B’zバンドは、ギターも大事ですけど、個人的にはキーボードが相当重要だと感じています。
・・・それ言ったら「というかVoでしょ、一番大事なの」とかいろいろ始まっちゃうし、まあ言ってみれば「全部大事」なわけですけど。
キーボードが大事だなと思うのは、B’zって人間が弾けないようなフレーズがピコピコなってたり、音数多すぎて一人のキーボードでは再現不可能みたいな感じだったり、さらに悪いことに、それが割と曲の特徴のひとつだったりするので、ざっくりと割愛すると寂しい感じがするからです。
とある曲のシーケンス。
ワンショットなら弾けると思いますが、ずーーーっと機械的に繰り返されるこういうシーケンスはマシンに演奏させるに限る。
しかし、バンドは生演奏なのに、PCに演奏させるとテンポが固定です。当然ずれてきます。
バンドのドラムの演奏に合うように工夫が必要です。
Main Stage3には、「Playback」というサンプラーが付いています。
そこで、先ほどのフレーズをWAVファイルに書き出し、このサンプラーで再生できるようにしておきます。
さらにもう一工夫。
左下の赤丸でかこったのが「Sync」というもので、これは再生スピードをテンポに合わせる、というスイッチです。
現在テンポは133。
これを120にしたり150にしたりすると、このシーケンスフレーズはそれに応じて再生スピードを変えます。
これで原理的には、生演奏のテンポに合わせてシーケンスフレーズが再生できることになります。
さて、ライブ中にテンポの数字など入力できません。
どうやって生演奏のテンポにあわせるのか。
それは、「タップテンポ」という機能を使います。
ボタンを手でトントンたたくとそのリズムが設定されるというやつです。
写真小さくてわからないですが、上の写真のようにMainStageで別のスイッチをタップテンポに設定しておきます。
これで、生ドラムの演奏を聴きながらタップテンポして、タイミングよく再生ボタンを押せば、生ドラムに同期したピコピコシーケンスフレーズが演奏される、というわけです。
これは、実はデタラメ野郎というバクチクのコピーバンドにキーボードで参加した際に試してみた手法でうまくいきました。
下の動画がそれです。5分15秒から「スピード」という曲をやるのですが、そこが一番わかりやすく使ってます。
イントロはピコピコなってるだけなので特に不思議はないです。
ドラムが入ってきた後、しばしばこのシーケンスが流れるのですが、その際は、生演奏なので当然リズムの揺らぎがあります。
動画をみていると、ドラムに合わせてタップテンポしているのがわかると思います。
・・・実際は、この時の私はやることが少なかったので、「何かやってる」風に見せかけるために、無駄にタップテンポしています。本当は直前1~2小節でやれば十分です。
そうすると、動画のようにおおよそドラムと同期したシーケンスがやれるというわけです。
この仕組みを入れておかないと、シーケンスと生演奏はまず合わないです。
そして合わないとめちゃくちゃ気持ち悪いですww
ポイントは、「キーボードがドラムに合わせる」です。
いわゆる同期ってドラマーがクリックを聞いて合わせるイメージがありますが、これは逆です。
ですので、ドラマーがキーボードの音が聞こえてなくても無問題。聞こえてた方がいいとは思いますが。
ともあれ、B’zでもこれを駆使しなくては。
デタラメ野郎の時は、私はこういうのばっかりやってて大して弾いてないので楽チンだったのですが、今回のB’zのキーボードは普通に弾いてます。その中でこの操作もしなければならないので結構難度高いだろうな。。。
次回練習では、一回ギターを弾かないで、これの操作を自分でやってみて、いろいろチューニングする必要がありそうです。
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