稽古54・55・56回目(稽古納め)

2021年はコロナの大流行により稽古ができない時期が長く続きました。

おかげでロードバイク始めることができたのでそれも悪くなかったのですが。

稽古がある程度解禁された後も、体育館の使用許可が出ない等で稽古場所が確保できずに稽古回数はかなり減ってしまいました。

とはいえ後半盛り返して、結局2021年は56回ということになりました。

さて、稽古52回目で書いた「相手の竹刀を殺す」「相手を制した状態」といった意識は非常に効果的で、先生相手にも同輩相手にも確実に効果をあげています。

一本を取る力が上がった実感がありますし、さらに自分の打突のリスクが減った感じもします。

相手の竹刀を殺した状態にまでしてしまえば、なかなかそこから応じられるということもなさそうです(もちろん絶対ではないです)。

やっていると、表がかなり強い方がいるのですが、そこを身体の一度取りで取りかえす、、、というのも良いのですが、無理せず裏に回って、裏から同じように鎬を使って相手の竹刀を制していくことで、非常に優位に打てることもわかりました。

不思議なことに、表をキープするのが強くても、裏から制されるのに鈍感な場合があり、裏の状態で私の竹刀が相手に乗ってしまっても、わりとその状態を容認してくれます。そこからまっすぐ面や小手に行くことでかなり容易に打てることを発見。

やはり強い方はこの制した状態を表でも裏でもなかなか作らせてくれないし、七段の超強先生、鬼強先生などはなんかまた違う論理でこれを覆してくる感じがあります。それは今の自分にはよくわからないです、、、が、それでも以前よりも手応えを感じるので間違ってない気はする。

55回目の稽古では、以前ぼこられた六段先生にリベンジで稽古お願いしたのですが、かなり良い勝負ができたと思います。

この先生は上述の通り、表がかなり強いのですが、それでも自分が取れる場合もあったし、裏も含めた攻め合いの中で自分が優位を取れることも多く、収穫の多い稽古でした。

さて、56回目は稽古納め。紅白戦がありました。

自分の相手は、非常に背が高く懐の深い剣士。

迂闊に飛び込むと余らされて打たれてしまいます。非常に相手を引き出すのが上手いお相手です。

さて、立ち会ってみると、、、

うーん、慎重。いつも以上に慎重に構えられていて、確実に私に先に打たせようと誘ってきます。私が甘いところで飛び込んだらやられそう。

必然的に自分もかなり慎重に攻めていきます。そこで、相手の竹刀を殺す状態、打つ前に制するように攻めてきます。

竹刀を強く払われたり、移動するなどでなかなかいい形まで持っていけません。また、やはり身長が高く懐深いので間合いが遠い。そしてやはり打たせて取る戦法に徹底するようで、お相手からは打ってきません。

こうなると、思い切ってさらに深いところまで入って崩さないと、打突の機会が作れそうもありません。

しっかり竹刀を殺しながらさらに入る。相手が嫌がって払う。そこを半歩詰めてさらに上から乗る。反応したところで面!

しかしうまくブロックされてしまいます。

なんどかこれを繰り返し、惜しいところまでいくもののなかなか崩しきれません。

そこで、今度は同じように深めに入りつつ相手が嫌がって手元をあげてブロックしようとするところを、裏に入ってから相手の右側から面!

これが決まった!

その後まもなくして時間になり、なんとか一本勝ちで勝つことができました。

この試合も、少し前の自分だったら引き分けてしまうか、あるいは自分の攻勢に油断して出小手取られて負けていたような気もします。

以前とは確実に違いがある、と実感でき、技前の凌ぎ合い、攻防について理解が1段階進んだような、、、気がしています。勘違いじゃないといいんだけどw

ともあれ、年内いい形で稽古を終えることができて満足です。六段への道はもう始まっているぞ!と多くの先生に言われるのですが、自分もそのつもりでまた来年からの稽古、頑張っていきたいと思います。

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