少し前に、インソールを使ってみたという記事を書きました。
元々あるインソールを外さずに使用して「靴がキツイ」とか言ってて恥ずかしくてしょうがないのですが。。。
まあ、そのおかげでものすごいシューズに出会えました。それがタイトルにもあるS Works Aresです。300kmくらいは走ったと思うのでインプレを書いてみたいと思います。
足全体を包み込むフィット感が異次元
もともと見た目とフィット感で、Northwaveのシューズを使っていました。店舗に行っていろんなメーカーのものを試着させてもらい、自分なりに最高のフィット感があったものを選択したつもりです。
しかしRX BIKEさんでフィッティングしてもらった際に、シューズにまだまだ遊びがあることを指摘されていました。
シューズも買ったばかりなので、完全にフィットしてるわけじゃないからといって買い換える、、、というのはなかなかハードル高いな、、、と思ったのですが、次に買うときは見てもらおう、と思っていました。
で、冒頭でリンクした記事に書いたように勘違いがきっかけとはいえ、シューズ買おう!と思ったのでRX BIKEさんへ行ってきました。
これこれこうで、、、と相談すると持ってきてくれたのが、S-WorksのAresというシューズでした。
「最初すごくキツイので靴べら使ってください」と靴べらを渡されると、なるほど。キツイ。
それをなんとかねじ込むと、、、おお。この時点でこれまで試着してきたシューズとかなり感触違います。
そしてBOAダイアルを締めていくと、やわらかく全体の圧がたかまり、ぴしっと締まった。
なんだろう、この足首あたりまでぴしっと固まった感じはすごい。そして足の甲、踵のフィット感もちがうレベルでフィットしています。
親指と小指もかなり当たってるのですが、痛くなりそうな当たり方をしてないです。これが結構不思議な感覚。足の全ての箇所に靴が触れていて圧迫感はあるんですが、痛くないという。
足のサイズを測ってもらってからの試着だったのですが、そもそもサイズが1つ下がりました。最初に試着したものはさらに1サイズ小さかったのですが、それだと親指や小指の当たりが強く、さすがに乗ってると痛くなりそうだなあとおもって1サイズ上を出してもらいました。それでももともと自分が選んだのよりも1サイズダウンということですね。
やはり自分だけで選ばないでわかっているスタッフに見てもらうというのも重要だな、と。自分で選んでたらさらに1〜2サイズ上を選んでいた可能性があり、それだとフィット感はだいぶ変わっていたはずですから。
靴下の周りを鎧が覆ってるようなシューズ
このシューズ、靴下みたいな感じになってます。
写真だとわかりづらいかもしれませんが、靴下なんですよね。。。
この編み目のソックスの周りを硬い鎧が覆ってるみたいな形状です。
で、この靴下が結構タイトで、最初はなかなか足が入っていかないほど靴下部分がそもそもタイトな感じです。普通の靴よりも高い位置、くるぶし近くまで高さがあるので、最初に足を入れるのは結構大変です。
ただ、足を入れてしまえば、前述の通り、足の甲や足首の下の方まで全体が包まれてる感じになり、異次元のフィット感です。
おお、、これはすごい。これにします!と言いかけてふと思った。
これ、、、いくら?? 買う気になってますが、価格見てないことに気づいた。
税込5万強ということで、うおお、、と思ったもののもはや引き返すことはできない。突撃あるのみでした。
ちなみに、S-WORKSでさらに上(?)のもので、熱成形で自分の足にピッタリさせる、、、なんて魅惑のものも紹介されたのですが、魅惑的すぎるので説明聞かずにスルーしましたw
徐々に馴染んでくる
あまりにタイトなので、とはいえ痛くなるかな、、、と思ったのですがこれが絶妙、ギリギリに大丈夫でした。
最初は、親指や小指がやはり窮屈で痺れるような感じがありました。ただ、硬いところに当たって痛くなるとかそういうのではないですね。締め付けられて痺れるみたいな感じでした。
これが次のライドでは少し軽減し、次のライドではまた少し軽減し、、、と馴染んできてる感じがしてました。
とはいえ、ロングライドは怖いかなー、、、と思ったのですが、先日の163km。全然無問題でした。ライド前半は若干の痺れがありましたが、後半、何も気にならなくなるレベルになりまして、これで慣らしが終了したかな、と思いました。
多分なんですが、Aresを使う場合は、この「慣らし」期間をすこし見ておいた方がいいのかな、と思います。ショップにも、だんだん少しずつ馴染んでいきますので、と言われていましたね、そういえば。
踏んだ感じもちょっと違う
ペダルを踏んだ感触がまただいぶ違います。これがうまく説明できないのですが、足の裏に伝わる感触が違うんですよね。
これは使っているインソールの影響もあるかもしれませんが、Northwaveの靴で使っているときにはない感覚でしたので、多分靴の特性だと思っています。
なんていうんでしょうね。これまでのシューズ(といってもNorthwave1足だけですが)では、足の裏とソール、靴底をもっと点で感じるところがありますが、Aresではもっと面で押してる感じです。
強く踏んでも足の裏とソール、ペダルの間に距離があるような感覚・・・うーん、こう書くと、力がダイレクトにかからないようなイメージになってしまうのかもしれないのですが、そういうことではないです。
隙間がある感じはしないのですが、なんとなく靴の中で足が浮いてるような感覚というか、うーん、それもちょっと違う。硬くて形の変わらない空気の層を踏んでるよう、というのか。
この踏んだときの足裏の感覚は不思議で、足裏に感じる反発とか硬さがないのに、ペダルにはこれまでよりパワーがかかってる感じがあるんですよね。
靴を替えた最初のライドで、あ、これ絶対この靴の方が速い、と感じました。その後、自分の前の靴を履くと、なるほど遊びがあるってこういうことか、、、とわかりました。
今回は買ってから商品スペックを知った
基本的に機材オタクなので、ギターでもそうですが、まず「知って」から「買う」が基本としてあります。ただ、今回は「買ってから知る」といういつもと逆パターン。
そもそもなんていうモデルなのかも知らなかったので、友人には「スペシャライズドの靴買った」くらいしかいえてなかったのです。
この記事を書くので遅ればせながら調べてみたところ、このシューズ、2021年の1月に発表されたばかりの新型のようです。
アピール説明文から気になるところを抜粋すると、
圧力マッピングの研究から接触面積が従来のクロージャーより20%多いことが立証
足裏全体で踏めるということですかね。これが上で書いた独自の踏み心地なのかもしれません。
S-Works Aresは中足部の固定を三方向に分割し、より広範囲に圧力を分散させることで、シューズ内で足がねじれることはありません。足をがっちりホールドしパワーがアップするので、より速く走れるようになるのです。
その鍵を握る特徴の1つめは、内反ウェッジ。足をシューズ外側へ1.5mm傾かせて前足部を安定させ、足首、膝、股関節のアライメントを整えます。
なるほど。インソールのおかげもあると思いますが、膝の鈍痛がなくなり、しかもパワーメーターのセンターオフセットも、クリート位置をどう調整しても常に右側が大きくずれがちだったのが、センターぴったりになりました。これは上であるように足の捩れとかが抑制されたからかも?
フレーム以外がスペシャライズド化されていくことについて・・・
気づいたら、サドル、ホイール、シューズがスペシャライズド化しました。そのうちハンドルとかまで・・・?だったらフレームも・・・?
スペシャライズドの製品がどれもいまのところ、買ってみて全部期待を上回る良さで、どれも超絶素晴らしいな、、、と感じるのでバイク本体ももちろん超良いでしょうね。
・・・
ターマック?
・・・
ただこれは好みですが、やっぱ自転車本体はビアンキとかピナレロとか、あと最近CANYONかっこいいなあ、、と。Aeroadを横から見たときに分厚い感じがなんか好き。
本命は、オルトレXR4の後継機なんですが、いつ頃登場するんでしょうね^^
結論:買ってよかった
話がずれましたが、S-Works Aresシューズですが、高い買い物でしたが買ってよかった。
絶対前の靴より速いって感じられるのがでかいですね。大袈裟にいうと、ビンディングシューズ使ってる人がフラットペダルにもどすとロスが大きいなあ、と感じると思うのですが、そんな感じで前の靴とのフィット感の差を感じます。
それくらいフィット感が異次元。これはまあ、自分で選ばないでショップのスタッフの方にしっかり計測してもらった、というのも大きいと思います。自分で選んでたら多分1つ2つ上のサイズ選んでる可能性があるので。。。
ともあれ、こうやって効果を感じると、靴って多分そうそう壊れないものだとは思うし、バイクと繋がってるところなので比較的予算を使ってもいいところなんじゃないかなあ、、、なんて初めて思いました。
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