これも前にどっかで書いた記憶はあるのですが、サイモン・シン著の「フェルマーの最終定理」という本が好きで、自分でも読み返し、人にも薦めまくっております。
1960年代のアマチュア数学者フェルマーさんが、本の余白に、ある式を書き込み。「この数式の驚くべき証明ができたが、それを書くには余白が狭すぎる」と書いて亡くなってしまいました。
それを見つけた息子が、父の親交のある数学者たちに送ってみたところ、これが解けない。後には懸賞金もかかり、世界最高の頭脳が挑み続けてついに360年間、解が得られなかった難問中の難問となりました。
難しすぎるし、そもそもそんな重要じゃない、ということで一旦は埋もれていたのですが、日本人研究者のある理論がきっかけで、ふたたびフェルマー予想は数学会の重要問題として浮上してきます。しかし研究人生を捧げるにはあまりに危険、、、皆が忌避する中、95年にアメリカのアンドリュー・ワイルズがついに単独で証明に成功するのですが、そこに至るまでの350年間のドキュメンタリーなんですが、むちゃくちゃ面白いです。
数学分からなくても読める。単に数学をテーマにしたドラマとして読めます。
とにかく、これを読んで以来、純粋数学の話が好きでいろいろ読んでます。
そんな中!
日本人がすごいことを成し遂げましたね!
京大の望月新一教授が、現代数論の超難問である「ABC予想」を証明したそうです。
このかた、フィリップエクスター出身でプリンストン大に進み、飛び級で卒業して32歳で教授、、、というスーパーエリートかつ人並外れた頭脳の持ち主のようです。かっこええ。。。天才数学者かっこええ。
ちょっとwikiで調べたら、この予想に対する証明は2012年にすでに論文が提出されていたそうです。
その証明には、望月教授が独自に編み出した数論が利用されており、専門家にとっても難しすぎて査読にトータル8年かかったようです。すごすぎ。
なんでこれに引っ掛かったかというと、このABC予想(今は定理になったのか?)を使えば、あのフェルマー予想すら簡単に証明できる、という記事を読んだから。
一見関係なさそうなのに、どこか深いところで繋がってるんですねえ。
ABC予想の問題自体は容易に説明できそうです。
数学的な定義は何言ってるかわからんけども、一般人に容易に理解できる言葉で説明可能なのがいい。
ここに簡単に説明されてます。
フェルマー予想も問題自体は簡単ですしね。隣のクラスの秀才だったら解けそうなくらいに一瞬見える。
さて、いわゆる重要な未解決問題というと、ミレニアム懸賞問題が有名で、今回のこのABC予想というのは全然知りませんでした。
そのミレニアム懸賞問題の中でも、多分リーマン予想が一番有名でしょうか。フェルマーの360年間には及ばないものの、リーマン予想も150年間未解決なままの、最重要課題の1つだということです。
残念ながらリーマン予想は問題の意味すらわからない、、、どうやら、素数の分布についてなんか言ってるらしいけど。
お時間のある方は、wikiでリーマン予想のページを見てください。
1行目から笑っちゃうくらい何言ってるかわからんですww
日本語なのにこんなに意味わからないんだー、、、とそういう気分になれます。
まあ、解けても解けなくても、自分の日常生活にはなんの関係もないですが、こういう純粋数学の話って、世界の真実というか、宇宙の深奥というか、神羅万象を司る秘中の秘を覗き見るような感覚があって、なんかワクワクするんですよね^^
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