価格ですね。
しかしこう見ると、、、まあいろんな解釈ができてしまうので、ここからなんか結論的なものはなんともいえないですね。。。まあ、どう使うかではなく、まずはどう長期OK推移を取り出すかという話なので、先に進めます。
PER推移出す際のもう一つの注意事項
今回、PER推移を出す際に、期間中に分割が2回ありました。
で、Yahooファイナンスのヒストリカルデータには、Close(終値)とAdj.Close(調整済み終わり値)があります。
前回記事で、Closeを使うのでいいやということにしたのですが、このCloseもどうやら株式分割の調整をしてるっぽい。明らかに値段は連続しています。
一方で、10Qから拾ってくるEPSは連続していません。2分割されたら急にEPS半分くらいになってたりするわけです。
最初、グラフにしたらあまりに極端な凹凸ができたのであれ?とおもったらYahooのClose値が調整されていることによるのでした。
せっかく2つデータがあるんだから、全部調整しない、と全部調整する、で使い分けて欲しい気がするんですが。。。それともまだ自分が気づいてないだけで、こういう仕様が良い理由があるんだろうか。
これも勉強ですなあ。。。
EPSを実績で見るか将来でみるか
もう一つ、EPSを1年でまとめるタイミングをどうするかというのがあります。
1つは年間決算がでたら、翌1年をそのEPSでPER計算する方法。これをPER(実績)といいましょうか。
もう一つは、年間決算が出たら、その1年はそのEPSとして計算する方法。これをPER(先)と呼びましょう。
まあ単にグラフの位置がずれるだけですが、たとえば、PER(実績)でみると、今なんかだとCERNのPERは40倍くらいになるわけですが、これも来年度EPSの予測によっては見え方が全然違います。
仮にEPSが2倍になるなら、現時点での株価ならPERは20倍ですよね、という意味では業績の見通し、成長性をどうみるか、というのは非常に大切ですね。
という、当たり前のことにこのプロセスを経て、ようやく腹おちした。それでいろんな投資情報サイトでFWのPER、つまり予測EPSに基づいたPERを表示している理由ですね。一方で、実績に基づいたPERが見たい場合もあって、この辺の意味の違いが、腹落ちしたのは収穫でした。
EDGARをクリックしまくり、エクセルにコピーしまくりの苦労から学びがあってほっとしましたw やっぱり自分で一次情報にあたるというのは大切だな。
コメント