稽古52回目

前回書いたように身体の位置どりを使って相手の中心を取る、、、を意識して稽古してきました。

以前ぼっこんぼっこんに打たれた先生に試してみると、すこし嫌がって竹刀を払われるなど、反応の違いがあったように思います。

何本かいいところを前に出ることができましたが、まあぼっこぼこは相変わらずですw

特に感心してしまうのは、その先生の飛び込み面です。

なんのけれん味もなく、すーーーっと前に出てきてそのままぱこーんと面を打たれてしまいます。

基本打ちのように打たれてしまいますw

決して前に出てくるのが見えないわけではないのですが、来たと思った時はもう乗られている感じです。そこに速度負けしないように早めに打ちにいく、、、というのは単なるタイミング論なので論外ですね。

すごく強い圧をかけられているわけではないのですが、さくっと真ん中を撃ち抜かれてしまいます。

それが不思議で、ここ1ヶ月くらいあれこれ考えています。

この51回目の稽古でなんとなく見えてきたのは、やはりこれは、打つ前に自分の竹刀が殺されているからだろう、ということです。

要は先生が打ちに来ている時、私の竹刀は完全に殺されていて、そこから反応して打ちにいっても、もう絶対に間に合わないという仕組みになってるな、、、と。

実際に前に出てくる前にかなりしっかりと優位な状況を作られてしまっていた、ということがわかりかけてきました。

相手の中心を取るという意識はもちろん私もありますが、イメージで言うと、私の中心の取り方は剣尖から伸びるレーザー光線が相手の中心にあるだけ。先生の中心の取り方は、刀の鎬をつかって刀全体が中心をとってる。相手の上にしっかり乗ってるようなイメージ、、、というふうに思いました。

あからさまに竹刀を抑えられれば誰でも気付くと思うのですが、これはもっと微妙なもので、これまでは「制されている」ということにそもそも気づいてなかった、、、ということに気づいたのです。

さて、稽古後半は、元立ちの先生が減ってきたのでお互い同士の稽古になってきました。

そこでとても試合巧者の雰囲気のある方が声をかけてくれて稽古します。初めてのお相手でした。

さて対峙すると、お相手は基本的には相手に打たせて応じるのが上手い雰囲気で、自分からの攻めはトリッキーなことをしてきそうな感じです。打突のスピードはかなりありそうです。

ただ自分としては相手の攻めの圧には十分対処できたので、丁寧にやれば自分が優勢になるだろう、ただし、当ててくるのが上手いタイプなので、要注意だなーと思いつつやっていると、はたして、私が面を打って体当たりのところで緩めると、そこで引き小手、引き面を当ててきます。

うーん、、、そういう稽古になるかw

そういうので、はい一本〜〜〜!みたいな雰囲気出すのは違いませんか??とは思いつつ、まあ、試合を想定すればたしかに気を抜いてはいけないところ。こういうタイプの方にきっちり勝って打てるようになればそれはレベルアップと言えるだろう!と思い直す。

そこでしっかり相手の竹刀を殺して、十分に優勢になってから打つイメージでやっていたところ、、、

1本、飛び込み面を綺麗に決めることができました!

おお〜〜〜これはうれしい!

身体も上に浮かず打った後もしっかり相手にぶつかっていけた。これは良い一本だったのではないかと自分では感じました。

その後も優勢に稽古をすすめられました。まあちょいちょい引き小手当てられてしまうのですが。。。

最後の一本勝負は、しっかり締めることができず、出小手くらいましたww

まあそこはしっかり勝っておきたかったですが、それより途中の飛び込み面ともう一本、出小手で納得のいく打ちができたので満足です。

やはり打つ前に相手を制した状態、優勢な状態をつくれているかどうかが重要で、竹刀操作や身体の位置どりはそれの具体的動作としてあるものだ、、、と改めて思いました。

また、四段昇段前後から、圧をかけて相手を動かすというのはわかってきて、「攻め=圧力」のような頭でいたのですが、それだけじゃないな、と思い始めました。

この相手を制した状態にするというのが大事で、たとえば相手が打ってくる直前に相手の竹刀を殺してしまうことができれば、合い面に打ち勝つことは容易になります。

その後の稽古で痛感したのですが、(失礼ながら)下位の方は、この制された状態を受け入れてしまっているのだということに気づきました。受け入れるというか、多分、制されているのだということに気づけていない。

ですので、これまで以上に簡単に相手を打つことができました。

なるほど、、、自分がぼこぼこにされるのはこういうことか。。。上で偉そうに制されてることに気づいてないなどと書きましたが、自分がまさにそうでしたからね。

圧をかけて相手が動く、というのが初めてわかったときに近い感じで、制している状態/制されている状態という感覚を初めてちゃんと認識したような感じがします。

しばらくはここを工夫していきたいなと思いました。

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