昨年、電撃的に発表された「オデュッセウス」ですが、インスタで画像見て、公式サイトで情報を集めたらもうベタ惚れ。
予想より早かったのですが、めでたく購入・納品となりました。
A.Lange & Sohne (ランゲ&ゾーネ)とは
機械式時計といえばスイスですが、ランゲ&ゾーネはドイツですね。
個人的に一番好きなブランドです。初めて知ったのは、正確には覚えてませんが多分2006年だと思うので14年くらい前だとおもいます。
ランゲのどこが好きかを書き始めると本題から逸れまくるので別記事としていつか書くかも・・・しれません。まあでも調べたらいっぱい出てくるけど。もし書いたらリンク貼っときます。
賛否両論、話題騒然だったオデュッセウス
初期段階では拒否反応強かった印象
発表当時、SNS上ではかなり話題騒然でした。
あの高貴なるランゲ様ともあろうものが、スポーツモデルを出すだと?!堕落したな!
どっかの誰かA
貴金属でしか作らないと言っていたランゲがステンレス、、、時代の流れとはいえ、正直ショックです。
どっかの誰かB
ランゲのラグスポはまさに必要とされていたモデル。しかしこのブレスレッドは、我々が求めていたものだろうか?
どっかの誰かC
ランゲはまたしても最高のクオリティの時計を生み出したが、個人的にブレスレッドは気に入らない。
どっかの誰かD
このブレスレッドはないわー。これはないわー。ぶっとすぎるし、5連っておっさんぽいわー。
どっかの誰かE
私が見るところ、こんな感じの話が多かった気がします。上記は架空のコメントですけど、こういうの多かったと思います。
・・・文句なくかっこいいと思ってる自分は少数派なのか・・・
私はブルーのダイアルの色の具合やテクスチャー、文字盤や細部のデザイン、このモデル専用のムーブメント、防水性能、ギリシアの英雄オデュッセウスの名称、すべてが完璧に思えたのですが。。。
実物が出回ってから流れがやや変わったか?
しばらくはWebで毎日眺めてましたが、数週間経ってから思い切ってブティックに連絡。実機が見れるタイミングになったら見せて欲しいと依頼すると、ちょうどよく見れるということなので、予約して訪問しました。
いよいよご対面。
・・・
これは・・・
これは、写真よりも全然いい!
最近、フェラーリやマクラーレンのようなスポーツカーも同じだと思うのですが、写真より実物の方がいい、ということが多い気がします。
最近の3Dな造形の迫力というのは写真だと十分には伝わりきらないところがあると思います。
オデュッセウスもそうで、実物の印象は写真より遥かに良い!
第一印象としては、文字盤がとても素晴らしい。スモールセコンド含めて重層になっていますが、それぞれテクスチャが違い、素晴らしい質感です。
思った通り色も良い。
文字盤左に曜日表示、右側にデイト表示ですが、ツァイトベルグを若干思い出させるデザインといえなくもない。実機だと、この配置のおかげで時計がワイドに見える印象がありました。
けっこうごつい。
針も通常のランゲより全然太く、視認性は良いし、他のランゲと印象が全然違います。この辺りからもラグスポ(とランゲは言ってませんが)っぽい雰囲気があります。
総合的な印象で言うと、結構ワイドでゴツくてマッチョ。しかしランゲらしい抑制された上品さと精密さがある。
そしていわゆるラグスポカテゴリの、他のどのモデルとも似ていない。これは自分にとっては重要でした。
要は最高ってことですね。これはいい。。。
実機が店頭で見れるようになり、Youtubeなどで詳細なレビューが微量に出てきたあたりから、「オデュッセウスいいじゃん」という巻き返しの機運が少し出てきた気がします。
予約・・・する他なかったがしかし
やはり実機を見て思ったのは、ステンレスだろうがなんだろうが、この圧倒的クオリティが評価されないはずはない、ということでした。
むしろ今、人気ないなら買いやすくていいかもラッキーくらいに思い、予約できますか?と聞くと、なんと実は大人気で世界中で予約枠がガツガツ埋まってるとのこと。初回ロット分があと数枠残すのみと言う状況。
ネットではあんなに批判されてたのに、みんなツンデレなのか。
こうなったら資金繰りはなんとかするとして予約するほかない、、と思ったところとんでもないハードルがあったのですが、この辺はまた別記事にしましょう。書き出すと本題からずれそうです。書いたらここからリンク貼っときます。
とにかく予約。この時点では2020年の夏から秋くらいには届けられるかも、という話でした。が、冒頭のようにもうきたので思ったより早かった、と言うわけです。
圧倒的なランゲクオリティ
リューズの上下に曜日と日付を買えるボタンがついてるのですが、デザイン的にもなんか不思議。これだけ見ると、なんか専用の用具で押し込むようにも見えるのですが、実際には指であっさり押せる。まだ自分の時計では押してないので、どうなってるのか実はよくわかってません。。。
このランゲマークを押すと、ブレスレッドの長さが7mm伸びます。腕がむくんだときや、コマでは調整できない微妙なところをこれで調整できます。
動きは極めて滑らか。
批判の的となったブレスレッドですが、まあこれは個人の好みなんでとやかくいうことではないですね。一つ言えるのはつけ心地は良い。滑らかにフィットする感じです。
美しいムーブメントをぼんやり眺めるのも時計の楽しみの一つですが、このオデュッセウスのムーブメントも素晴らしいです。
ただ、ムーブメントの写真撮るの難しいんで、公式サイト等をご覧になった方が綺麗な奴が見れるとおもいます。
ランゲはテンプ受けに職人がハンドグレービングするのですが、通常はフローリッシュパターンですが、このオデュッセウスだけは、名前にあやかって波模様のエングレービングが施されていました。
ボディバックの文字もエンボス加工されてますねえ。やたら手がこんでる。
角度や光の入り方で文字盤の色も変化します。全体的に落ち着いた色調です。でもうまく光が入ると、急に青味が増してカジュアルな感じに見える時もあります。
ケースもオデュッセウス専用
外箱は同じですが、内箱から変わります。こんなグレーな内箱に、茶革の渋いマニュアル。
時計を置いておく、これなんて言うんでしょう。そのソレも革です。渋かっこいい。
マニュアル類はまあ特筆すべきものはありませんが、たまに写真がはいっていて眼福です。
オデュッセウスの他のバリエーションも出たが実は互換性が・・・
つい先日、オデュッセウスに別バージョンが発表されました。グレーダイアルになっただけ・・・?とおもったらなんとホワイトゴールド製。
これもかっこいいですねえ。私は青文字盤のほうが好きなんですが、こっちが好みって人もたくさんいそうです。
そしてレザーだけでなく、ラバーストラップが選べます。
えー、このラバーストラップいいな。これだけ別売にしてくれないだろうか、と思ったら・・・
ラバーストラップはステンレスのオデュッセウスには付かない
なんと、ラグのサイズを微妙に変えていて、ステンレスとホワイトゴールドモデルでは、互換性がないように作ってるそうです。
ブティックの人の話によると、ホワイトゴールドにステンレスのブレスをつけるのをランゲが嫌がったのではないか、という推測だそうです。
なるほど。たしかにホワイトゴールドのボディにステンレスブレスは質感的にイマイチだろう。
しかしそれを顧客にやらせないために、わざわざラグのサイズを変更してしまうとは。
モデル間で共通のところを増やしてコストダウン、とか全然考えずに、むしろ真逆をいくところがトップブランドの矜持ってことなんでしょう。A.ランゲ&ゾーネがランゲ様たる由縁ですねえ。。。 ため息。
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