数学系の話って大好きです。
自分自身は、高校生の時の河合塾かなんかの模試で、200点満点中5点をとった事があるくらいなのですがwww
1問目の計算問題の途中加点で5点www
仕事柄からも、圧倒的に理系だと周囲に思われがちなのですが、超文系なのです。
しかし、ものすごく数学系の話が好き。
生まれ変わったらなりたい職業の一つは、天文物理学者ですw
さて、こないだのリハ後、なんかの話の流れでアメリカの投資銀行の話になって、その後、ふと思い出しました。
投資銀行の中でもトレーディングの分野は、金融工学という名の非常に高度な数学が駆使される戦場で、なかなか血湧き肉踊るわけです。
もう10年くらい前に読んだ本で燃えたのがこれ。
Long Term Capital Managementというヘッジファンドのルポタージュのようなものなのですが、これがまあ面白い。
どっちがどうだったか忘れちゃったのですが、たしか「天才達の誤算」のほうが読みやすかった、、、かな?覚えてないのですが。
LTCMというヘッジファンドは、ソロモン・ブラザーズのスーパースター、ジョン・メリウェザーという人が、マイロン・ショールズ、ロバート・マートンという2人のノーベル経済学賞学者を擁して立ち上げた「ドリームチーム」と呼ばれた会社です。ソロモンで確立した手法をさらに研ぎすましていったわけですね。
ヘッジファンドとして、当時、人類史上、最高利益をたたき出し、また、人類史上最高の損失額を出しました。
今は多分、、、この記録は抜かれてるのかな??金融に身を置いてるわけではないので知らないですけど。もっと規模が大きくなってそうな気はします。
ともかく、目の眩むような大成功ののち、ロシア金融危機をきっかけに、とてつもない規模の破綻をしてしまいます。
しかし、あまりに複雑な取引、あまりに巨額の資金が投入されたため、巨大すぎてつぶせない、という状態になりました。LTCMを普通に破綻させたら、マーケットが崩壊すると思われたわけです。
個別企業の事情には、驚くほど冷淡なアメリカ政府が、あまりの危険さに救済を主導した、という点でも伝説的なファンドです。
本の中では、その驚くべき成功をもたらした取引手法のアイデア、その基礎となった二人の博士の理論、実際の現場で応用された高度な数学、その成功と失敗の過程が描かれるわけです。
この記事を見てくださる方の中に、当時、それのあおりをくって大変な目にあった方がいらっしゃるかも、、、しれないですね。そうするとちょっと不謹慎かとは思いますが、、、このストーリーはかなりドラマチックです。面白いです。おすすめです。
もっとエンターテイメントに徹するならこれも面白かったです。
かなり名作だと個人的には思ってるのですがw
主人公は何人もいるのですが、ソロモン東京支店で、全世界のソロモンの利益の半額をたたき出し、日本人にして巨大投資銀行ソロモン・ブラザーズの副会長までのぼり詰めた伝説のトレーダー、明神氏をモデルにしたキャラクターも出てきます。その流れで、上のLTCMのジョン・メリウェザーの記述も出てきます。
こっちのほうが純粋にエンターテイメントなのでとっつきやすいです。
それでいて、アービトラージの基本的な考え方はわかりますし、一時期、日本の金融機関が外資に手も足も出なかった様などがよくわかります。
小説では、上のLTCMの本ほど、仕組みそのものに感動はないかもしれませんw 小説では、当たり前ですが、その辺の説明はあっさりしてて、裁定取引の何が凄いのかよくわからんとは思います。
LTCMの破綻について、「どこまでいっても理論は理論、現実とは違う!」という意見も当然多いし、まあ正しいのですが、私個人はそんな単純に割り切ってはもったいないと思うし、そこでそういう突き放し方をすると、進歩がないと思っています。私見ですが^^
今はおそらくマーケットがもっと成熟して、アービトラージの機会は縮小してるはずかと思います。そのかわり、他を出しぬく別の戦略が練られ続けているはずです。そういう競争そのものが面白いです^^
興味を持った方はぜひ読んでいただきたいなあと思います。
こういう経済小説系、大好きです
・・・あんまり数学の話にならなくなってしまいました^^;
明日は、早起きしてサッカー見て、福岡に出張に行ってきます!
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